【保育園選びの悩み】小規模保育園に通わせるメリット・デメリット!

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【保育園選びの悩み】小規模保育園に通わせるメリット・デメリット!

「子どもを保育園に入れたいけれど、大規模保育園はなかなかあきがなくて…」と、小規模保育園への入園を検討しているママパパもいるのではないでしょうか?

今回は、「小規模保育園にはデメリットが多いって本当?」と心配なママパパへ、小規模保育園に通わせるメリットとデメリットを、大規模保育園と比較しながらご紹介します。

文/マムズラボ

目次

小規模保育園とは?

小規模保育園とは?

小規模保育園とは、0~2歳の子どもを対象とした小規模な認可保育園で、6名以上20名未満の子どもを預かる施設です。大規模保育園は、100名以上の0~5歳の子どもを預かる保育園で、なかには定員が200~300名以上という施設もあります。

子どもが保育園に入園できない「待機児童問題」がありますが、2015年に「子ども・子育て支援新制度」が施行されたことにより、国の認可事業として小規模保育園の設置が認められました。小規模保育園は、「待機児童問題」を解消するためにも大切な施設です。

「A型」「B型」「C型」の3種類ある

小規模保育園は、A型・B型・C型に分けられます。それぞれの特徴は以下のとおりです。

【A型の特徴】

職員保育士
※保育所と同様、保健師又は看護師の特例を設ける。
職員数保育所の配置基準+1名
園児の定員6〜19人
保育室の広さ0歳・1歳児 1人当たり3.3 ㎡2歳児1人当たり 1.98 ㎡
(※1)

A型は職員が全員保育士に限られています。通常の保育園よりも保育士の目が多い環境で、子どもを預かってもらえます。

【B型の特徴】

職員1/2以上保育士
※保育所と同様、保健師又は看護師の特例を設ける。 ※保育士以外には研修実施
職員数保育所の配置基準+1名
園児の定員6〜19人
保育室の広さ0歳・1歳児 1人当たり3.3 ㎡
2歳児1人当たり 1.98 ㎡
(※1)

A型に対し、B型の場合職員は全員が保育士ではありません。ただし、保育士以外の人には研修が行われるため、保育者としての資格を持ち合わせた人が職員として働いているといえます

【C型の特徴】

職員家庭的保育者
※市町村長が行う研修を修了した保育士、保育士と同等以上の知識及び経験を有すると市町村長が認める者
職員数0~2歳児 3:1 (補助者を置く場合、 5:2)
園児の定員6〜10人
保育室の広さ0歳〜2歳児 いずれも1人3.3 ㎡
(※1)

C型はA・B型と違い、職員に保育士資格は必須でありません。また、園児の定員も少なくなります。ただし、職員数は園児の年齢に関係なく、0~2歳児の子ども3人につき1人の保育者がついてくれる点はママパパが安心できる要素といえるでしょう

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小規模保育園のメリット

小規模保育園のメリット

ここからは、小規模保育園のメリットをご紹介します。

家庭に近い環境

小規模保育園のメリットの1つは、アットホームな雰囲気で保育が受けられることです。小規模保育園は、マンションやあき家などの一室、もしくはリビングを活用して保育している場合が多いため、家庭の環境に近く、環境の変化に敏感な子どもでも落ち着いて過ごせます。

大規模保育園の場合は、保育室は学校の教室のような雰囲気であることも多いため、子どもによっては身構えてしまうこともあるかもしれません。

保育士の目が届きやすい

目を離すことが難しい0~2歳の時期は、保育園での事故などが心配なママパパもいるかと思います。小規模保育園は大規模保育園に比べて子ども1人に対する保育者の人数が多いため、「ちょっと目を離した間にケガをする」というトラブルが比較的起こりにくいです。

また、大規模保育園と比べると部屋の大きさもコンパクトで、保育士の目が届きやすいといえるでしょう。

異なる年齢の子どもとの交流

年齢別で保育室が分かれている大規模保育園では、基本的に同じ年齢の子どもと過ごすことになります。

一方、小規模保育園では年齢の異なる子どもが同じ空間で保育を受けます。異年齢の子どもと一緒に過ごすことで、より多くの刺激を受けるでしょう。

乳幼児(0~2歳)に特化した保育環境

小規模保育園には0~2歳という年齢制限があるため、乳幼児に特化した保育環境が整えられています。働いている保育者も研修などにより乳幼児保育の経験を重ねているため、質の高い保育が期待できるでしょう。

また、待機児童対策で設置された、低年齢層限定の園なので、比較的入りやすいのもメリットといえます。

小規模保育園のデメリット

小規模保育園のデメリット

マンションの一室やあき家を活用した小規模保育園は、都市部などスペースの狭い地域にも設置できる認可保育園です。ですが、都市部であることのデメリットや制度上避けられない問題もあります。小規模保育園に子どもを入れることを検討する際は、デメリットについても把握しておきましょう。

園庭がない園が多い

子どもの心身の発達に欠かせない取り組みの1つが「運動」です。多くの保護者は、ひろびろとしたスペースで体を思いっきり動かしてほしいと願うものです。

しかし、小規模保育園は園庭がない、もしくは、園庭があってもスペースが狭いことが多いです。保育園自体に園庭がなくても、近くの公園や神社などを利用して運動できるので大きな問題ではありませんが、移動の際に事故にあうリスクも考えられます。

小規模保育園に子どもを入れる際には、園庭の有無や、近くの公園・神社までの移動ルートを確認しておきましょう。

その後の転園先をさがす必要がある

小規模保育園は0~2歳の子どもしか保育できないため、卒園までに転園先をさがしておく必要があります。園によっては関連施設に優先的に入れてもらえる場合もあるので、事前に相談しておくとよいでしょう。

大規模保育園では、基本的には小学校入学前の5歳児まで在籍することができます。そのため、「環境の変化が苦手」など、子どもの性格によっては、大規模保育園に入れたほうがよいケースもあります。

小規模保育園にもメリットがいっぱい!

小規模保育園にもメリットがいっぱい!

小規模保育園は乳幼児の育児経験を積んだ保育士が在籍するなど、安心して子どもを預けられる環境が整っています。小規模な施設だからこそ、「目が届きやすい」ことや「異なる年齢の子どもと触れ合える」メリットがあります。保育園への入園を検討する際のご参考にしてみてくださいね。

【引用】
(※1)内閣府「事業者向けFAQ(よくある質問)【第6版】 3」
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/faq/pdf/jigyousya/s2.pdf

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