【幼稚園はいつからさがす?】入園決定までの流れとチェックしたいポイント5つ

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子どもを幼稚園に入園させたいと思ったときに、確認しておきたいのが“幼稚園のさがし方”です。さがし始める時期によっては、説明会や見学などのタイミングを逃すことも。

そこで本記事では、幼稚園のさがし方やその方法・流れなどについてご紹介します。

文/マムズラボ

目次

幼稚園はいつからさがすのがベスト?

幼稚園をさがし始める時期は、子どもを幼稚園に入園させる年齢によって異なります。入園する年齢に合わせた、幼稚園をさがし始める時期についてご紹介します。

年少から入園の場合:入園を希望する前年の3〜4月ごろから

幼稚園の保育期間は3年が主流で、3年保育の場合、満3歳となった時点で入園することができます(※1)(※2)。入園時期は幼稚園により異なりますが、主に毎年春から秋ごろまでに「見学」の受付が行われ、6月~9月ごろまでに「入園説明会(願書配布)」10月~11月ごろに「入園申し込み受付(願書受付)」に入ることが多いようです。

見学受付までに入園希望園の情報を収集することをふまえると、入園を希望する前年の3月〜4月ごろには幼稚園さがしを始めるのがオススメです。 

ただし人気の園に入園を希望する場合は、早めに対策を始めると安心です。筆者の場合、地域で人気の園が対象だったため、子どもが生まれてすぐに幼稚園をさがし始めました。また、受験が必要な園の場合も、子どもが満1歳になるころには幼児教室や教材での受験対策を開始した人が多いようです。

●各クラスの対象年齢
・年少クラス(4月1日の時点で満3歳):3~4歳
・年中クラス(4月1日の時点で満4歳):4~5歳
・年長クラス(4月1日の時点で満5歳):5~6歳

●幼稚園さがし開始年齢・時期の目安
・年少クラスからの入園を希望する場合:2歳になる年の3~4月ごろから
・年中クラスからの入園を希望する場合:3歳になる年の3~4月ごろから
・年長クラスからの入園を希望する場合:4歳になる年の3~4月ごろから

プレ保育に通う場合:1歳になる年から

プレ保育は、満3歳未満の子どもに向けたクラスです。本格的な入園の前に幼稚園生活に慣れることや、保護者の育児支援などを目的に実施されます。プレ幼稚園や未就園児クラス、2歳児クラス、プレスクールなどと呼ばれることもあります。

募集要項の公開時期は園により異なりますが、プレ保育では毎年春から9月~11月の秋ごろまでに「見学会」や「説明会」が開催される傾向です。「申し込み受付(願書受付)」は年少以上クラスの入園選考が終了した10月~1月ごろに行われる傾向にありますが、園によっては、6月ごろから申し込み受付を行っているところもあります。入園を希望する幼稚園をあらかじめしぼったうえで、プレ保育募集の開始時期や応募要項を確認してみてください。

見学受付までに入園希望園の情報を集める期間も含めると、遅くとも1歳になる年の3~4月ごろからプレ保育先さがしを始めるとよさそうです。なお幼稚園によっては、プレ保育への入園は年少クラスへの進級を条件にしているところもあるので、あわせて確認しましょう。

●プレ保育先さがし開始年齢・時期の目安
・1歳になる年の3~4月ごろから

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幼稚園入園決定までのスケジュール

入園希望園をしぼるための情報収集のあとは、希望する幼稚園に対して見学の申し込み」「説明会への参加(願書受け取り)」をし、「入園申し込み(願書提出)」を行います。それぞれの時期は園により異なりますので、あらかじめホームページなどで確認してくださいね。

見学の申し込み

新年度の入園希望者に向け、幼稚園が学を受付し始める時期は、年少クラス以上の入園や進級が落ち着いた5〜7月ごろからが多いようです。予約不要で参加できる園もありますが、見学できる日や時間帯が指定されることもあります。オンラインで実施されることもあります。

見学では、各クラスの教室や掲示されている作品、園庭や遊具などのほか、在園児の様子や表情、先生の子どもへの接しかたや目の行き届きかた、雰囲気、セキュリティや設備面などをチェックすることができます。

説明会への参加(願書受け取り)

説明会は6〜9月ごろに開催されることが多く、園の方針や特色のほか、保育内容、年間行事や昼食の形式などについて園長や先生、担当スタッフなどから説明があります。書の配布日程や入園金、入園までの流れもこのとき伝えられることが多いようです。園によっては説明会と同時に園内見学を行うところもあります。

また、説明会で願書が配布または販売されることがあります。願書の配布や購入は、配布場所が説明会に限られたり、配布期間が短かったりすることもあります。配布方法と期間はあらかじめ園に確認しておきましょう。

