【まるで親友のよう?】親子のちょうど良い関係とは

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友だちみたいに仲の良い親子って憧れますよね。ただ、なれ合いになってしまわないか、しつけがきちんとできるのか、など気になる点もあります。
親と子の関係はどのような状態がベストなのでしょうか? 教育評論家の親野智可等先生にお話を伺いました。

目次

高め合う親友のような関係ならOK

みなさんは「友だち親子」についてどう思いますか?
「友だち親子はけしからん」と思いますか?
それとも、「友だち親子はすばらしい」と思いますか?

私は、これは「友だち親子」の定義次第で決まると思います。
親と子どもがただの馴れ合いの関係になってしまって、子どもが人に迷惑をかけても親が何も言わない、子どもが間違った道に進もうとしていても指導できない、というような関係を意味するならもちろんNGです。

でも、親と子どもが人間同士としてリスペクトし合う関係、お互いを高め合う関係、腹を割って話し合える親友のような関係を意味するなら素晴らしいことです。
そういう友だち親子なら、たくさん増えて欲しいと思います。

一人の人間同士としてよい関係を作ろう

親子関係について従来からよくあるのが、親と子どもの上下関係を絶対視する考え方です。
「私は親だよ。自分の子どもに何の遠慮がいるの?この子のために言っているのよ。しつけのためなんだよ」。

こういう錦の御旗の元に、子どもに言いたい放題、やりたい放題の親が実際にいます。
こういう親の中には、暴言のみならず、時にはしつけと称して暴力を振るう人もいます。
こういう親子関係はよくないですね。

親子といえども一人の人間同士であることにかわりはありません。
人間と人間がよい関係になるのは、お互いに相手の気持ちを尊重し合い、思いやりの心を持って付き合うときです。

たとえば会社でも、上司という権力的な立場に甘えて部下に言いたい放題の人はよい人間関係を築くことができません。
立場の違いはありつつも、部下を一人の人間としてリスペクトしながら接することができる上司は、部下からも尊敬されます。

子どもをリスペクトしている親は、子どもからもリスペクトされる

親子関係でもまったく同じです。
子どもを一人の人間としてリスペクトしながら接することのできる親であってほしいと思います。

もちろん、親として言うべきことを言わなければならないときもあります。
そういうときも、権力的な立場に甘えて感情的な暴言をぶつけるのではなく、相手の気持ちを考えながら言ってあげてください。

そういう親は、子どもからもリスペクトされます。
そういう意味での友だち親子なら素晴らしいです。

この記事の監修・執筆者

教育評論家 親野 智可等

長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。X、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。

音声配信サービスVoicyの配信番組「コソダテ・ラジオ」の2022年12月の金曜マンスリーゲストとして出演。「家庭での学習習慣」について熱いトークを配信しています。

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