【親子で行きたい!】[春祭り5選]日本の伝統的なお祭り〜春編〜

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暖かい季節の訪れを喜び、子どもの健やかな成長を願う春のお祭りを紹介します。
満開の桜の下で行われる「人間将棋」や桃の節句に行われる「流し雛」など、春を彩る5つのお祭りです。

お子さんといっしょにお祭りの由来や開催地の名産などを調べれば、知的好奇心を育てるよい機会になるでしょう。

目次

天童桜まつり [山形県天童市 4月]

将棋の駒の産地で開催される桜まつり

将棋の駒の生産量日本一を誇る山形県天童市では桜まつりが開催されます。
メインイベントの「人間将棋」は、桜の名所として名高い舞鶴山の山頂に巨大な将棋盤を設え、甲冑(かっちゅう)に身を包んだ武者や着物姿の腰元たちを将棋の駒に見立て、プロ棋士が対局します。
約2000本もの桜が咲き誇る中、一手一手と駒が動く風流な「人間将棋」は、1956(昭和31)年に始まりました。

750mにわたるしだれ桜をライトアップ

温泉街の近くを流れる倉津川では、しだれ桜のライトアップが行われます。
川の両岸に750mにわたって植えられたしだれ桜が光に照らされ、幻想的なお花見を楽しむことができます。

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厄除元三大師大祭 [東京都調布市 3月3日・4日]

東京に春を呼ぶ深大寺のだるま市

関東屈指の古刹として知られる深大寺の最大の行事が「厄除元三大師大祭」。
山門の紅梅白梅が見ごろとなる3月3日、4日に諸願成就(さまざまな願いがかなうこと)の大護摩供(おおごまく。供物を火中に投じて祈願する儀式)が執り行われます。
境内では大小300もの店が並ぶ縁起だるま市が開かれ、“東京に春を呼ぶ深大寺のだるま市”として親しまれています。

だるまの目には「阿吽」の梵字

だるまには、『だるま目入れ所』で目入れをしてもらえます。
深大寺の目入れは、梵字(インドの古い文字)を書き入れるという独特なもの。

新しいだるまには、左目に物事の始まりという意味の「阿(ア)」という梵字を書き入れて開眼します。そして、願いがかなっただるまには、右目に物事の成就という意味の「吽(ウン)」という梵字を書き入れて、寺に納めます。

下鴨神社 流し雛 [京都府京都市 3月3日]

桃の節句に行われる京都の流し雛

下鴨神社では、3月3日の桃の節句に「流し雛」が行われます。
流し雛は、さんだわら(米俵の両側にかぶせるふた)に雛人形を乗せて川に流し、子どもたちの無病息災を祈る神事です。
下鴨神社では、平安装束のお雛様姿の男女が境内の御手洗川に雛人形を流します。

形代の風習を残す神事

人の身代わりとして、罪やけがれ、災いなどを移して祓(はら)い、川や海へ流す人形を「形代(かたしろ)」といいます。
雛人形ももとは形代の一種でしたが、現在では雛人形を雛壇に飾って桃の節句を祝うことが一般的になりました。下鴨神社がある京都府をはじめ、一部の地域では形代としての流し雛の風習が残っています。

いかざき大凧合戦 [愛媛県喜多郡内子町 5月5日]

約500もの凧が大空を舞う伝承行事

5月5日のこどもの日に行われる「いかざき大凧合戦」は、約500もの大凧が空に舞い上がる勇壮な伝承行事。
凧糸に「ガガリ」という刃物を仕込んで、相手と凧糸を切りあうのが特徴で、小田川をはさんで行われる合戦は大迫力です。

「出世凧」で子どもの健やかな成長を願う

「いかざき大凧合戦」の歴史は古く、約400年前から行われています。
生まれてきた子どもの健やかな成長を願って、子どもの名前を書いた大凧を揚げたことから始まりました。現在も「初節句行事」として、子どもの名前を書いた「出世凧」を揚げています。

博多どんたく港まつり [福岡県福岡市 5月3日・4日]

博多を代表する市民総参加の祭り

「博多どんたく」は1179(治承3)年に始まったという「松ばやし」が起源とされ、長い歴史の中で受け継がれて1962(昭和37)年から市民総参加の祭りになりました。
「どんたく隊」の大規模なパレードや市内30か所以上にある舞台で行われる踊りや演奏などの演目がメインイベントです。
「どんたく」の語源はオランダ語の「ZONDAG(ゾンターク。休日の意味)」といわれています。

思い思いの仮装でしゃもじを叩きながら町を練り歩く

学校や企業、団体、有志の集まりによる「どんたく隊」は、思い思いの仮装でしゃもじを叩きながらパレードをします。
しゃもじを持って踊るのは、食事の用意をしていた商家のごりょんさん(女将さん)がどんたく隊のお囃子に誘われて、手に持っていたしゃもじを叩いて踊りに加わったからといわれています。

春の訪れを告げるお祭りやイベントを紹介しました。家族で一度は訪れてみたいですね!
*記事掲載のお祭りやイベントを訪れる際は、公式サイトなどで最新の状況をご確認ください。

この記事の監修・執筆者

編集部員 こそだてまっぷ編集部

未就学から中学生までの子を持つママ編集者を中心に、子どもの学びや育ちに関する様々な情報を日々発信しています!

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