入園申し込み(出願・願書提出)

10月〜11月ごろに、入園に向けて申し込みや願書の提出を行います。申し込み方法は、定められた日時に直接持参したり、期日までに郵送やインターネットで提出したりするなど園によって異なるため、日時を間違えないよう確認してくださいね。園によっては入園の申し込みのあと、間をあけずに面接や試験・テストが行われます。

面接や試験・テストが行われる幼稚園では、入園を希望する歳の1年くらい前から幼児教室や教材で対策を始めておくと安心かもしれません。面接は、親子いっしょや保護者のみで行われることなどもあるので、あわせて準備しておきましょう。

合否発表は、11月ごろに直接手渡しや郵送、園内での掲出などで行われるケースが多いです。

幼稚園を決めるときのチェックポイント5つ

最後に、幼稚園を決めるときによく確認しておきたいポイントをご紹介します。

1.指導方針・教育内容

幼稚園は文部科学省が管轄する、全国共通の教育課程の基準“幼稚園教育要領”に基づいた教育が受けられる、小学校や中学校と同じ教育機関です(※3)。幼児期では遊び=学習とみなしており、遊びを通した指導(※4)が中心となりますが、指導方針や教育内容は園により強みが異なります子どもの個性や特性に合う強みのある園を選ぶと、健やかな発達や成長をより感じられるかもしれません。

2.自宅から登園までにかかる時間

幼稚園への送迎は徒歩や自転車で行ったり、送迎バスを利用したりしますが、天候や季節により移動時に負担がかかることがあります。移動時間が15分程度におさまる範囲の園だと送迎しやすく、遅刻や早退などの対応もしやすいです。

また、園や自治体、地域などにより、立地問題や安全面から車での送迎や園近隣への駐車を禁止していることがあります。保護者向けの専用駐車場がない園の場合は、自家用車での送迎は控えましょう。

3.昼食のかたち

子どもがおいしく昼食を食べられる環境の有無もチェックすべきポイントです。幼稚園では、毎日給食があるところ、給食とお弁当の曜日がそれぞれ決められているところ、主食を持参する必要があるところなど、園ごとに昼食のかたちが異なります。また、曜日ごとに昼食にテーマを設け、子どもがすすんで食事ができるように工夫している園もあります。

昼食のかたちにより保護者の毎日の負担が変わります。毎日のお弁当作りを避けたい場合は、給食の園を選ぶとよいかもしれません。給食があるところでは、園で手作りしているケースや、外部業者などから配送されるケースなどがあります。見学会や説明会のときに実際のメニューを確認できる園もあります。

4.預かり保育や子育て支援の有無

預かり保育は、幼稚園の通常時間外に子どもを預けられるものです。家庭の事情で保護者が子どもを保育できないときの預かり先として利用されるほか、子ども同士のコミュニケーションを行う場として設けられています。利用時間は14時~18時前後のところが多く、夏休みなど長期休暇中に利用できることもあります。

ただし預かり保育の利用には条件が定められていることがあり、昼食の用意のほか、利用費についても園により違いがあります。あらかじめ確認しておきましょう。

また園により、子育てにまつわる相談や未就園児の親子登園、保護者同士の交流、園庭・園舎の開放、公開講座の開催などさまざまな子育て支援を行っています(※5)。

5.課外教室(習いごと)の有無

園によっては、通常時間外に課外教室(習いごと)を行っているところもあります。その日の幼稚園が終わったあとで、外部講師によるレッスンなどを教室や園庭などで受けられます。

習い事の種類によっては、園から教室への送迎もセットで含むものもあります。別途受講料がかかる場合が多いですが、預かり保育とセットで活用している保護者も多いです。

スケジュールに余裕をもって子どもに合う幼稚園をさがそう!

はじめての子どもの場合は幼稚園さがしも初体験のため、進め方に迷うこともあると思います。この記事でご紹介した時期などを目安に前もって準備をスタートさせると、あとから慌てることも少なくなるかもしれません。子どもの楽しい幼稚園生活のためにも、希望する園に入園できるとよいですね。

【引用】
(※1)文部科学省「学校教育の対象年齢について」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/1303354_5.pdf
(※2)文部科学省初等中等教育局幼児教育課「幼稚園Q&A」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/youchien/__icsFiles/afieldfile/2010/09/27/1218094_5.pdf
(※3)文部科学省「幼稚園(ようちえん)について教えて!」https://www.mext.go.jp/kids/find/kyoiku/mext_0001.html
(※4)文部科学省「新幼稚園教育要領のポイント」https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/044/001/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/08/28/1394385_003.pdf
(※5)文部科学省初等中等教育局幼児教育課「6 預かり保育・子育ての支援」https://www.mext.go.jp/content/1422303_06.pdf

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