ママ友と仲よくなると、気になる部分や「合わないな…」と思うときがあることも。そんなときにはどうしたらよいでしょうか。「ママ友トラブルフォーラム―ママ友110番―」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。
イラスト/やまぎしみゆき
事例1)ママ友との生活スタイルの違いに悩む
子育てサークルで仲よくなったママ友がいます。そのママはとてもよい人なのですが、生活スタイルの違いに戸惑っています。よく週末のランチに誘われて2人で出かけるのですが、いつもすてきなレストランばかり。正直に言って、私には少し負担で、私自身は子連れで手作りのお弁当などを持参し、公園に行って、遊ぶほうがよいのでは…と思っています。でも、彼女は自分の時間を楽しみたいのかな…と思って、なかなか言いだせません。こんなとき、どうしたらよいでしょうか。
なかさとさんのアドバイス 思いきってこちらから誘ってみては
ママ友に対する価値観は人それぞれ。「子どもを通じてスタートしたお付き合いだけれど、母親どうしも友人として密な関係を築きたい」と思う人、「あくまでも子どものお友だちのママとして、ある程度の距離感を持ってお付き合いをしたい」と思う人。どちらも間違ってはいませんが、ここの考え方が大きく違うと、お付き合いを進めていく中でどちらか一方が苦しくなったり、ギクシャクし始めたりしますので注意が必要です。
今のところはお相手ママの誘いを受けているだけのようですので、思いきってこちらから公園へ誘ってみませんか? いつも2人でのランチですが、お相手ママも実は子どもたちといっしょにお弁当を持って公園に行くことに喜んで応じてくれる人かもしれません。もし、お互いママ友との過ごし方について少し考え方が違ったとしても、どちらかが一方にすべて合わせるのではなく、歩み寄れるよう思いやりの気持ちを互いに持てれば、さらにすてきな関係に発展するかもしれません。
事例2)やっとできたママ友は、マウントを取るママ
幼稚園で親しくなったママ友は、何かと自慢気質。「夫の職業が○○」とか「毎年海外旅行に行く」とか…。会うと「へぇ、すごいね」としか言えないようなことをマシンガントークしてきます。疲れてしまうのですが、ほかにママ友もいなくて、このまま我慢をして付き合っていたほうがよいのかどうか悩んでいます。ほかのママたちにも「2人は仲良し」というイメージがついているみたいで、困っています。
なかさとさんのアドバイス
ほかのママたちに笑顔で挨拶することから始めてみよう
ようやく親しくできるママ友ができたと思ったのに、ちょっぴり残念な気持ちになってしまいましたよね。マシンガントークでマウンティングされるのは厳しいものがあります。
このままお付き合いを続けなくてはならないのかを、少し考えてみましょう。我慢をしてまでいっしょにいる理由はなんですか?
一人ぼっちは寂しいというお気持ちは、とても理解できます。楽しそうに会話をしているママ友たちを見ていると、孤独を感じますよね。それと、自分のママ友付き合いが子どもにも影響してしまったら、と不安な気持ちにもなると思います。愛想笑いをしながらがんばっているママたちの大部分は、これが理由かもしれません。
ですが、幼稚園のママはたくさんいます。ほかのママ友が欲しいなと感じているなら、思いきっていろいろなママに笑顔で挨拶することから始めてみませんか? マウントママに辟易する時間がもったいないですし、「2人は仲良し」という周りのママたちがつくり上げたイメージに縛られる必要もないのですよ。
次回は7 月31 日の予定。テーマは「 ちょっと気まずいママ友付き合い」です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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