【知育・小学校受験対策にも】散歩やお出かけで見つけられる秋の草花8選

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散歩やお出かけ先などで見かける植物にも、秋らしいものが目立つようになりました。草花にはさまざまな特徴があり、季節によって見た目や種類も変わります。身近にあり、季節の変化が感じられることから子どもの知育の題材としてもぴったりです。

小学校受験のペーパーテストでも、季節の草花に関する問題が出題されることがあります。実物を見てママパパと会話しながら知識を深めると、積極的に覚えてくれるかもしれません。

今回は、散歩やお出かけ中に見つけやすい秋の草花を、写真付きでご紹介します。

文/マムズラボ

目次

散歩やお出かけ先で見つけられる秋の草花8選

秋の草花には「コスモス」「キキョウ」などきれいな花を咲かせるもの、「ススキ」など穂に特徴があるものなどがあります。「キンモクセイ」などは香りに特徴があるので、においもいっしょに覚えるのもよいですね。

ここでは代表的な秋の草花を8種類ご紹介します。植物によっては、花や茎、根などに毒が含まれていたり、花粉がアレルゲンとなる可能性があります。子どもが誤って触ったり口に入れたりすることがないよう注意してくださいね。

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1.コスモス(秋桜)

秋を代表する花のひとつです。和名のとおり桜のようなピンクの花が代表的で、庭先や公園などでよく見られます。色はピンクのほかにオレンジ、黄、白、赤、黒などがあり、近年では色がミックスされたタイプもあります。一重咲きがほとんどですが、半八重や八重咲きのタイプもあります。花びらは筒状やフリンジ状、縁どりがあるものなどさまざまな形があります。

世話に手間がかからず丈夫なので、自宅のプランターや庭先などでもそだてやすい花です。

2.キキョウ(桔梗)

日本で古くから親しまれている秋の七草のひとつです。6月ごろから秋にかけて長く見ることができますが、近年は自生で咲くものは少なく、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に認定されています。色は青紫やピンク、白などで、花は星の形をしています。つぼみは紙風船のようにふんわり丸く膨らんでおり、英語ではバルーンフラワーと呼ばれています。

園芸用のキキョウもあり、さまざまな品種を見かけることができます。色は自生のものと同じく青紫やピンク、白などで、一重咲きのほか八重咲きなどのタイプがあります。

3.ヒガンバナ(彼岸花)

夏の終わりから秋にかけて見ることができる花です。花は小さな花弁が集まって構成され、めしべとおしべが長く突き出しています。まっすぐ伸びる緑の茎が特徴的で、花弁の色はあざやかな赤、白、黄色のほか、珍しいものではピンクがあります。

花・茎などに毒があり、昔はモグラやネズミなどの獣害を防ぐために畑や墓地の周りに植えられていました。別名が多いことでも有名で、彼岸花を指す地方名・方言などは数百~1000種以上あると言われているそうです。

彼岸花の別名の例

・曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
・蛇花(へびのはな)
・剃刀花(かみそりばな)
・狐花(きつねばな)
・灯籠花(とうろうばな)
・天蓋花(てんがいばな)
・火事花(かじばな)
・毒花(どくばな)
・雷花(かみなりばな)
・痺れ花(しびればな)
・葉見ず花見ず(はみずはなみず)
など

4.リンドウ(竜胆)

日本全域に生息し、秋に盛りを迎える花です。花は釣鐘形で花弁が1~6枚に分かれて開いています。晴れた日だけ上向きに開花する習性があり、曇りや雨の日、夜は花弁が閉じています。花の色は青紫、青、紫、水色、白、ピンクなどがあります。

根はたいへん苦く、生薬のリュウタン(竜胆/龍胆)の原料として用いられ、漢方専門薬局でも取り扱われています。

5.キンモクセイ(金木犀)

庭木や街路樹として植えられることの多いキンモクセイは、9月末ごろからオレンジ色の小さな花を咲かせます。甘く豊かな香りが特徴で、ジンチョウゲ(沈丁花)、クチナシ(梔子)と合わせ、日本の三大芳香木と言われています。成長すると3~10メートルほどの高さになります。

