ママ友トラブル解決のプロ・なかさとさん(ママ友トラブルフォーラム ママ友110番 主宰)に、ママ友付き合いの心構えや、ポイントをズバリうかがいました。
今回はいよいよ最終回。
第4回「解決2大ポイントは『相談』と『堂々と逃げる』」です。
質問1)ママ友同士では、うまく解決できずに泥沼に…
なかさと:「第三者」に間に入ってもらいましょう
いろいろな相談を受けてきて、ママ友トラブルは「当人同士だけでの解決は、とても難しい」と感じています。こういう場合は「冷静な第三者」に間に入ってもらうと、うまくいく場合があります。
ケース1:子ども同士のケンカで
園で、Aさんの子どもがBさんの子どもを叩いて、軽いケガをさせてしまった。
しかし、実は以前から、Bさんの子どもはAさんの子どもをいじめていた。
子ども同士のよくあるケンカ。聞いただけだと「相手にケガをさせたAさんのお子さんが悪い」となりますね。
以前からBさんの子どもがAさんの子どもをいじめていたということがわかると、叩いたことには理由があり、「Bさんのお子さんも悪かったのでは」とも考えられます。
こういった場合、親であるAさん・Bさんどちらも、自分の言い分を相手にわからせようと主張するだけになります。この状態で当人同士が話し合いをしても、完全にわだかまりが消えることはありません。
そこで、このケースでは、園の担任や、園長に間に入ってもらったそうです。
担任と園長が事実を確認し、AさんとBさんとの話に立ち会うことで、お互いの理解がスムーズに進みました。
ママ同士のその後のわだかまりも、なかったそうです。
ケース2:保護者のグループLINEで
園の保護者で作られた「グループLINE」に、強制的に入れられてしまったママ。
時間を問わずに頻繁に鳴る通知音&返信をしなければならないプレッシャーで、ストレスを感じてどんどんしんどくなってしまい…。
いまや、ママたちのお付き合いのなかで切り離すことのできないLINE。
相談にいらしたママは、顔が見えないコミュニケーションがゆえに、返信のタイミングや言葉の使いかたに気を使いすぎた様子でした…。
そこで私は、「LINEは直接園には関係ないかもしれませんが、担任に相談してみては」とお伝えしたところ、迷いながらも連絡をしてみたそう。
その後、園全体での保護者会の席で担任の先生から「本日で、クラスのグループLINEは全員解除してください」と通達が出て、事なきを得たといいます。
この2つのケースのように、「冷静になれない」「自分だけではどうにもならない」などと感じたときは、他人の協力や助言を仰ぐ。これが大事だと思います。
質問2)がんばって対応してたら、心が折れてしまいそう…
なかさと:逃げるが勝ち! 真正面から立ち向かわないで
自分を守るために、「堂々と胸を張って逃げていい」んです!
明らかに悪質だと思われるママ友に一人で立ち向かうのは止めてください。心が折れてしまいます。立ち向かうくらいなら、迷わず逃げましょう。
私のもとに相談に来られる方の中には、辛い思いを抱えて、心が疲れ切っている方もいます。カウンセリングの際はいつでもお渡しできるように、涙をぬぐうためのハンカチを何枚も用意しています。
ママ友トラブルは、テレビやインターネットで騒がれている以上に、ママ達の心を疲弊させ苦しませているのが現実です。
そこまで心を痛めているのであれば、そのトラブルを断ち切るためにも逃げていいんですよ!
ケース3:子どもが大好きな育児サークル…でもわたしはツライ
一見楽しそうに見えた育児サークルだけど、入ってみるとママ同士のトラブルで心がヘトヘトに。
でも、子どもはそこでの遊びが楽しいようで、参加を心待ちにしている様子。
サークルを辞められないし、罪悪感も感じて…。
望んで入った育児サークル内で、ママ友トラブルを抱えてしまった方の相談です。
悩みは長期化し、自宅でも気持ちが沈みがちに。
その影響は子どもにも伝染してしまい、親子共に情緒不安定に。幼い子どもにまで気を使わせているのかと、さらに落ち込んでしまったのです。
相談を受けた私は、思い切ってサークルを辞めることを提案しました。
子ども自身がそのサークルでの遊びをとても気に入っていたため、最後までママは抵抗していましたし、ようやく辞めた後もしばらくの間は「自分のせいで子どもに寂しい思いをさせてしまった」と言っていました。
ところが、自宅内でママの笑顔が増えてくるのと比例し、子どもの情緒も安定してきたそうです。
その結果、ゆるやかにママの状態も改善に向かったのです。
ママ友トラブル 解決法のまとめ
トラブルの内容によって対応は異なるため、一概に「こうしたほうがいい」ということはできませんが、解決に向けての大きなポイントは2つ。
- 第三者への相談
- 堂々と逃げる!
そして、ママ友トラブルは自ら起こすことはまれで、知らぬ間に巻き込まれていることがほとんどです。
まずは、普段から身近な家族に、「どんなママ友がいるのか」「ママ友と自分の状況」などを積極的に伝えておいてはどうでしょうか。
少しでも心配事が出てきた時に、すばやく冷静な判断をしてくれて、あなたを救ってくれるでしょう。
ママ友トラブルフォーラム ママ友110番
https://mamatomo110.com
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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