「向こうから謝られたときは、気持ちよく許してあげたのに、こちらが謝ったときは嫌味たらたら…」「うちの子の持ち物をお友だちに壊されて…でも、その子のママは気づいていなくてモヤモヤ」などなど。子どもがきっかけとなって、ママ友との関係が微妙になることってありますよね。子どもを介しての友だちが「ママ友」。だからこそ、平和にお付き合いしたいものです。今回は、子ども同士が原因のママ友トラブルについて、「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主催のなかさとさんにお話を伺いました。
事例1) 立場が逆になったとたんに陰険な対応。「自分に甘く、人に厳しい」ママ友にイラッ
園でおにごっこをしていて、お友だちに押されてうちの子が転び、膝をすりむいてしまいました。その子のママから謝りの電話があったときは、「気にしないで」と穏便に済ませたのに…。後日、逆の立場になったときは「すごく痛がっているんだよね…」と嫌味たらたら。なんだか無性に腹が立ちます。
なかさとさんからのアドバイス
きちんと謝ったのならば、時間の経過と怪我の回復を待つのみ
「子ども同士のことだし、何かあってもお互いさま」と思っていても、いざ自分の子どもに何かあれば、なかなかそうも言っていられないのが母親です。お友だちママは、以前は逆の立場だったことや、「気にしないで」と優しい言葉をかけてもらったことなどすっかり忘れて、お子さんの怪我で頭がいっぱいなのでしょう。
既にきちんと謝りの言葉を伝えているのであれば、あとは「時間の経過」と「怪我の回復」を割り切って待つほかありません。必要以上に何度も謝る必要もないと思いますよ。
ただし、怪我の程度が違えば、それこそ「お互いさま」とはいかないでしょうし、ここで判断を間違えると今後のお付き合いに大きな影響を及ぼす可能性もありますから、少し慎重に行動したいところです。
そして、お相手ママの「気にしないで」を真に受けてはいけません。万が一、こちら側が怪我などを負わせてしまった場合は、「小さな子どもがやったことだから」「わざとやったわけじゃないし」と軽く考えず、むしろいつも以上に丁寧なお詫びとフォローを。
事例2)わが子の自転車をお友だちに傷つけられて…
子どもに買ったばかりの自転車を、お友だちが乗って転倒させてしまいました。自転車に大きな傷がつき、前かごが変形。お友だちのママは見ていなかったので、ぜんぜん気づいていません。そのままお互いに帰宅したのですが、なんだかモヤモヤします。黙っているのも損しているみたいで…。
なかさとさんからのアドバイス
高い授業料と思って、今後に生かして
たしかに、悔しいしモヤモヤしますね・・・お気持ち、よく分かります。でも、これは高い勉強料だったのかもしれません。
ポイントは、子ども同士のやり取りの中で起こった出来事だということです。お子さんが納得して自転車を貸しているのなら、母親は見守るしかないのかな、と思うのです。お友だちママが見ていなかったということも運が悪く、残念な気持ちばかり残りますが、おそらくお子さんはもっと落ち込んでいるはずです。間違っても「あなたが貸したから、こんなことになったのよ」などと言わないようにしてくださいね。
お友だちとの貸し借りの際は、それが新しい物か否かに関わらず、両方の母親は目を離さないよう注意する必要があります。また、とても大切な物は、お友だちと会う時に持参するかどうかを親子で十分考えたほうがよいでしょう。
実は、私も小さな頃に同じような経験があります。自転車ではないですが、傷がついた部分に、父親がお手製の大きなシールを貼ってくれて、とても嬉しかった記憶があります。今回のことが、お子さんにとってプラスの経験になるよう祈っています。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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