小学生の子どもたちは、毎日多くの荷物を持って登校しています。その中で、うっかり忘れ物をしてしまうことも多いのではないでしょうか。自分が困るだけではなく、ときにはクラスのほかの子どもにも迷惑をかけてしまう忘れ物。
そこで今回は、小学生の忘れ物を防止するためにできる対策をご紹介していきます。先輩保護者が実際に行っている対策もご紹介しますので、子どもに合いそうな方法があればぜひ参考にしてみてください。
文/マムズラボ
小学生のよくある忘れ物
忘れ物の対策をする前に、どのような物を忘れやすいのか把握しておきましょう。小学生の子どもがよく忘れる物は、下記が挙げられます。
小学生の子どもがよく忘れる物
・水筒
・上履き
・給食道具
・連絡帳や体温表
・筆記用具(鉛筆のけずり忘れなども)
・ハンカチ、ティッシュペーパー
・マスク
・傘
・体操着
・新しいノート
・特別な教材
など
これらの忘れ物を防ぐために、対策方法などを次項で確認していきましょう。
小学生の忘れ物を防ぐオススメの対策6選
それでは、困った忘れ物をなくすためにどのような対策ができるのかご紹介していきます。忘れ物をしてしまう原因を考えながら対策しましょう。
1.入れた持ち物をチェックする仕組みをつくる
「入れたつもりだったのに忘れていた」というケースには、入れたもの一つひとつをチェックしていく方法が有効です。たとえば、下記のような流れで「おしたくボード」を作りチェックすると忘れ物を未然に防げるでしょう。
おしたくボードの作り方
1.ホワイトボードなどに必ず持っていくものを記載しておく
2.登校する前に、ホワイトボードに記載しておいたものがランドセルに入っているか確認する
3.入っていれば磁石をつける
4.持っていくものすべてに磁石がついていれば出発
磁石をつけ外ししたり、持ち物カードを作ってクリップで留め外ししたりするなど、ランドセルに入れたものを再度チェックする仕組みをつくり、忘れ物を防ぎましょう。
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2.目につく位置にメモを残す
目につく位置にメモを残しておくことも有効です。玄関や部屋の扉、学習机など、必ず子どもの目につく場所に持ち物を書いたメモをはっておくと、持っていくものを確認できます。
かわいいイラストや子どもの好きなキャラクターなどが載っているメモシールなどを活用すると、より目につきやすくなるでしょう。荷物の多い月曜日の持ち物や提出物など、忘れそうなものはなんでもメモに書いてはっておくとよいですよ。
3.やるべきことを書き出す
「やるべきことや持っていくものが多くて把握しきれず忘れ物をしてしまう」場合もあります。子どもたちには持ち物の準備だけではなく、宿題や検温など、学校に行く前に多くのタスクがあります。そのため、帰宅後にやること、朝起きたらやることなどをリスト化しておくことで、やることが明確化され忘れ物を防げるでしょう。
起きてから出発までに何をするべきか、スムーズに準備や宿題を進めるにはどのような順番がよいか、子どもといっしょに考えてみるのもよいですね。
4.前日に用意する
朝だと「準備やチェックをする時間がない」というケースも考えられます。大人でもそうですが、朝はどうしてもバタバタしがちです。
水筒や体温表など当日の朝でないと用意できないものもありますが、基本的には前日のうちに用意しておくと時間に余裕が生まれます。着替えといっしょに、ハンカチやマスクなど身に着けるものをそろえておくのもオススメです。
5.物の定位置を決めておく
忘れ物をしてしまう原因に、「必要なものがどこにあるのか把握できていない」ケースもあります。その対策としては、ものの定位置を決めておき、普段から整理整頓をしておくことが有効です。
準備をする際に物をさがすところからはじめるとなると、余計に手間がかかってしまいます。「教科書や宿題は勉強机の本棚に置いておく」「朝、保護者が準備した水筒や給食道具は玄関に置いておく」など、親子でいっしょに持ち物の定位置を決めておきましょう。
6.イレギュラーな持ち物は子どもといっしょにチェックする
すぐに対策が取れずに困るケースとして「特別な持ち物を知らなかった、用意していなかった」という場合も考えられます。
図工で使う材料や、課外学習・イベントなどで使うものなどは、普段から家にあるものではない可能性もあるでしょう。そういった特別な持ち物を把握するために、学校から配布されるおたよりや連絡帳を必ず提出するよう習慣化しておくとよいですね。
筆者も、娘が低学年の間はプリント自体を出してくれなかったり、ノートがなくなりそうなことを伝えてくれなかったりすることがありました。慣れるまでは、「今週は買うものはない? 大事なおたよりはない?」と、保護者から声をかけて対策を行いましょう。
忘れ物をしてしまったときの保護者のNG行動
忘れ物を何度も繰り返されると、保護者も頭を抱えてしまいますよね。早く忘れ物をなくしてほしいという気持ちから、ついしてしまうNG行動をご紹介します。子どもに接するときの参考にしてみてください。
忘れ物をしたことを責める
子ども自身、忘れ物をしたくてしているわけではありません。忘れたことを後悔したり、落ち込んだりしている可能性も考えられます。その上、保護者にも責められてしまうと、「自分はダメな子なんだ」という考えに囚われてしまうかもしれません。
また、責められることをおそれて忘れ物をしたことを隠すようになってしまう可能性もあります。そのため、忘れ物をなくすためには責めるのではなく、「なぜ忘れたのか」という理由について冷静に話し合い、「次はどうしたら同じ忘れ物をしないか」、いっしょに考えることが大切です。
忘れ物を頻繁に届ける
子どもの忘れ物に気づいて、保護者が学校に届けにいくことにも注意が必要です。授業でなくては困るものや、ほかの子どもも使うものを忘れてしまった場合は、届けにいくこともあると思います。
ですが、頻繁に忘れ物を届けていると、子どもにとって忘れ物をしたことが「困る経験」になりません。「どうせママパパが届けてくれるから」と人任せになってしまう可能性があります。
そのため、届けてあげたい気持ちをぐっと我慢して、忘れ物をしたことで「困る体験」をしてもらい、忘れ物をしないためにはどうすればよいか、自分で向き合えるような環境をつくりましょう。
準備を手伝いすぎる
子どもが学校の準備に慣れていない最初のうちは、もちろん保護者の手伝いは必要です。ただ、保護者はあくまでもサポート役だということを忘れてはいけません。どうしたら効率よく準備できるか、忘れ物をなくせるかなどの工夫は最終的には子ども自身で考えて実行してほしいものですよね。
忘れ物をなくすには、自分の荷物であり自分の学校生活に必要なものであると、当事者意識を持って準備することが大切です。忘れ物をした場合も、自分の準備の仕方が問題だったと感じることで改善につなぐことができます。
忘れ物対策を行い、子どもの忘れ物をなくそう!
忘れ物はなくそうと思ってもすぐになくせるものではないかもしれません。大人でも、忘れ物に気づいて焦ってしまうことはあります。さまざまなタスクがある学校生活の中で、子どもたちも失敗を繰り返しながら学んでいきます。忘れ物をした経験から原因を考え、子どもに合った対策をしながらサポートしてあげましょう。
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