【中学校で学ぶ英語って?】学習内容を知って、保護者も学び直しに挑戦しませんか?

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【中学校で学ぶ英語って?】学習内容を知って、保護者も学び直しに挑戦しませんか?

2020年度の小学校学習指導要領の改訂により、小学3年生から英語が必修化されました。中学校でも2021年度から新しい英語教育が始まっています。
高学年のお子さんがいるご家庭では、中学校で学ぶ英語の学習内容について、「どのくらい難しくなるの?」と不安に感じているかもしれません。
中学校では、英語でコミュニケーションを図るための基本的な単語・表現・文法を学びます。お子さんがこれから学ぶ内容を知るとともに、ぜひおうちの方も学び直してみませんか?

目次

学年ごとに設定される英語学習の特徴

小学校の英語の授業がめざすのは?

小学校の英語

学習指導要領では、「英語で何ができるようになるか」という観点から、小・中・高等学校を通じて、英語の4技能5領域(聞くこと、読むこと、話すこと[やり取り・発表]、書くこと)と、その目標が設定されています。

小学校の英語教育で重要視されているのは、英語でのコミュニケーションの素養を育てることです。小学校では、600〜700語の英単語を取り扱います。

学年別に定められた目標は以下です。

3・4年生

「外国語活動」として、英語に慣れ親しみ、学習への動機付けを高めることを目標に、「聞くこと」「話すこと[やり取り・発表]」を中心に学びます。年間35単位時間(週1コマ程度)の授業が行われます。

5・6年生

教科として「外国語(英語)」を学びます。日本語と英語の違いに気づき、知識として定着すること、英語のコミュニケーションに活用できる基礎的な技術を定着させることが目標です。3・4年生の学習内容に基づき、英語の音声に慣れ親しんだ上で、「読むこと」「書くこと」を段階的に学びます。年間70単位時間(週2コマ程度)の授業が行われます。そして、「知能・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の観点から評価され、成績がつきます。

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中学校への移行のポイント

中学生の英語

中学校の英語教育では、英語でコミュニケーションを図る基礎となる資質・能力の育成が目標とされます。英語で簡単な情報や考えなどを理解したり、表現したり、伝え合ったりすることをめざします。
提示された課題に応じて、学んだ語彙や表現を活用する内容の授業が設定され、授業は英語で行うことが基本となりました。また、文法事項に対しても、英語を使った積極的なコミュニケーションの中で、繰り返し活用しながら身につけることが学習指導要領にも示されています。
中学校では、年間140単位時間(週4コマ程度)の授業が行われ、1600〜1800語の英単語を取り扱います。

学年別に学ぶ主な文法の内容は以下です。
※中学校英語教科書 三省堂『NEW CROWN』より。扱う教科書により学習する順番が異なる場合があります

中学1年生

be動詞(am,are)、一般動詞(1・2人称)、助動詞(can)、be動詞(is)、命令文、3人称単数現在形、現在進行形、一般動詞の過去形、be動詞の過去形、過去進行形、未来を表す表現(will,be going to…)など。

中学2年生

接続詞(when,if,that)、to不定詞、There is[are]…の構文、動名詞、文型SVOO、文型SOVC、比較、現在完了形(継続・完了・経験)など。

中学3年生

現在完了進行形、受け身形、後置修飾(動詞の-ing形・過去分詞)、関係代名詞(that,which,who)、仮定法(If,I wish)、間接疑問(help+主語+動詞の原形)など。

おすすめしたい、おうちの方の学び直し

保護者の英語学習

中学校で学ぶ英語は、保護者の学び直しにぴったり!

「子どもが学ぶ英語を知りたい」「子どもの質問に自信をもって答えられるようになりたい」「自分も英語をもう一度学びたい」と考えているおうちの方におすすめしたいのが、中学校の英語の学習内容の学び直しです。

学習指導要領には、中学校の英語の目標として以下の4つが挙げられています。

(1)初歩的な英語を聞いて話し手の意向などを理解できるようにする。
(2)初歩的な英語を用いて自分の考えなどを話すことができるようにする。
(3)英語を読むことに慣れ親しみ、初歩的な英語を読んで書き手の意向などを理解できるようにする。
(4)英語で書くことに慣れ親しみ、初歩的な英語を用いて自分の考えなどを書くことができるようにする。

つまり、中学校の英語を学べば、英語の基礎をマスターし、初歩的な日常会話をするための最低限の英単語や文法、表現を身につけることができるのです。
お子さんが中学生になり、本格的に英語を学び始めるのをきっかけに、おうちの方も実践的な英語力の土台を身につけてみませんか? おうちの方が英語に取り組む姿勢を見て、学ぶモチベーションが高まるお子さんも多いでしょう。そして、お子さんが英語学習につまずいてしまった場合も、どのポイントで理解が足りていないかなど、適切なアドバイスができるのではないでしょうか。

英語の学び直しにおすすめの方法はこちら

中学校の英語を学び直すからと言って、中学生の教科書を使う必要はありません。お子さんの学習内容を把握するために、ひと通り目を通してみるのはよいことですが、教科書は授業とセットで内容を理解することを想定してつくられているので、大人が学び直すには、説明が冗長に感じることもあるでしょう。
そこで、効率的に学ぶためにおすすめしたいのが、中学で学習する範囲の学び直しに特化した英語の参考書です。基礎的な文法、表現をわかりやすく解説してあるもの、学んだ知識を定着させる練習問題がついているものを選んでください。
また、中学校レベルの英語を扱うテレビやラジオの講座を受講したり、習得レベルに応じて学べる英語学習アプリを利用したりするのもよいでしょう。

今回は、小学校から中学校への英語教育の移行について紹介し、おうちの方へ英語の学び直しをおすすめしました。ぜひ参考にして、英語の学び直しにも挑戦してみてください。

この記事の監修・執筆者

編集部員 こそだてまっぷ編集部

未就学から中学生までの子を持つママ編集者を中心に、子どもの学びや育ちに関する様々な情報を日々発信しています!

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