花は砂糖漬けやシロップなど食用に使うほか、香水の原料としても用いられています。

6.紅葉(モミジ)、楓(カエデ)

「カエデ」は秋になると葉の色が変わることから、特に季節の深まりを感じさせる植物です。実は、「モミジ」は「カエデ」のうち一部の品種を指す日本特有の呼び方で、植物分類上は同じものです。葉の切れ込みが深いものをモミジ、浅いものをカエデと呼び分けています。葉の色は赤、黄、緑などがあり、一般的に紅葉が進むと葉が真っ赤になります。庭や公園などで見かけるものは「イロハモミジ」が多く、街路樹などでは「トウカエデ」がよく植えられています。

紅葉した葉の色はきれいで形もかわいらしいので、押し葉にしたり、落ち葉を材料にした工作もすてきですね。

また、楓は桜などと同様に、季節の遅れ進みや、気候の変化や気象状況の違いなどを把握するのに用いられる全国の気象官署で統一した基準「植物季節観測」で標本木に定められています。楓の標本木全体を眺めたときに、大部分の葉の色が紅色に変わった状態になった最初の日を「かえでの紅葉日」としているそうです(※1)。

7.芒(ススキ)

ススキは秋の七草に数えられており、お月見につきものです。カエデと同様に「植物季節観測」で観測する対象の木に定められており(※1)、秋を代表する植物のひとつです。秋になると穂先がひらき、風にふわふわ揺れる姿がよく見られます。和名は「カヤ(茅)」ともいい、昔は穂を茅葺屋根に使用していました。

なおススキは花粉症のアレルゲン植物のひとつでもあります。くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどアレルギー性鼻炎の症状をひきおこすことがあるため、子どもが花粉症の場合は近づきすぎないように注意してくださいね。

8.セイタカアワダチソウ(背高泡立草)

日本各地で見られる植物で、秋に円錐状に集まった小さく鮮やかな黄色の花を咲かせます。原産である北アメリカではデトックス効果のあるハーブとして、茎を乾燥させたものをお茶、花部分を入浴剤などで古くから使用しています。

成長すると1~3メートルほどに伸び、繁殖力が強く丈夫なため、環境省自然環境局「生態系被害防止外来種リスト」で総合対策外来種に指定されています(※2)。花粉症の原因のひとつである「ブタクサ」に外見が似ていますが、セイタカアワダチソウの花粉は重く風で飛びにくいので、花粉症とはあまり関係がないとされています。

秋の草花を子どもの知育に生かす3つのコツ

秋の草花を見つけたときに子どもの興味を引き出すには、「その場ですぐ」「コミュニケーションを取る中で」楽しく行うことがポイント。また、子どもがわからないことがあったとき、すぐに正解や答えを教えるのはNG。いっしょに答えを探すことで、子どもの好奇心をはぐくむことができますよ。

図鑑やアプリでその場で調べる

見たことはあるけれど、名前や生態がわからない植物は多くあるのではないでしょうか。植物について調べられる図鑑やアプリを使って、いつもの散歩のときはもちろん、お出かけ先でも、植物について調べてみてください。ママパパといっしょに自分で調べ、知らなかったことがわかる経験をすると、子どもの記憶により定着しやすくなります。

図鑑は持ち歩きしやすいポケットタイプのものがオススメです。できるだけ子ども自身の力で正解や答えにたどり着けるよう、サポートしてあげてくださいね。

秋の草花をお題にしたコミュニケーションを取る

お題にする植物を決めて親子でどちらが多く見つけられるか競争したり、知らない草花の名前をお互いに予想したりなど、秋の草花をテーマにした親子の会話も知育につながります。散歩やお出かけ中の遊びにもなり、楽しい思い出とともに草花の名前なども覚えやすくなるはずです。

親子で楽しみながら秋の草花に触れてみよう

秋の草花には本記事でご紹介したもの以外にも、さまざまな種類があります。散歩やお出かけで季節を感じながらたくさんの植物に触れて、子どもの知育につなげられるとよいですね。

【引用】
(※1)国土交通省 気象庁「生物季節観測の情報」
https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/index.html
(※2)環境省 自然環境局「生態系被害防止外来種リスト/我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト<植物>」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list/list.pdf

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