子どもが幼稚園や保育園に通い始めると、避けては通れないママたちとのお付き合い。中にはトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。
ママ友といってもいろんな人がいるし…うまく付き合っていくには、どうしたらいいのでしょう?
そこで、ママ友トラブル解決のプロ・なかさとさん(ママ友トラブルフォーラム ママ友110番 主宰)に、ママ友付き合いの心構えや、ポイントをズバリうかがいました。4回にわたってアドバイスいただきます。
今回はその第1回。テーマは「ママ友って、いたほうがいいの?」です。
質問1)ママ友って、友だちなの?
なかさと:学生時代とは明らかに“別もの”です
大人になると学生時代とは違い、「新しい友だち」を作ることが難しくなります。
なぜなら、年齢も違うし、その人をとりまく状況もいろいろ。学生のように同じ環境で長くいっしょにいるわけではないからです。
元来、人間は繋がりや仲間を大切にする生き物ですし、ママ友との新しい出会いは子育て中で孤独な戦いを強いられているママにとっては、魅力的に思えます。
でも「ママ友」という存在が、良くも悪くも影響を及ぼすことがあります。
せっかくの新しい出会いだからと、必要以上に張り切って、友だち探しに励んでしまい、かえって周りに煙たがられてしまう人。
過去に人間関係をこじらせた経験があって、今度はなんとかうまくやろうと、気を遣い過ぎる人。
相手に深入りし過ぎて、お互いのペースをくずしてしまう人。
結果、いらぬトラブルに巻き込まれることも少なくありません。
年齢や感覚が近い学生時代の友だちとは、まったくちがう「別ものだ」と思っていたほうが良さそうです。
質問2)ママ友はいたほうがいいの?
なかさと:いてもいなくても「どちらでもいい」です
私は「ママ友はいたほうがいいですか」と質問を受ける機会が多いのですが、いてもいなくても「どちらでもいい」と思っています。
「ママ友」の定義は人それぞれなので、やみくもに「必要」とか「必要ない」とお伝えすべきではないと考えるからです。
考え方は人それぞれ、受け取り方もちがう
例えば、賑やかなママ友の輪ができていたとします。
その中には「子どもの枠を超えた繋がりだ」と感じている人もいれば、「様々な情報を得るためのツール」と割り切って考えている人もいます。
このように、それぞれの心の中にあるママ友の立ち位置は十人十色。
また、考え方がちがうママ同士がぶつかると、一方は「依存をされて辛い」と思い、もう一方は「自分だけ仲間はずれにされている」と受け取ってしまうことが往々にしてあります。
質問3)ママ友をつくるのがこわい…
なかさと:使い分けてみると、気が楽になるかも?
自分がストレスを感じず過ごすために、ママ友が「必要なのか、不必要なのか」は、その時のご自身の考えや周りの状況で臨機応変に決めればいいと思うのです。
例えば、引っ越してきたばかりで、近所の病院や公共施設の情報がわからず、ママ友の力を借りたいから、積極的に公園や児童館へ行ってみる。
ただし、新しく始めた子どもの習い事のママたちは噂好きのようなので、必要以上の会話は控え、気持ちよい挨拶のみを徹底して一線をひく…こんな感じです。
ママ友ができなくても悲観しないで
周りのママたちに流されることなく、常にご自身と子どもを一番の軸として考え、冷静に判断しましょう。
「ママ友はいたほうがいいのか、いないほうがいいのか」は、状況次第。
ママ友社会は、実はとても狭いものです。米粒程度のコミュニティの中で、心を寄せられる友だちができればラッキー、と考えましょう。
でも、友だちがいないからといって、悲観する必要は全くありません。それはあなたの冷静な判断の結果だからです。
ママ友トラブルフォーラム ママ友110番
https://mamatomo110.com
この記事の監修・執筆者
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
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