「トランプ遊び」がもたらす知育効果とは? 子どもにオススメのトランプ遊びもご紹介!

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家族や友だちとの室内遊びとして代表的なものに、トランプ遊びがあります。子どものころにトランプ遊びをしたことがあるかたも多いでしょう。

実は、トランプは知育玩具と呼んでもよいほど、さまざまな能力の発達が期待できる遊びです。今回は、トランプ遊びをすることでどのような能力が発達するのかをご紹介します。
子どももできるトランプ遊びもご紹介しますので、ぜひ取り組んでみてくださいね。

文/マムズラボ

目次

トランプ遊びが子どもにもたらす知育効果

まずは、トランプ遊びが子どもにもたらす知育効果についてご紹介します。

遊びながら「数」を学べる

トランプは、A、J、Q、Kのアルファベットと、2〜10までの数字が書かれているカードです。2~10までのカードでは視覚的に数を認識できるため、まだ数の概念がはっきりしていない年齢でもなんとなく数の大小がわかります。

数を合わせる遊び、大小を競う遊びにおいて、数の大きさや順番など、「数」という存在を学べるのです。

記憶力を高める

ゲームによっては、勝つため、相手より早く対応するためなど、自分のカードや場のカードの数字や位置を覚えておく必要があります。マークや数字それぞれを意識して覚えておこうとすることで、記憶力アップにつながります。

とくに神経衰弱は、トランプの数字や柄を意識して覚えておかないと勝てないゲームです。どこにどのカードがあったのか集中して覚えようとするため、短期記憶が鍛えられます。

協調性を身につけられる

トランプ遊びは、基本的に複数人で遊ぶものが多いです。遊びの中には、順番を守るものや、人のカードをのぞいては不公平になるなど、守らなければいけないルールが存在します。勝ちたい気持ちが強くても、楽しく遊ぶためには協調性が必要なのです。そのため、複数人でトランプ遊びをすることで、協調性が身についていくといえます。

指先を動かす訓練になる

遊びの中で、トランプのカードをつまんだり素早く動かしたりする必要がありますが、折り紙やノートとは厚さや硬さが異なるため、指先の訓練にもなります。指先は「第2の脳」と呼ばれる場所です。指先を細かく動かすことは脳の発達にもつながります。

オススメの記事:【手先が器用になるだけじゃない⁉】4・5・6歳向け知育パズルのメリットとオススメ3選 

【1〜2人用】子どもにオススメのトランプ遊び2選

では、実際に子どもと遊ぶときにオススメの、1〜2人で遊べるトランプ遊びをご紹介します。

トランプタワー

トランプをタワーのように重ねていく遊びです。バランスなどを考えながら積んでいく必要があるため、指先の器用さや集中力が育ちます。最初は少ない枚数ではじめ、どんどん増やせるようコツをつかんでいけるとよいでしょう。

【遊び方】
1.2枚のカードを山形になるように合わせ、支え合わせて立たせる。
2.その隣に同じような山形を作っていき、それをタワーの1段目とする。
3.山形の頂点部分に横向きにトランプをのせ、そのトランプを土台にしてまた山形を作る。
4.繰り返してどんどん高くしていく。

スピード

数のつながりを考えて相手よりも早くカードを出す必要があるため、瞬発的な思考力が必要となるゲームです。運よりも素早さや数の認識力が必要となります。

【遊び方】
1.トランプを赤マークと黒マークで分け、それぞれの色をお互いの手札とする。
2.手札から4枚めくって表向きに並べる。(場札)
3.「スピード」などの掛け声で手札から1枚選びお互い中央に置く。(台札)
4.台札に前後でつながる数字のカードを場札から選び、重ねていく。(たとえば、台札が5であれば、マークは関係なく4か6が重ねられる。)
5.重ねたら場札がへるので、その分は手札から補充していく。
6.お互いに出せるカードがない場合は再び3.のように「スピード」などの掛け声で台札を置き、再スタート。
7.先に手札がなくなったほうが勝ち。

