【毎日時間が足りない!】育児と仕事の両立が難しいと感じる要因と両立するための工夫とは?

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子どもが生まれると生活はこれまでと一変します。そのなかでも、とくに共働き家庭がぶつかる問題のひとつに「育児と仕事の両立」があります。

今回の記事では、なぜ育児と仕事の両立が難しいと感じてしまう人が多いのか、両立するためにはどうしたらいいのかを解説していきます。両立するために役立つ制度などもご紹介しますので、これからの家族の時間について考える際の参考にしてみてください。

文/マムズラボ

目次

育児と仕事の両立が難しいと感じる要因は?

まずは、育児と仕事の両立が難しいと感じる要因について、内閣府が発表している「働き方をめぐる問題点(※1)」、厚生労働省が発表している「仕事と家庭の両立をめぐる現状①(※2)」を元に考えていきます。

時間が足りない

職場に出勤するにしても、近年ふえてきたテレワークにしても、仕事中は仕事のみに専念することになります。朝は仕事に間に合うように保育園まで子どもを送り、勤務時間いっぱいまで働き、子どもを迎えに行って帰宅し、そのまま家事という流れのママパパも多いでしょう。

帰宅すると、子どもの生活リズムに合わせたごはんやお風呂、寝かしつけが待っています。とくに子どもが小さいうちは、自分のことや家事よりもまず子ども優先で動くことが多いですよね。家にいる時間が限られているなかで、子どもとの時間をつくり、明日の準備や家事も行います。

さらに自分の休息時間も確保するとなると、到底時間が足りないと悩むことになってしまいます。仕事や家事、育児をこなそうとして、自分の睡眠時間を削っているママパパも多いのではないでしょうか。

育児休業が取りづらい

子どもが生まれると、育児・介護休業法によって、育児に専念する育児休業が取得できます。雇用主には、希望するママパパに育児休業を取得させることが義務づけられていますが、さまざまな理由をつけてすんなり取得させてくれない職場もあるようです。

また、育児休業を取得することで、自分がしていた仕事がほかの人に回ってしまうことや、イヤな顔をする人がいることも想像できます。「働き方をめぐる問題点」の資料では、育児と仕事の両立が難しくて仕事をやめたと答えた女性のうちの36%が、「育児休業をとれそうもなかった」ことを理由に挙げています。

きっちり育児休業を取ることを心苦しく思ってしまい、休業の期間を短くしたり、出産を機に退職したりする先輩ママも少なくなさそうです。男性の育児休業取得率も上がってはきているものの、令和3年度時点では13.97%にとどまっています。すべての子育て世帯が十分な育児休業を取得するにはまだまだ壁がありそうです。

保育所の時間と仕事の時間が合わない

各自治体が待機児童問題解消に取り組んでいますが、利用したい第一希望の園に入ることができない子どもはいまだ多くいます。

また、自宅や勤務先から保育園までの距離などの問題で、保育園まで送り迎えをする時間が取れそうになかったり、勤務後まで預かってくれる園がなかったりするため、仕事をすること自体難しい家庭もあります。同資料では「保育園の開所時間と勤務時間が合いそうもなかった」と答えた保護者も3割以上いました。

家族の協力がない・少ない

家庭での育児や家事は、夫婦で均等に分担し、支え合うことが理想です。しかし、パパの帰りが遅いため、子どもの寝かしつけまですべてをママが背負うなど、どちらかに比重が偏る「ワンオペ」状態になっている家庭も多いのではないでしょうか。

不機嫌になったり眠くなったりする子どもの相手で精神的に疲れてしまい、子どもが眠るころには自分もヘトヘトなのにまだ家事が残っているということもあるでしょう。

このように、家庭でどちらか片方に家事や育児の負担がかかってしまうと、両立させることは難しいと感じてしまいます。

関連記事:【育児と仕事はどう両立する?】利用できる制度と両立に疲れたときの対処法をご紹介

育児と仕事を両立するための工夫

育児と仕事の両立は、決してかんたんなことではありません。しかし、生活のためにも、自分のやりがいのためにも、仕事をやめずに続けている先輩ママパパは多くいます。先輩ママパパたちが、どのような工夫をして育児と仕事を両立してきたのか、その例をいくつかご紹介します。

