【深さ10センチでも危険⁉】おうちプールで実際に起こった事故事例と対策5つ

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【深さ10センチでも危険⁉】おうちプールで実際に起こった事故事例と対策5つ

子どものいる家庭での水遊びの定番といえば「おうちプール」。お出かけするより手軽で、子どもも喜びますよね。暑くなると毎日でも楽しみたい「おうちプール」ですが、うっかり見逃しがちな危険があることをご存じですか?

この記事では、おうちプールで安全に遊ぶための注意点や心構えをお伝えします。

文/マムズラボ

目次

おうちプールで実際にあった事故事例

「うちの庭においた小さなプールで水遊びしているだけだから安心」「ベランダのプールで溺れるわけがない」と思い込んでいませんか。

たしかに自宅での水遊びは海水浴や川遊びに比べると安心感がありますが、油断は禁物です。実際に、家庭での子どもの水の事故は毎年起きています。

たかが、おうちプールと侮ってはいけません。実際にあった事故を種別に分けていくつかご紹介します。 

事故① 目を離した隙に溺れた

・マンションのベランダで、5歳と3歳の兄弟が家庭用のビニールプールで遊んでいた際、母親が1~2分間目を離した隙に、3歳の男児がプールに沈んでしまった(※1) 

・友人宅のプールで保護者たちが見ていないときに、自分でアーム浮き輪を外して一人で飛び込んでしまい、15秒程度プールで溺れた(3歳)(※2) 

・保育所の家庭用ビニールプールで遊んでいた女児(3歳)が、職員が5分ほど目を離した間になんらかの原因で溺れ、意識不明の重体となった事故が発生した。事故当時の水の深さは、23.5センチだった(※3) 

ほかにも目を離した隙に溺れた事例は多数ありました。 

事故② 立ち上がろうとしてすべって転倒

・家庭用プールで遊んでいたところ、立ち上がろうと手を縁にかけたがすべって溺れそうになった(※4)

 小さい子どもは身長の割に頭が重く大きいため、体のバランスをうまくとるのが苦手です。そのため転びやすく、水中では立ち上がりにくくなってしまいます。 

もしも、うつぶせに倒れてしまったら……たとえ水深がたった10センチしかなくても、気管に水を吸い込んで、溺れてしまう危険性があります。また、転び方によってはケガをしてしまうかもしれません。 

事故③ ベランダでプール遊びをしていて転落

・2歳男児が自宅マンション14階のベランダに設置した家庭用プールで遊んでいたところ、母親が目を離した隙に転落、死亡(※5) 

ベランダにプールを設置する場合は、溺れたり転倒したりといった危険に加えて、落下・転落についても注意が必要です。

いつもはやらないから……と思っていても、いつもと違う水遊びにテンションが上がり、よじ登ったり、身を乗り出したりする可能性があります。 

関連記事:【1年で約30人の子どもが犠牲に】水難事故の半数は「川」で起きている![専門家監修]

おうちプールを事故なく楽しむための対策5つ

手軽で楽しいおうちプールを楽しむために、大人がしっかり安全対策をしましょう。やっておくべき対策をご紹介します。 

リスクがあることを知っておく

まず大切なのは、おうちプールにも一定の危険があることを知っておく、ということです。 

「おうちの小さいプールだから安心」「浅いから安心」ではありません。「水が張ってあれば、子どもは溺れるリスクがある」と思って用心するくらいでいいのではないでしょうか。 

すべり止めを置く

転倒防止のために、家庭用プールを選ぶ際は底面がすべりにくい素材のものにしましょう。 

もしすべりやすいようであれば、お風呂用のすべり止めマットを置くなどして、滑らないよう工夫することをオススメします。 

目を離さない

おうちプールを子どもだけで遊ばせるのは論外。通常は大人が見守っていることでしょう。でも、料理をしながら台所で見守る、テレビを見ながらリビングで見守る、など離れたところでの「ながら見守り」は危険がいっぱいです。 ほんの数分目を離した隙に、何かあったら……と思うとぞっとします。 

溺れるとき、人は静かに溺れるといわれています。いっしょに水に入らずとも、異変に気づき即座に対応できる距離で、目を離さずに見守りましょう

子どもだけにしない

「うえの子はもう小学生のお兄ちゃんだから」などと、子どもから目を離すのは大変危険です。しっかりしているように見えても、子どもは子どもです。
子どもだけで放置するのは避けましょう。 

すぐに片づける

プールを出しっぱなしにしておくと、遊び終わったあとで、浮かんでいるおもちゃを取ろうとして、プールの中にボチャン……という事故につながりかねません。 
そのため、プール遊びが終わったら、すぐに水を抜いて片づけることも大切です。

安全に注意して楽しいおうちプール遊びを!

おうちプールでの事故と、事故を防ぐ対策についてお伝えしました。水遊びが大好きな子どもは多いですが、保護者は事故が起こらないか注意しておかなければいけません。本記事を参考に、事故が発生しやすい状況を把握し、楽しく水遊びを行いましょう。 

【引用】 
(※1)東京消防庁「河川やプール等での事故を防ごう」 
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kouhouka/pdf/240703.pdf
(※2)消費者庁「Vol.510 家庭用プールでの事故に注意しましょう!」 
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20200702/
(※3)東京くらしWEB「家庭用ビニールプールでおぼれ事故!」 
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/attention/documents/pool.pdf
(※4)かすみっ湖公式ホームページ「子育てに関する相談」 
https://www.city.kasumigaura.lg.jp/page/page014535.html
(※5)建物事故予防ナレッジベース「事故事例の詳細」 
https://www.tatemonojikoyobo.nilim.go.jp/kjkb/case_card.php?accident_type[1]=1&factor_code[01019999]=1&limit=50&order=source&sort=asc&page=1&id=1506

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