子どもが園に通い始めたり、習い事を始めたりすると、ついついほかの子と比べてしまうこと、ありますよね。子どもの成長はそれぞれ、と思っているのに、ママ友の言動も気になって…。こんなときの対処法について「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。
イラスト/やまぎしみゆき
事例1)子どもの発達に口を出さないで!
幼稚園の同じクラスに教育熱心なママ友がいます。彼女のお子さんはとても優秀で、絵本を自分でスラスラ読めるし、算数の計算もできちゃう様子。そんなお子さんが自慢なのか「あの子は○○ができる」「あの子は○○ができない」など、余計な評価をしてきます。うちの子のことも「そろそろひらがなを読めるようにしておいたほうがいいわよ」とアドバイスしてくれるのですが、正直に言ってありがた迷惑。つい、いやな顔をしてしまうのですが、わたしって心が狭いですか?
なかさとさんのアドバイス
こちらの意思はハッキリと伝えてOK!
教育熱心なのはけっこうですが、それを他人に押しつけたり、子どもたちの成長度合いで優劣をつけたりするのは考えものです。子どもの「できた!」は、みんなそれぞれ。頭では理解できても、心の中で密かに子どもの成長について悩んでいる場合はとくに、このような口出しママからは一刻も早く距離を置くことをオススメします。
「つい、いやな顔をしてしまう」ことも、まったく気にする必要はありません。なぜなら、お相手ママは、親切なアドバイスを装いながら、マウントを取っているだけのように見受けられるからです。こちらの顔色など、さほど気にしていないのではないでしょうか。
「今は、家族全員の健康を第一に考えているの。いろいろなアドバイスはありがたいけれど、今後はだいじょうぶだよ」とハッキリ言えればベストです。でも、難しい場合は“ひたすら興味なさそうな態度を取る”というのも有効。マウンティングの撃退法として「無関心」は効果絶大なのですよ。
事例2)子どもの習い事なのに、ママたちのグループができていて…
子どもを、幼稚園でやっているサッカー教室に入れました。そこで出会ったママ友たちにうんざりしています。ボールを蹴ることができる子とそうでない子のママに分かれてグループができていて、お教室の間は、そのグループで固まっている感じなのです。子どもの習い事に熱心なのはいいけれど、ボールを蹴ることができる子のママたちは、お教室の間じゅう、子どもをいかに上達させるかを話している様子。できない子のママたちはひそひそとできる子のママたちの陰口を言っていて…。わたしは入ったばかりなので、なんとなくできない子のママたちのグループにいるのですが、苦痛で仕方がありません。子どもに習い事をさせたいだけなのに…。これってママとして我慢しなくちゃいけないことでしょうか。
なかさとさんのアドバイス
ママ友グループに属さないという選択もあり!
本来、サッカーを習っている子どもの成長を楽しく見守る時間のはずが、ママたちの社交の場になってしまっているのですね。子どものポジション次第で、それぞれのグループをママが行ったり来たりするのでしょうか。想像するだけで、胃が痛くなりそうです。
お教室の間、そっと抜けるという方法もありますが、お子さんはやっぱりママの応援がいちばんです。思いきって「どちらのグループにも属さない」という選択肢を考えてみませんか? もちろん、ぽつんと一人になってしまう可能性がありますが、我慢しながら悪口を聞かされ、サッカーをしているお子さんの姿もろくに見られないぐらいなら、ポツンで上等! 初めの数回は気まずさを感じるかもしれませんが、慣れてくれば周りのママ達も気にしなくなるはずです。なぜなら、彼女たちは自分の子ども自慢や、ママ友の悪口で頭がいっぱいだからです。
せっかくのサッカー教室。楽しくサッカーを頑張るお子さんの姿を、誰よりも応援することに専念したいですね。
次回は10月31日の予定。テーマは「ママ友の育児方針には口出ししないのが基本⁉」
です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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