多くの小学校では3月下旬に卒業式が行われます。
3学期になり、卒業式の練習が始まっている学校も多いでしょう。
そもそも、卒業式はどのような式なのでしょうか。当日の流れやマナーとともにご紹介します。
卒業式ってどんな行事?
卒業生に卒業証書を授与する式
小学校の6年間を締めくくる、最も大きな行事ともいえる「卒業式」。
子どもたちの成長を祝い、新たな門出を祝福する「卒業式」は、おうちの方にとっても大切な行事ですね。
「卒業式」には、どのような意義があるのでしょうか。
小学校や中学校の学習指導要領には、国語や算数・数学などの「各教科」と同じように「特別活動」が設けられています。この「特別活動」の中に「学校行事」があり、儀式的行事や文化的行事、健康安全・体育的行事などが含まれます。卒業式は「儀式的行事」に位置づけられます。また、学校教育法施行規則には、「校長は、小学校の全課程を修了したと認めた者には、卒業証書を授与しなければならない」と規定されています。
つまり「卒業式」の主な目的は、校長先生から卒業生に卒業証書を授与することなのです。
卒業式の流れ
小学校の卒業式は、都道府県・市区町村で日程が異なりますが、多くは3月第3週~4週に行われます。
卒業式当日の流れも、学校ごとにさまざまですが、一般的には次のような流れで行われます。
①開式の言葉
②卒業生入場
③国歌・校歌斉唱
④卒業証書授与
⑤校長・来賓などの式辞
⑥在校生送辞
⑦卒業生答辞
⑧卒業の歌斉唱
⑨閉式の言葉
⑩卒業生退場
詳しい日程や内容は、学校からのお便りや地方自治体のホームページで確認するか、学校に問い合わせましょう。また、お子さんの登校時間も普段とは違う場合があるので、注意が必要です。保護者の受付時間もしっかり確認しておくと安心です。
また、卒業式のあとに、卒業対策委員会(卒業を祝うための保護者の集まり)などが、卒業を祝う企画を用意する学校も多いです。学級担任への花束やメッセージの贈呈、クラスでの記念撮影などが一般的です。
服装のマナーは?
子どもの服装は学校ごとの規定を確認
卒業式は「儀礼式行事」に位置づけられているように、学習の一環として行われます。学校によっては、「児童の服装は華美にならないように」などの指示があるので、確認してから準備するようにしましょう。
式にふさわしい、黒や紺、グレーなどの、落ち着いたフォーマルな印象の服装がおすすめです。
男の子はスーツスタイルが多く、シャツ・ネクタイ・ジャケット・スラックスという組み合わせが定番です。
女の子はワンピースにジャケットを合わせるスタイルも人気ですが、スーツスタイルなら、ボトムスをスカートにしたり、パンツにしたりとアレンジが広がります。
近年は和装を希望するお子さんもいますが、学校によっては、着崩れたときの対応が難しい、動きにくいなどの理由で禁止している場合もあるので、確認が必要です。もし、和装の着用が許可されていても、着崩れたときにどうするかなど、対応を考えておきましょう。また、和装の場合は、着付けやヘアセットの予約を早めにするよう心がけましょう。
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保護者は式にふさわしいセミフォーマルを
卒業式の主役は卒業生である子どもたちです。保護者は華美な服装は避け、セミフォーマル(準礼装)な印象の、式にふさわしいスタイルで参加しましょう。
女性は黒や紺などのワンピースにジャケットを合わせるスタイルか、セレモニースーツ(ビジネススーツよりも華やかな正装)がおすすめです。コサージュを合わせるなら、特に決まりはありませんが、自分から見て左側に付けるのが一般的です。
男性は紺や黒のビジネススーツで参加することが多いです。シャツは白や薄い青色などを選びましょう。ネクタイは、先生や来賓がつけることが多い白を避け、派手すぎない紺やえんじ色、無地やストライプなどのシンプルな柄のものがよいでしょう。
家でもできる卒業式の準備
出席する服装で卒業式の作法を練習
お子さんの卒業式の服装が決まったら、早めの入手をおすすめします。そして、その服装で、家庭でも卒業式での立ち方や座り方、卒業証書授与の作法を練習してみてください。
学校での卒業式の練習は普段着で行うので、慣れない服装では、卒業式当日に動きづらくて戸惑うこともあります。慌てずに落ち着いて卒業式を迎えるために、しっかりと準備しましょう。
卒業式への心構えを話し合おう
卒業式の練習が続くと、なかには「疲れた、もう嫌だ」と言い出すお子さんもいるかもしれません。そんなときは、お子さんに卒業式での姿を楽しみにしていることを伝えてはいかがでしょうか。
卒業式は6年間の学びの集大成で、入学式に始まり、在校生として新入生を迎えたり、卒業生を送ったりする行事や、運動会、合唱などの発表会での経験を積み重ね、成長した姿を披露する場所です。また、中学校生活へ向けての新たな門出を祝う場所でもあります。お子さんがどんな気持ちで臨めばよいか、親子で話し合ってみてください。
知っておくと安心な卒業式のことについてご紹介しました。お子さんもおうちの方も、落ち着いてよい卒業式を迎えられますように。
この記事の監修・執筆者
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