直接会わなくても親交を深められるSNSは、ママ友付き合いにも便利なツールですね。しかし、リスクがあるのも事実。ちょっとしたSNSのモヤモヤを上手に切り抜ける方法について「ママ友トラブルフォーラム―ママ友110番―」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。
イラスト/やまぎしみゆき
事例1)インスタのアカウントがばれてしまった…
最近親しくなったママ友に「これ、○○さんのアカウント? フォローしてもいい?」と聞かれました。非公開にしていて、親しい友人とのやりとりだけに使っているものなので、正直見られたくなくて…。つい「それよく知らないわ」とうそをついてしまいました。それから、なんだかそのママ友と気まずいのですが、正直に話したほうがよいでしょうか。
なかさとさんのアドバイス そのまま何事もなかったように、接してみては
「内密にしておきたいな」と思っていることほど、なぜか誰かに見つかったりするものですよね。アカウントを指摘されて、つい「知らない」とごまかしてしまったお気持ち、とてもよくわかりますよ。そして、万が一正直に自分のアカウントであることを伝えてしまったら、それはそれで自分にとってインスタが息苦しい場所になってしまっていたかもしれません。
今回の状況での最善策は「ごまかし通すこと」かな、と個人的には考えています(ただし、親しい友人の中に共通のママ友がいない場合に限ります)。あらためて正直に話したとしても、お相手ママのネガティブな感情を消すには少し弱いかな、と思うからです。
限りなく黒に近くても、グレーはグレーです。お相手ママは“本人ではないアカウントをフォローしたいなどと申し出て恥ずかしい”など、別の理由でギクシャクしている可能性もあります。今回のことは一度頭から切り離して、以前同様何事もなかったかのようににこやかに接してみてはいかがですか?
事例2)LINEのグループトークで浮いているママ友が気になる
幼稚園のママ友たち5人でLINEのグループを作っています。その中の一人が少し浮いている気がして気になっています。彼女は、自分の近況や、写真などを気軽に投稿するのですが、ほかの人はスタンプで返すだけ。もちろん私もその一人です。もしかして、彼女はLINEのグループトークに慣れていないのかな? と思うのですが、なんとなく指摘できずにいます。思いきって「個人的なことはあまり投稿しないほうがいいよ」と言ったほうがいいかなと思ったり、他の人たちも知らないふりでずいぶん冷たいなと思ったり。彼女に指摘してあげたほうがよいですよね?
なかさとさんのアドバイス
考え方は人それぞれだから「割りきり」も大切です
「個人的なことは、あまり投稿しないほうがいい」と感じているのはご自身だけ、ということはありませんか?
確かに、むやみやたらに不特定多数が見るSNSに個人情報を掲載することにはリスクがありますね。ですが、ママ友のLINEグループでも同様とは限りません。
親しい間柄の中で個人情報を提供することに抵抗がない人、一方的に個人情報を受け取っても負担に感じない人、LINEの返信はスタンプのみでも気にしない人、世の中は実にいろいろな人で溢れています。発信する情報量がアンバランスだったとしても、お互いが納得していればさほど問題ではないのです。
もちろん、その状況が「不快だ」「めんどうだ」と感じる人も当然いるでしょう。そんなときは、すべてにきちんとリアクションしなくてもよいのですよ。スタンプだけ送信して終了でもいいのです。やさしい気持ちがストレスになってはもったいないですね。
ママ友社会の中で、時にはひと言物申したい瞬間があるかもしれませんが「ぐっと我慢」ではなく「アッサリ割りきる」ことも大切です。
次回は11月27日の予定、テーマは「積極的・行動派のママ友に気後れしてしまう」です。
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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