元気に育ってほしいからこそ、お子さんの食べものの好き嫌いに悩まれていませんか?
子どもの好き嫌いをどのようにとらえて、どう対応するか、お子さんの性格やご家庭の方針でさまざまなことでしょう。
今回は、アンケートで、12歳までのみなさんの好き嫌いや、ご家庭ではどうフォローしているかを聞きました。
※アンケート調査:モニプラファンブログ「こそだてまっぷ編集部」調べ(2023年9月実施/137名回答)
お子さんの好きな食べものトップ3は?
味覚の土台が出来上がるのは、3歳ごろといわれています。
そこで、4歳ごろまでと小学校中学年ごろまで、それ以降の3年齢に分けてみました。
まずは、お子さんの好きな食べものトップ3を教えていただきました!
~4歳
1.ハンバーグ
2.カレー
3.からあげ
僅差で「うどん」も人気メニューでした!
5~8歳
1.ハンバーグ・からあげ
2.カレー
3.オムライス
9~12歳
1.からあげ
2.ハンバーグ
3.カレー・オムライス
人気メニューはどの年齢も似ていましたが、「鮭」メニューが好きという意見もちらほら。
「お寿司」や「グラタン」「ラーメン」も好きな食べものに挙げているかたが多かったです。
お子さんの嫌いな食べものトップ3は?
続いて、嫌いな食べものトップ3です。
~4歳
1.野菜
2.ピーマン
3.トマト
5~8歳
1.野菜
2.ピーマン
3.ナス
9~12歳
1.ピーマン
2.野菜
3.ナス
どの年齢でも、「野菜全般」または「野菜炒め」が苦手というかたが多かったです。
また、ランク外では、「きのこ」「魚料理(焼き魚、煮魚)」という意見も。
苦味が特徴の「ピーマン」は、9~12歳の枠で1位ですが、票数で数えると、苦手という声は8歳までの半分以下に。今回のアンケート結果のみから見ると、ピーマンは年齢が上がるにつれて、だんだんと食べられるようになっている印象でした!
嫌いな食べものはどう対応している?
お子さんに嫌いな食べものがあるとき、ご家庭によって対応はさまざまでしょう。
多かった対応順に紹介します。
- 細かく刻んだり混ぜたり、形がわからないように調理
- 大人と同じように食卓に出すが、食べなくてもOK
- 食卓に出さない
- 大人と同じように食卓に出し、基本的には食べさせる
- 家庭で育てたりいっしょに調理したりと、子どもが嫌いな食べものに触れる機会をまずはふやす
- 少しだけスプーンに乗せて、ひと口だけ! と約束して食べる。食べられたらほめちぎる
- 好きな食べものと組み合わせた料理にする
嫌いなものはないというかたもいらっしゃいました。
家庭の方針や、お子さんの性格や体調、好みなどによって正解・不正解はなく、どんな対応があるのかを知っておくと、選択肢がふえてよいですね。
嫌いな食べものを克服したエピソードを聞かせて!
最後に、お子さんが嫌いだったものを食べられるようになったエピソードを教えていただきました。
食材への関心を高める
・ベランダ菜園をしています。子どもが嫌いなピーマン、ナス、トマトを育てていたら、自分で収穫したものは食べるように。
・家で野菜を育てて、いっしょに調理したのをきっかけに食べられるようになりました。
・野菜が出てくる絵本を読んでいます。
・釣りを始めたら、自分の釣った魚を食べられるようになりました♪
・大人がおいしいと食べている姿を見せてから、食べさせるようにしています。
・盛りつけを手伝ってもらうと食べてくれます!
・食材の名産地に行き、現地のおいしいものを食べて克服できたことがあります。
・「どうして食べてくれないの?えーんえーん」など、声色を変えて食材の気持ちを伝えると、よく食べてくれます。
・その料理ができるまでの過程(作る農家さんがいて、それを運ぶ人がいて、それを売る人がいて、それを買って調理する人がいる)を伝えたり、食べたくても食べられない国の子どもたちの話をしたりすると食べてくれます。
・大人が料理中に味見する姿にあこがれたようで、料理中に「ひと口味見」をさせることに。苦手な食材と思っていたものも、「うんうん! いい感じ」と親の口調をまねて喜んでいました。そのまま食卓に出し、「さっき味見したやつだよー」を繰り返していたら、いつのまにか食べられるようになりました!
・食材の栄養や効能を伝えるようにしています。
レシピをアレンジする
・お菓子にアレンジしたら好きになったことがあります。
・鉄分を摂れるレバーを取り入れたかったが、においでバレることが多かったため、カレーやお好み焼き、焼きそばなど、味が濃い料理に入れるとだいじょうぶでした!
