【医師監修】子どもの乾燥肌を防ごう!正しいスキンケアでかゆみSTOP!

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温度・湿度が下がる冬は、子どもの肌はカサカサになりがち。
粉がふいたり、ボリボリかいてしまったり…。今年こそなんとかしたい! と思っているパパママも多いはず。
「乾燥肌を防ぐコツ」や「保湿ケア」について、森戸やすみ先生に伺いました。

監修:森戸 やすみ(さくらが丘小児クリニック 院長)

目次

乾燥肌ってどんなもの?

「肌のバリア機能」が壊れている

私たちの肌は、表面から角質層→表皮→真皮の順に重なってできています。
通常は、外側の角質層が垢となって正しいサイクルではがれることで、肌のうるおいを保ちます。

しかし乾燥などの影響で、垢だけでなく表皮まではがれてしまい、肌の水分が蒸発してしまっています。

肌荒れが悪化の原因に

肌がカサカサになったり、発疹ができたりすることで、かゆみの原因となります。
それを我慢できずにかいてしまうと、肌が荒れてばい菌が入ってしまいます。

余計に肌が荒れて、悪循環に陥ってしまうので注意が必要です。

乾燥肌を防ぐコツは、空気の加湿とお風呂の入り方

湿度を40~60%に

加湿器を利用して乾燥を防ぐ

気温が低く乾燥しがちな冬は、体の表面の血行が悪くなり、皮脂などの天然分泌成分の分泌量も減ります。

加湿器を利用して空気の乾燥を防ぎましょう。
鼻やのどの粘膜もうるおしてくれるので、風邪やインフルエンザ予防にもなります。

お風呂でのスキンケア

お風呂でのスキンケア3つのポイント

  1. お風呂の温度
  2. 石鹸の選び方
  3. 体の洗い方

①お風呂の温度

39~41度程度のあまり熱くないお風呂に入るようにします。
あまり熱いお湯だとかゆみの原因になってしまうので、注意しましょう。

②石鹸の選び方

敏感肌のお子さんの場合、使っている石鹸やボディーソープが肌トラブルの原因になることがあります。
なるべく刺激の少ないものを選んであげてください。

ひどく肌が荒れている場合は、刺激となる石鹸やボディーソープは使わずに、お湯だけで洗うようにしましょう。

③体の洗い方

乾燥肌の場合、お子さんの体をゴシゴシ洗うのは禁物です。
タオルや垢すりは使わず、よく泡立ててから手で洗います

そして泡立てた石鹸をたっぷり体につけて、指の腹で洗いましょう
汗や皮脂がたまりやすい、関節の内側は洗い残しがちです。
首周り、わきの下、太ももの付け根、ひじの内側、ひざの裏など、関節のしわの内側も忘れずに洗いましょう。

そして石鹸が残っているとかゆみの原因にもなるので、十分に流します

保湿ケアは「朝」と「夜」の2回

お風呂上がりはすぐに保湿を。保湿ケアは1日2回

保湿ケアにはワセリンを

お風呂上がりはどんどん水分が飛んでいきます。
体をふいたら、早めに保湿
をしましょう。
夜だけでなく、朝着替えるときなどにもケアを。
1日2回がベストです。

ローションやクリームなどは浸透性がありますが、水でぬれると皮脂まで一緒に流れてしまうので、ワセリンや軟膏がおすすめです。

ワセリンや軟膏は温度が低いと硬くなるので、お風呂上がりの体が温かいときや、手のひらで温めてから塗るようにします。
肌の表面に膜を作り、乾燥から肌を守ってくれます。

また、敏感肌のお子さんには、純度の高いワセリンを使うとよいでしょう。
分からない場合は、薬剤師さんに聞いてみましょう。

塗るときはたっぷりと

子どもの肌は大人より薄いので、よりしっかり保湿をしましょう。

分量は、ローションやクリームは1円玉くらい、チューブなら人さし指の指先から第一関節くらいの量が目安です。
両手のひらに広げたら、ティッシュペーパーがくっつくほど全身にたっぷり塗ります。
目や口の周りは特にやさしくていねいに塗りましょう。

この冬を乗り切るためのポイントまとめ

体を洗うときのポイントは…

  • 石鹸をよく泡立てる
  • 手で洗う
  • 刺激の少ない石鹸を使う

乾燥させない洗い方は…

  • 関節のしわを広げて洗う
  • 石鹸を十分に洗い流す

しっかり保湿するには…

  • 保湿剤をたっぷり使う
  • 1日2回はケアをする
  • 目や口の周りも塗る

保湿をして健康な肌を保つことで、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の発症をおさえることができます。

ただし、かきむしってとびひになっている、よだれなどで肌がかぶれている、アトピー性皮膚炎などがあるお子さんは、小児科か皮膚科にかかってその治療を優先してください。

この記事の監修・執筆者

小児科専門医 森戸 やすみ

東京都生まれ。一般小児科、新生児特定集中治療室(NICU)を経て、現在は東京都台東区にある「どうかん山こどもクリニック」勤務。2児の母。著書『小児科医ママが今伝えたいこと! 子育てはだいたいで大丈夫』『新装版 小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』、『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』(宮原篤共著)などがある。

マイナビ子育て
https://woman.mynavi.jp/kosodate/keyword/3974

 

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