【お兄ちゃんらしくしなさいはNG!】2人目妊娠時の上の子への接し方や準備しておくべきこと

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2人目の妊娠がわかったママパパが悩んでしまうのが、上の子への接し方ではないでしょうか。
今回は上の子に2人目の妊娠を伝えるタイミングや、上の子への接し方のポイントをお伝えします。

また、記事の後半では、下の子の出産までに準備しておくべきことをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

文/マムズラボ

目次

上の子に2人目を妊娠したことを「いつ」「どのように」伝える?

上の子に2人目の妊娠を「いつ」「どのように」伝えたらいいのでしょうか。

おなかが目立つ前に伝える

まず、伝える時期ですが、これは、明確な答えがある訳ではありません。妊娠がわかったタイミングで伝えるのもいいですし、万が一のことを考え、安定期に入るのを待って伝えるという考え方もあります。

いずれにしても出産間際ではなく、おなかが目立つ前に伝えましょう。上の子に「お兄ちゃんになる」「お姉ちゃんになる」という自覚と自信を持たせるためには、ママやパパといっしょに赤ちゃんが来るのを待つという準備期間が必要です。

1~2歳の場合はママとのスキンシップのタイミングで

上の子にどのように伝えるのがいいのか、伝え方を考えることも重要です。上の子がまだ1~2歳の場合、ことばだけではなかなか伝わりません。

そのため、だっこを求めてきたタイミングで、ママのおなかを触らせながら「ここに赤ちゃんがいるんだよ」と伝えるなど、身ぶり手ぶりを使って伝えてあげましょう。スキンシップ取りしながら、何度も繰り返し伝えることが大切です。

3歳以上の場合はママのタイミングで

上の子が3歳以上の場合、ある程度ことばでコミュニケーションが取れます。2人目の妊娠を伝えるタイミングもママが話したいと思うタイミングでOKです。

「おなかの中に弟か妹がいるよ」「もうすぐお兄ちゃん・お姉ちゃんになるんだよ」と伝えることで、上の子にお兄ちゃん・お姉ちゃんになるという自覚を促せるでしょう。

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2人目妊娠中の上の子へのオススメの接し方

2人目の妊娠は、上の子にとって大事件です。これまで独占していたママパパが「赤ちゃんに取られてしまう」と嫉妬したり、「お兄ちゃん・お姉ちゃんになったんだから」と張り切り過ぎてしまったり……。

一時的にわがままになったり、「赤ちゃん返り」をしたりするという変化に、ママパパもとまどうかもしれません。

ここでは、上の子の思わぬ変化に合わせたオススメの接し方をご紹介します。

やりたいことをやらせてあげる

「まだ寝たくない」「この食べ物はイヤ」など、今までわがままをいわなかった上の子が急にいうことを聞かなくなることがあります。「少し前まであんなに素直だったのに……もしかして反抗期?」と不安になるママパパも少なくありません。

もちろん反抗期と重なっていることもありますが、「ママが妊娠している」という大きな変化を敏感に感じて、とまどったり、不安になったりしている可能性も大きいのです。危険性のあること以外は、できるだけ大人が譲歩して、やりたいことをやりたいように、やらせてあげるのがよいでしょう。

「もう少し起きていてもいいけど、眠たくなったら寝るのよ」「全部食べなくていいから、少しだけでも食べようね」などと、上の子の言い分を聞き入れ、対立しない接し方がオススメです。

上の子は「わがまま」を許されることで、不安を受け入れられた、という安心感を持つことができます。対立しないようにすることで、ママパパのストレスも減るでしょう。

たくさん甘えさせてあげる

「もしかしたらママを取られるかも?」と、2人目の出産に対する不安から上の子が「赤ちゃん返り」を起こすことは少なくありません。ママがおなかをさすっているときや胎教をしているときでも、上の子が甘えてきたらたくさん甘えさせてあげましょう。「甘えたい」という欲求を満たしてあげることで、上の子の気持ちが安定します。

