最近ママ友の間で中学受験のことが話題になるけど、うちも考えたほうがいい? でも、そもそもわからないことが多すぎる! というご家庭は意外と多いのではないでしょうか? 「周りが塾に行き始めたから」「お友だちが中学受験をするから」といった理由で足を踏み入れてしまうのはあまりに怖いですよね。
今回は、実際に中学受験を経験した先輩ママにアンケートを実施。受験を検討する際に知っておくとためになるポイントをまとめました。
疑問① 大変なのに、なぜ⁉︎ 中学受験をする決め手となった理由が知りたい!
大変そうなイメージが払拭しきれない中学受験。実際に経験したご家庭からも「大変じゃなかった」という声はほぼないに等しいといえます。
では、なぜ挑んだのかを聞いてみると子どもがやりたいと言ってきた、塾の体験に行ったら楽しかったようで通いたいと言われたなど、子ども発信の意見のほか、コロナ禍に一斉休校などの措置が行われた際、オンライン授業などへの対応が早かった私立校に魅力を感じた、高校受験の際に用いられる内申点制に不公平さを感じたからなど、公立校への不安を抱いた意見が多く見られました。
しかし、受験をすることが即決だったご家庭は多くありません。経済的な負担はもちろんですが、子どもが仲の良いお友だちと離れ離れになってしまうことや通塾を最優先させることで遊ぶ時間を奪うことになる、習い事を制限させなければならない、といった点で多くの家庭が悩んだそうです。
親子どちらかの意見だけでなく、じっくり話し合うことを大切にしましょう。
疑問② 塾の費用はどれくらいかかる?
集団塾と個別塾でも費用は異なりますが、どの塾を選ぶかによっても差が生じます。ここでは、大手集団塾に通っていた先輩ママの回答をもとにその相場を紹介します。
3年生では、国語と算数の2科目で月額1万円〜2万4千円が相場でした。4年生になるとそこに理科と社会が加わり4科目受講で2万円〜4万円。5年生では、2万6千円〜5万3千円になり最終学年6年生では3万円〜6万円という結果になりました。
しかし、これは、あくまで月額であり、春期講習などの季節講習や模擬試験の受験料などが加わった6年生時の年間総額費用は、90万円〜120万円という結果でした。
疑問③ 共働き家庭でも受験は可能?
結論、共働き家庭でも中学受験は可能という結果でした。当然ですが、仕事をしながら子どものプリント整理や復習・宿題に付き添う時間を捻出するのは大変なことでしょう。
しかし、共働き家庭の先輩ママの中には「学童保育に通えなくなる4年生進級のタイミングで学童代わりに通塾させたのが中学受験のきっかけでした」という意見もあり、寝る間を惜しんで子どもに付き添うほどではなかったそう。
また、手厚い塾を選んだことで塾の先生に多くのフォローをしてもらえたという声もありました。授業のない日も自習室を利用できたり、質問を受け付けてくれるなど塾を積極的に活用したそうです。それぞれの塾が持つ特色を調べてみると良いでしょう。
疑問④ 塾に通わないと中学受験はできない?
進学したい学校の出題傾向を見てみるのが一番ですが、中学受験を検討する時点で志望校が決まっている家庭は少ないのではないでしょうか。今回アンケートにご協力いただいた先輩ママのほとんどが通塾を選択していました。
その理由としては、多くの入試で、小学校では習わないような問題が出題されるようだから、というものが多く、中学受験に必要な学習をするために通塾を選択したという回答でした。それと同数近くあったのは、塾で受けられるサポートの代わりを親ができる自信がなかったという意見でした。
一方で、スイミングやダンスなど子どもが頑張ってきた習い事は続けさせたかったという理由からどうしても受験と両立させたかったので、塾には通わず通信制の学習教材で中学受験に挑んだというご家庭もありました。
塾に通わないことによって苦労した点は、模試の時期や受験傾向などの情報を自ら収集しなければならなかったこと。
塾に通う人が大多数とはいえさまざまな選択肢がありますので、お子さんに合った学習手段を相談しながら決めていきましょう。
疑問⑤ いつまでに受験勉強を開始したらいい?
小学4年生から中学受験用のカリキュラムをスタートさせる塾が多いこともあり、4年生から通塾させる家庭が一般的と言われる中学受験。今回のアンケートでも同様の回答が多く散見されました。
しかし、必ずしもそれが正解だと言い切ることはできません。ただ通塾していても、習得していなければ意味がないため、何よりも学習習慣をつけておくことが大事だったと思うという声が多くありました。
中には、その学習習慣を身につけるために、4年生になる前の低学年のうちからの早期通塾を決めた家庭もあったほどでした。
ほかには、塾によっては高学年になったときに定員がいっぱいになってしまう可能性を見込んで、低学年から入塾したという声もありました。反対に、本人のやる気が本気に変わったのが小学5年生の夏だったので急きょスタートしたという声もありました。
今回の先輩ママアンケートからは、絶対に何年生から塾に通わなければならいということはなく、子どもに学習習慣がついているかどうか、やる気が出てきているかが大きなポイントで、やり方とやる気次第では中学受験に挑むのに“遅い”はないという結果が得られました。
中学受験をするかどうかを判断するためには、お子さんの性格、学力をしっかり見極め、学区内中学を含めてどんな学校があるのかを見てみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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