スケジュール管理をする

仕事においても育児においても、やらなくてはいけないことや期日がありますよね。保育園行事や子どもの病院受診などで仕事を休まなくてはならない日、案件を仕上げなくてはならない日などは、確実に把握しておく必要があります。決まっているスケジュールは必ず予定表などにまとめておき、うっかり忘れたり遅れたりすることがないようにしましょう。

また、残業を避けるためや仕事を残さないためにも、計画的に時間を配分し、効率的に仕事を進めることが重要になります。スケジュールは余裕を持って管理し、必要であれば時間ごとに計画を立てるなど、効率よく動ける状況をつくりたいですね。ToDoリストをつくったり、アプリなどの便利な管理ツールを使ったりするのもオススメです。

優先順位を決める

育児と仕事、どちらもやるべきことが多い大切な役割です。そのため、たくさんのやるべきことのなかで、優先順位を決めておいたほうがよりスムーズに進みます。

たとえば、時短勤務や在宅勤務を選択して子どもと過ごす時間を増やしたり、仕事の進行中にはお迎えをパートナーに代わってもらったりするなど、そのとき何を一番に優先するべきかを把握し対応していきます。

オススメは「今やるべきこと、自分にしかできないこと」と「しなくてもいいこと、次回でもいいこと」の2つにはっきり分けてしまうことです。すべてをこなそうとあれもこれもと手をつけるより、「今はこれ」と明確に整理しておくことで仕事と育児にメリハリをつけられます。

ワークライフバランスを考える

フルタイムではなく、フレックスタイム制や時短勤務制度を活用したり、テレワーク制度を利用したり、働き方も多様化している時代です。ひとつの仕事のひとつの働き方だけに縛られず、自分に合った働き方を検討してみましょう。

今の職場で育児との両立が難しそうであれば、転職を視野に入れるのもひとつの方法です。「今は育児を優先したいのでパート勤務にする」「子どもが高学年になったらフルタイムの仕事をさがす」など、子どもの成長によってワークライフバランスを定めていく方も少なくありません。

完璧を求めない

育児や仕事、家事において、「こうしたい」という理想を持って生活することは非常に大切です。しかし、そのすべてを完璧にこなすことをめざすと身動きが取れなくなってしまうこともあります。

また、育児も仕事も思いどおりにいかないことも多いでしょう。そのときに、できない自分を責めると大きなストレスになってしまいます。

常に自分が描いた高い基準を満たそうとすると、必要以上にストレスを感じたり、疲れたりする可能性があります。自分が許せる範囲で、「これくらいいいや」と手を抜いてくださいね。洗濯物はたたまず吊るして収納する、お皿は夜まとめて食洗機に入れるなど、家事の仕方を変えたり便利な家電に頼ったりするのもいいでしょう。

「完璧を求めない」という考え方は、育児と仕事の両方をバランスよくこなすために有効なアプローチのひとつです。

家族に協力してもらう

育児と仕事をすべてひとりでこなすのは難しいものです。そのため、夫婦もしくは家族で協力しながら育児や家事、仕事を行うのがベストでしょう。自分だけの役割だと思い込まず、つらいときにはサポートし合う、今はつらいと声を上げるなどして、家族で支え合うことが重要です。

頼れる実家などが近くにあれば、都合を合わせて家事や子どものお迎えなどをお願いするのもいいでしょう。「自分ひとりでやるべき」と思わず、協力を求めてみてください。

子育て支援サービスを活用する

家族のサポートにも限界がある場合や難しい場合は、ファミリーサポートセンターやベビーシッターなどの子育て支援サービスの利用も視野に入れてみましょう。費用がかかることが多いですが、育児と仕事の両立がしやすくなるだけでなく、自分自身のストレスを軽減することにもつながります。

信頼できるサービスを見つけ、「自分がするべきこと」のひとつを「誰かに頼んでやってもらうこと」に変えるだけでも、時間や気持ちに余裕が生まれますよ。

自分に合った方法で育児と仕事を両立しよう

育児と仕事の両立はかんたんではありませんが、どちらも大きなやりがいを得られるあなたの生活の一部です。ですが、ひとりでがんばるのではなく、頼っていいところ、手を抜いていいところを決めておき、ストレスを溜め込みすぎないことが重要です。いまの自分に合った方法で育児と仕事を両立させ、充実した生活にしてくださいね。

【参考元】
(※1)内閣府「2 働き方をめぐる問題点」
(※2)厚生労働省「仕事と家庭の両立をめぐる現状①」

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