
子どもがなりやすいといわれる気管支炎とは、どんな病気なのでしょうか。症状を知って、適切な対処をできるようにしましょう。
監修:渋谷 紀子(総合母子保健センター愛育クリニック 小児科・母子保健科部長)
ウイルスや細菌が気管支の粘膜に感染して炎症を起こす
気管支炎とは、鼻やのどについたウイルスや細菌が、のどと肺をつないでいる気管支の粘膜に感染して炎症を起こしたものです。多くはかぜから続いて発症します。
気管支炎の主な症状 ~かぜ症状から、徐々にゴホゴホという湿ったせきに~
主な症状
- 発熱
- 鼻水
- コンコンという軽いせきから、ゴホゴホという湿ったせき
発熱、鼻水、軽いせきなどのかぜ症状から始まり、コンコンという乾いた感じのせきから、ゴホゴホとたんがからんだような湿った感じのせきに変わっていきます。
かぜとの違いは、熱が高めでせきがひどく、治るまで時間がかかることです。
せきのために眠れなかったり、子どもの場合、せき込んで吐いたりすることがあります。また、食欲が落ちて機嫌が悪くなります。
重症になると呼吸困難を起こすこともあります。
気管支炎はうつる?
炎症そのものはうつりません。しかし、気管支炎はかぜのウイルスが原因のものが多く、くしゃみやせき、鼻水などを介した飛まつ感染で、風邪や気管支炎の症状を引き起こすこともあります。
薬や治療、家でのケアはどうすればいい?
熱やせきが続くとき、せきが激しくなってきたときは、かぜで1度受診していても、再度病院を受診しましょう。病院へは、発熱やせきの経過、飲んだ薬などを記録して持っていくと診断・治療の役に立ちます。
気管支炎を起こしているときは、たんを出しやすくする薬、解熱薬、必要に応じてせき止め薬や気管支拡張薬、抗菌薬などが処方されます。
部屋が乾燥していると、せきがひどくなります。加湿器を使用したり、室内にぬれタオルを干したりして、湿度を保つよう注意しましょう。
『0-5歳児 病気とケガの救急&予防カンペキマニュアル』(学研プラス)
https://hon.gakken.jp/book/2380071500
こそだてまっぷから
人気の記事がLINEに届く♪