【叱らなくても子どもが変わる】親がやるべき工夫とは

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【叱らなくても子どもが変わる】親がやるべき工夫とは

子どもが自主的に、やるべきことをやってくれるにはどうすればよいのでしょう。叱るのではなく、親の工夫一つで子どもが変わることもあるようです。
教育評論家の親野智可等先生にお話を伺いました。

目次

子どもが生まれたときの感動を忘れ、叱るばかりの毎日に

東京都内に在住のWさんは小学2年生の男の子Y太郎君のお母さんです。

Y太郎君がお腹に宿ったのは30才の時で、それがわかったときはうれしくて思わず涙がこぼれたそうです。

Y太郎君が生まれて産声を聞いたとき、そして初めて胸に抱いたとき、本当に感動して言葉も出なかったそうです。

ところが、その感動もいつしか忘れ去り、だんだんY太郎君を叱ることが増えていました。
特に小学校に入学してからは、ガミガミ叱ることが増えてしまいました。

「ママ、ぼくのこと好き?」のひと言で大切なことに気づく

Wさん

「やるべきことをやってくれないと、つい叱ってしまっていました。本当は叱りたくないんですけど…」

親野

「なるほど。その気持ちはよくわかります」

Wさん

「ある日、親野先生が書かれたものをネットニュースで見て、ハッとしました」

親野

「どんな内容ですか?」

Wさん

「毎日ガミガミ叱っていると、子どもは自分が愛されていないのではないかと思い始める…と書かれていました。実はそれについて心当たりがあって、最近子どもが妙によそよそしいというか、前のように素直に甘えてこなくなったように思っていました。そして、『ママ、ぼくのこと好き?』とか聞いてくることが度々あったのです」

親野

「それは気になりますね」

Wさん

「そう言われてハッとしました。『これは何とかしなくちゃ』と思って、先生のブログを読んだら、『叱らなくても済む工夫が大事』とか『カード式でやることを見える化』とかが出ていて、『これだ』と思い立ちました」

ホワイトボードとマグネットプレートで帰宅後のやることを「見える化」

それでWさんは、自分なりの工夫で、Y太郎君がやりやすいように、やることを「見える化」することにしました。
いろいろ試したそうですが、今はホワイトボードとマグネットプレートを使う方法に落ち着いているそうです。

そのやり方は極めてシンプルです。

  1. ホワイトボードを縦に置き、その真ん中にビニルテープを貼り、左と右に分ける
  2. マグネットプレートを切り取って長方形の「やることカード」をたくさんつくる
  3. カードは横書きで、帰宅後から寝るまでにやるべきことを書く
  4. やる順番で、カードをホワイトボードの左側に貼る
  5. やったらカードを右に移す

寝るまでにやることをカードに書く

カードには次のようなものがあります。

「うがい・手洗い」「靴下を洗濯機に入れる」「ランドセルの中身を箱に出す」「お便りをママの席に置く」「給食袋を出す」「宿題の準備をする」「宿題」「片づけ」「明日の準備」「予定帳をママに渡す」「食べたら歯を磨く」「お風呂」「胡蝶蘭に水やり」「明日の服を出す」「うがい」

やる順番に貼るので、一番上は「うがい・手洗い」で一番下が「うがい」です。
つまり、寝る前にもうがいをして寝るわけです。
最近、口腔ケアの重要さが指摘されているのでとてもいいことですね。

1日が終わって寝るときは、カードはすべて右側に移っています。
ですから、次の日は右から左に移すようになります。

カードを見ながらすべてやり終えた時には、とにかく褒める

Wさん

「これがあると、やるべきことがはっきりわかってとてもいいです。まだやってないカードが残っていると、Y太郎もどうしても目についてすっきりしないみたいで、ぶつぶつ言いながらやり始めます。そういうときは、めちゃほめしてます」

親野

「やはり、見える化の効果は大きいですね。見える化してないとやらなくても平気でいられるのですが…」

Wさん

「最近、『お風呂の前に縄跳びをやる』と言って、自分で『縄跳び』というカードを作って追加しました。クラスにライバルがいて負けたくないそうです」

わが子の実情に合わせてひと工夫を

Wさんのお話を聞いて、私もうれしかったです。
みなさんも、わが子に合わせてひと工夫してみてください。

日ごろ叱っていることがある場合、親のほうで何らかの具体的な工夫をしないと、ずっとそのまま叱り続けることになります。

決して高望みすることなく、わが子の実情に合わせて工夫することが大事です。

この記事の監修・執筆者

教育評論家 親野 智可等

長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。X、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。

音声配信サービスVoicyの配信番組「コソダテ・ラジオ」の2022年12月の金曜マンスリーゲストとして出演。「家庭での学習習慣」について熱いトークを配信しています。

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