・スプーン1杯の牛乳さえも飲めなかった娘。いちごパウダーを混ぜていちごミルクにしたところ、「おいしい!」とゴクゴク。娘が大好きなチーズやグラタンも牛乳からできているんだよ、と話をして、だんだんと飲むことができるようになってきました。
・ゴーヤの酢の物は、苦味が強く手を出さないので、子どもの好きな卵、ベーコンを使った野菜たくさんのチャンプルーにしたら食べられました。
・ナスのみそ汁は硬めの食感が苦手だったようで、炒め物にしてみたら完食。「それナスだよ」と伝えると驚いていましたが、その後のナスのみそ汁は少し軟らかくすると食べられるようになりました!
・苦手なナスは、トマトとチーズを入れた料理ではバクバク食べてくれました。
・揚げ物が好きなので、ナスやピーマンを天ぷらにして出してみたら、意外と食べられたみたいです。
・細かく刻んでハンバーグにしちゃいます! 「おいしい!」と食べられたら、実はピーマンが入っていたよなど、おいしく食べられたことを伝えています。
・嫌いな魚は、フライにすると食べます。
・ブロッコリーを食べなかったが、毎日出したりマヨネーズであえて味変したりすると、食べてくれるように!
・野菜が嫌いな5歳児です。汁ものにしたり、すり下ろしてパンケーキに入れたりすると、食べられることもあります。嫌いな食材も、調理のしかたによってはだいじょうぶなこともあるみたい。
・生野菜が苦手なので、ミートソースにトマトを混ぜてパスタにしたり、大好物の納豆ごはんにいっしょに混ぜたりしています。
・にんじんは薄くスライスし、揚げてチップス風にすれば、お菓子感覚で食べています。
・キャベツ焼きに、苦手な納豆を混ぜて焼いたら食べてくれました。
・保育園で出た、トマトをシロップに漬けたデザート風の調理を試したら、山のように食べるようになりました。
・パサパサとした食感が嫌いなので、スープに入れるなど水分が多い料理にしています。
・サラダをなかなか食べなかったのですが、「千切りキャベツと塩昆布のあえもの」を保育園で教えてもらって作ると、生キャベツも食べられました! にんじんやカボチャの千切りを混ぜても、この味つけなら食べられるようです。
その他
・幼稚園でひと口食べたらほめてもらったのがうれしかったようで、家でも「こうやって食べた!」と実践してくれました。
・給食で友だちがおいしそうに食べているのを見て、自分も食べてみたらおいしかったそうです。
・給食で寛大に対応してもらうようになってからは、成長につれて少しずつ食べられるようになってきました。無理強いは、うちの子には逆効果だったと痛感!
・めげずに食卓に出します。ある日突然、食べられるようになることがありました。
・私の友だちが、昔、歯にとうもろこしを挟んで遊んだ話を子どもにしてくれました。さらに、八重歯が挟みやすいよとアドバイスまでくれたらやってみたくなったようで、自ら食べていました。
・保育園のメニューが気に入ったようで「おいしかったから作って!」と言われ、その調理方法で食べるようになりました。
・普段は刻んでも食べてくれませんが、家に遊びに来た子どもの友だちが食べられたので、その子をほめたら対抗意識か、モリモリ食べていました。
・ひと口でもいいから食べる約束にしています。代わりにご褒美アイスなどを用意しています! できるだけいろいろな食材を知ってほしい!
・ピーマンの「ピ」は、ピカチュウの「ピ!」など、ことば遊びで楽しくなって食べられるようになりました。
・小学校では、全部食べきったらおかわりできるルール。好きなものをおかわりするために、苦手なものも食べているみたいです。
・がんばって食べられたらほめちぎっています。ほめられたくて、目をつぶって食べていました(笑)
・お肉がかみきれなくて苦手でしたが、大きくなるにつれてしっかりとかめるようになり、好きになりました。
・外食であえて苦手なものを頼んで、おいしかった記憶になるようにしています。
みなさん、さまざま工夫されていましたね。
「成長につれて食べられるようになった」「自分が子どものころ、好き嫌いがあったので、子どもにも多めに見ている」という意見もありました。
また、園や友だちの影響で食べる意欲がわいたという子も多いよう。
好き嫌いなく、どこでもなんでも食べられるに越したことはありませんが、家族みんなの負担が少ないスタイルで過ごせるとよいですよね。
まねできそうな工夫があれば、ぜひ参考にしてください。
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