また、競争にはなりませんが、スピードは1人でも行うことが可能です。相手がいないだけで遊び方は同じで、1人でも瞬発的な思考力や数の認識力が鍛えられます。

【3人以上だと楽しい】子どもにオススメのトランプ遊び4選

次に、3人以上で遊べるオススメのトランプ遊びをご紹介します。

ババ抜き

運任せのゲームなので、誰とでも楽しめるトランプ遊びです。ただ、相手に自分の気持ちを悟られないようにしたり、誰がジョーカーを持っているか推測したりするなど、駆け引きが必要になります。

相手の手札をのぞかないなどのルールも守らなければならないため、思考力が育つでしょう。

【遊び方】
1.すべてのカードとジョーカー1枚をシャッフルし、人数分均等に配る。
2.手札がそろったら、同じ数字を2枚1組にして中央に捨てる。捨てたカードは使わず、手元に残ったカードが手札になる。
3.全員準備ができたら手札を扇形にし、時計回りに進む。
4.自分のターンがきたら、隣の人の手札から1枚抜き、自分の手札に入れる。引いたカードと同じ数字が手札にあれば、2.のように1組にして中央に捨てる。
5.同じように逆隣の人に自分の手札から1枚引いてもらい、時計回りに進める。
6.これを繰り返し、手札がなくなると勝ち抜け。最後にジョーカーを持っている人が負け。

神経衰弱

神経衰弱はカードの場所を覚えておかないといけないため、記憶力が鍛えられるトランプ遊びです。年齢の低い子どもと遊ぶときは、すべてのカードを使わずに2色だけ、数字の1〜5だけなど、使うカードを限定すると難易度が低くなります。

【遊び方】
1.すべてのカード、もしくは必ずペアになる数字が1組以上あるように設定したカードを裏返してランダムに並べる。
2.順に、1人2枚ずつカードを表にする。同じ数字がそろわなければ元どおり裏返して次の人にうつる。
3.同じ数字が出たらその2枚のカードを取る。カードがなくなったときに、いちばん多く持っていた人が勝ち。

ぶたのしっぽ

ぶたのしっぽは深い思考力はあまり必要なく運要素で勝敗が決まるゲームなので、盛り上がりやすくコミュニケーション能力や協調性を育めるトランプ遊びです。保護者は手加減したり、少し遠くに座ったりなど、ハンデがあるとちょうどよいでしょう。

【遊び方】
1.裏返したカードを丸く並べ、1枚めくってその円の真ん中に表向きで置く。
2.時計回りにカードを1枚ずつめくり、同様に表向きで円の真ん中にカードを置く。
3.前の人と同じ色、または数字が出たら、最後にカードを置いた人が真ん中のカードをすべて回収し、裏返しのカードからもう1枚引いて真ん中に置く。
4.裏返しのカードがなくなるまで続ける。(ジョーカーがでた場合は、手札のカードをすべて真ん中に戻せます)
5.裏返しのカードがなくなった時点で、いちばん手札のカードが少ない人が勝ち。

七並べ

シンプルなルールで、数の順序がわかっていれば遊べるトランプ遊びです。年齢が上がってくると、わざと「パス」をするなど戦略を駆使することも可能で、奥深い遊びといえます。

【遊び方】
1.手札を配る。
2.手札に「7」がある人は場に出す。
3.ダイヤの「7」を出した人から時計回りにゲームを始める。
4.たとえば、「7」につながる数字である6や8を同じマークの7の隣に並べる。時計回りに、場のカードにつながる数字のカードを出していく。(出すカードがない場合は3回までパスできます)
4.先に手札がなくなった人が勝ち。

子どもの知育にもぴったりなトランプ遊びを楽しもう!

手軽に手に入り、何歳からでも楽しめるトランプ遊び。いろいろな遊びで盛り上がりながら、遊びによって異なる能力を伸ばしていけるのも大きなメリットです。

ルールを守ることの大切さ、勝ち負けの楽しさや悔しさの体験など、集団生活にも活かせることがたくさんあります。ぜひ、子どもといっしょにトランプ遊びを楽しんでくださいね。

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