なかには「赤ちゃんがいるからやさしくしてね」と何度いっても「知らない」と拗ねたり、つわりで苦しむママにわざとパンチ攻撃を仕掛けたり……など、困った行動をしてしまう子も少なくありません。

甘えたいのにうまく甘えられない自分にいらだっている状態なので、「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」「お姉ちゃんらしくしなさい」と役割を押しつけるのは逆効果です。

たとえば、上の子を赤ちゃんに見立てて「赤ちゃんごっこ」をしてたっぷり甘えさせたり、「あなたがおなかにいたときはね……」と上の子が生まれたころの思い出を話したりすると、上の子も気持ちの整理がつけやすくなります。

2人目妊娠中に準備しておくこと

1人目の妊娠・出産はママパパにとって初めての経験ということもあり、緊張感たっぷりだったのではないでしょうか。2人目の妊娠は気持ちに少し余裕を持てるかもしれませんが、「出産の際に上の子の預け先をどうする?」など別の問題も発生します。

最後に、2人目の出産までにどんな準備をしておいたらいいのかをご紹介します。

消耗品の補充をする

おむつや哺乳瓶の乳首、肌着などの消耗品は上の子の残りがあってもすぐに足りなくなってしまうので、出産までに補充をしておきましょう。

哺乳瓶やベビーベッド、おもちゃは上の子のお古をきれいにすれば使えるので、必ずしも新しく購入する必要はありません。ただし、状態によっては買い替えが必要になるため、使えるかどうかを事前に確認しておきましょう。

上の子の預け先を確保する

ママの入院中は上の子の面倒を誰が見るか、預け先を確保しておく必要があります。

【預け先の一例】
・自宅でパパが対応する
・祖父母や親戚に預かってもらう
・子連れ入院をする

パパや祖父母は上の子にとっても身近な存在なので、安心して預けられるのがメリットです。ただし、パパがどうしても仕事を休めない、祖父母が遠くに住んでいる、頼れる親戚がいない、というケースもあるでしょう。そんなときに頼れるのが子連れ入院できる産婦人科です。選択肢に入れる場合は早めに調べましょう。

また、パパや祖父母が上の子の面倒を見る場合も、24時間自分たちで対応するのではなく、ベビーシッターや一時保育などの利用を検討するのもオススメです。

2人育児のシミュレーションをする

赤ちゃんが加わることで生活がどう変化するか、というシミュレーションをしておくことも重要です。上の子の年齢によっては、ミルクをあげる順番やベビーベッドの配置、どうやって2人をお風呂に入れるかなども考えなければなりません。

もう少し大きい子なら、保育園や幼稚園への送迎の段取り、上の子が担当するお手伝いなども検討しましょう。これらを検討するときのポイントは上の子の意見を意識して取り入れること。自分の意見が尊重されたというプラスの経験が、下の子を大切にしようという気持ちにつながります。

日常のさまざまなシミュレーションを行っていても、いざ出産するとなると想定外のことは必ず起こるものですが、上の子も主体的に参加させておくことで、大変な2人育児が少しは楽になります。

2人目を妊娠しても上の子の変化にあわてず寄りそおう

2人目の妊娠・出産は、たった数年しか人生経験のない上の子にとっては人生最大の出来事です。急にわがままをいうようになったり、赤ちゃん返りを起こしたりするなど、予想外の変化はあって当然と考え、あわてずに、上の子に寄りそってあげましょう。

2人目の誕生は、上の子のお兄ちゃん・お姉ちゃんとしてのデビューです。赤ちゃん誕生とともにみんなで祝福し、見守る雰囲気をつくってくださいね。

この記事の監修・執筆者

曽田照子

作家/子どもへの言葉かけ、「子育てNGワード」の専門家。「言葉」を扱うコピーライター経験から、子育て中の子どもへの言葉かけに関心を持つ。
三人の娘の子育ての実感(成功も失敗も)を活かした書籍を執筆している。
『お母さん、ガミガミ言わないで!子どもが勉強のやる気をなくす言葉66』
『決定版 ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』

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