[夏祭り6選]日本の伝統的なお祭り〜夏編〜

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[夏祭り6選]日本の伝統的なお祭り〜夏編〜

四季を通じて日本各地には伝統的なお祭りがたくさんありますが、夏祭りは流行病や災いを祓う行事から生まれたものが多いとされています。

今回は、日本各地の有名な6つの夏祭りを紹介します。お子さんと地図で開催地を探したり、住んでいるところの近くで由来が似ているお祭りがないか調べたりすれば、興味や関心が広がるきっかけにもなるでしょう。

文/こそだってまっぷ編集部

目次

青森ねぶた祭り(青森県青森市/8月2日~7日)

青森ねぶた祭り
(公社)青森観光コンベンション協会

巨大な灯籠「ねぶた」が大迫力

華やかな彩りの巨大な灯籠「ねぶた」を山車に乗せて練り歩くお祭りです。武者や民話の登場人物などをかたどった15〜20台もの大型ねぶたが街を巡ります。
仙台七夕まつり、秋田竿燈(かんとう)まつりと並ぶ「東北三大祭り」の1つです。

「ラッセラー、ラッセラー」と「ハネト」が踊る

ねぶた祭りは、中国から伝わった七夕祭り(穢れを清め、無病息災を祈る)と、もともと津軽地方にあった精霊送り(お盆の間、この世に迎えていた先祖の霊を、「送り火」を焚いて再びあの世へ送ること)などの行事が合わさって生まれたと考えられています。
「ハネト」と呼ばれる踊り手がねぶたの周りを囲んで、「ラッセラー、ラッセラー」と掛け声を上げながら飛び跳ねます。

仙台七夕まつり(宮城県仙台市/8月6日~8日)

仙台七夕まつり

豪華絢爛な笹飾りが並ぶ伝統行事

仙台七夕の歴史は古く、仙台藩主の伊達政宗が1618(元和4)年に七夕を詠んだ和歌が残っています。仙台市中心部とその周りの商店街には、和紙で手作りした豪華絢爛な笹飾りが並び、多くの人で賑わいます。「東北三大祭り」の1つに数えられます。

願いが込められた「七つ飾り」

長さ10mほどの巨大な竹に取り付けられる笹飾りは、数か月前から手作りで準備されます。笹飾りには、学問や書道の上達を願った「短冊」や家内安全と健康長寿を願った「折鶴」など、それぞれ祈りが込められた「七つ飾り」があります。
仙台七夕まつりの公式サイトには、七つ飾りの作り方が紹介されています。夏休みの工作にもぴったりなので、ぜひ挑戦してみてください。

四万六千日・ほおずき市(東京都台東区/7月9日・10日)

四万六千日・ほおずき市

1日で4万6000日分の功徳

浅草寺の本尊は聖観世音菩薩で、浅草観音(あさくさかんのん)とも呼ばれています。平安時代ごろより、毎月18日は「仏様と特別なご縁のある日」という意味で「縁日」と呼ばれ、この日に参拝すると大きな功徳があるとされていました。
室町時代末期ごろから、さらに「功徳日」という月に1度の縁日が設けられました。この日に参拝すると、何百日、何千日分もの参拝に相当するとされ、特に7月10日は、4万6000日分もの功徳があるといい、「四万六千日(しまんろくせんにち)」と呼ばれました。

浅草の夏の風物詩

江戸時代に入ると四万六千日の前日から多くの人が訪れるようになり、7月9日・10日の2日間が縁日になりました。縁日に伴ってほおずき市が立ち、多くの人で賑わいました。
ほおずきは、水で丸飲みすれば、子どものかんしゃくや大人の持病などに効くといわれる人気の土産物でした。
現在でも浅草寺の境内を彩るほおずき市には多くの参拝客が訪れ、夏の風物詩となっています。

祇園祭(京都府京都市/7月1日~31日)

祇園祭

1か月間行われる八坂神社の祭礼

祇園祭は京都市にある八坂神社の祭礼で、7月1日から1か月間行われます。夏の疫病除けを祈願することから始まった、1000年以上の歴史があるお祭りです。
大阪の天神祭、東京の神田祭とともに、「日本三大祭り」の1つに数えられます。

豪華絢爛な山鉾が通りをゆく

7月17日と7月24日に行われる八坂神社の神輿渡御と34基の山鉾巡行が特に有名です。
最大で重さが約12tにも達する山車「山鉾」は“動く美術館”ともいわれ、御神体(人形)や舶来のゴブラン織や西陣織などの懸装品(けそうひん・山車や神輿に付ける道具や飾り物)が飾られます。
「コンコンチキチン、コンチキチン」という祇園囃子とともに、山鉾が京都の街を巡行します。

阿波おどり(徳島県徳島市/8月12日~15日)

阿波おどり

本家本元の阿波おどり

阿波おどりは、お盆の間、この世に迎えていた先祖の霊をもてなし、いっしょに過ごして送り出す盆踊りといわれています。「日本三大盆踊り」の1つに数えられ、約10万人の踊り子が踊ります。
徳島市の阿波おどりは、東京都の「東京高円寺阿波おどり」をはじめとして全国各地に広まっています。

「踊る阿呆に見る阿呆……」の歌にのせて

阿波おどりの歌の出だしは「踊る阿呆(あほう)に見る阿呆」で、「同じ阿呆なら踊らにゃ損々」と続きます。
男性は法被(はっぴ)やゆかたを着て、手拭をほおかぶりにして白足袋で、女性はゆかたに鳥追い笠という編笠をかぶり、下駄履き姿で踊ります。連(れん)と呼ばれるグループを組んで、腰を落として両手足を交互に突き出すようにして踊るのが特徴です。

博多祇園山笠(福岡県福岡市/7月1日~15日)

博多祇園山笠

700年以上続く疫病退散の神事

700年以上続く櫛田神社の奉納神事です。1241(仁治2)年に、博多に疫病が流行したときに、町に水を撒いて清め、疫病退散を祈願したことが始まりという説があります。
お祭りの期間中は、高さ10m以上の絢爛豪華な「飾り山笠」という山車が市内の十数か所に立ち並びます。

1トンもの山笠を舁(か)いて町を駆け抜ける

7月10日からは、重さ1トンもの山笠を舁いて(肩にかついで運ぶ)町を回る「舁き山笠」が始まり、見物人から清めの水がかけられます。7月15日には櫛田神社から須崎町まで山笠を舁いて疾走する「追い山笠」が行われます。

日本の夏を盛り上げる伝統的なお祭りを、ぜひ一度は訪れてみたいですね。

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