【2022年後半の流星群観察】子どもと楽しめるオススメ天体観測スポット13選

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【2022年後半の流星群観察】子どもと楽しめるオススメ天体観測スポット13選

流星群は1年を通して観測することができます。流星群だけではなく、天体や星空を観測することは、子どもの好奇心をはぐくんだり、天文や宇宙への興味を引き出したりするチャンスです。

今回は子ども連れでも行きやすく、流星群や星空を観察しやすい天体観測スポットをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

文/マムズラボ

目次

流星群を見られる時期はいつ?

【2022年後半】流星群を見られる時期はいつ?

2022年後半の流星群の活動時期は下記のとおりです。最も多く流星が流れると予想される日にち(極大)に観測すると、よりたくさんの流れ星が見られるはずです。

また、「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」「しぶんぎ座流星群」は三大流星群とも呼ばれ、多くの流星が観測されています。流星の出現数も多い傾向にあるので、初めての観測にもオススメです(※1)。

2022年後半に活動する流星群

流星群名出現期間極大出現数
おうし座南流星群9月10日~11月20日10月10日ごろ
オリオン座流星群10月2日~11月7日10月21日ごろ
10月りゅう座流星群10月6日~10月10日10月9日ごろ
おうし座北流星群10月20日~12月10日11月12日ごろ
ふたご座流星群12月4日~12月17日12月14日ごろ
こぐま座流星群12月17日~12月26日12月23日ごろ
しぶんぎ座流星群12月28日~1月12日1月4日ごろ
(※2)

【子どもと楽しめるスポット】恐竜好きな子どもにオススメの博物館はこちらから!

天体観測スポットで流星群を見るときの持ち物や注意点は?

天体観測をするときにオススメの持ちモヤ注意点は以下になります。

観測するときに役立つ持ち物

観測時は暗い屋外で活動することになるので、懐中電灯や虫よけグッズなどのほか、季節により防寒具や温かい飲み物の準備などを忘れないようにしましょう。寝転んで鑑賞する場合は、レジャーシートも忘れずに準備してくださいね。

トイレの場所を確認する

近隣にトイレなどの設備がない場所もあります。駐車場を利用するときは、時間帯によっては車中泊になる可能性もありますので、滞在場所に合った準備をしてください。

流星群の活動時期や観測しやすい場所を調べておく

月光の影響を受けることで観測のしやすさに差が出ることもあります。年によっては極大の時間帯が深夜や朝方になる可能性も。事前に流星群の活動時期や観測しやすさを確認しておきましょう。

【東北】オススメの流星群・天体観測スポット2選

【東北】オススメの流星群・天体観測スポット2選

それでは、東北でオススメの流星群・天体観測スポットをご紹介します。

なお各施設は新型コロナウイルス感染状況により休館したり、事前予約のみ対応している場合があります。天候や季節によっても休館する場合があるので、あらかじめ公式サイトでご確認ください。

【岩手県八幡平市】岩手山銀河ステーション天文台

岩手山焼走り国際交流村内にある天文台です。宮沢賢治ゆかりの場所で光害が少ない満天の星を堪能できます。

500mmニュートンカセグレン式反射望遠鏡(フォーク式赤道儀1992年製造)が設置されており、天体観望会を実施しています。小さなお子さんや星がはじめての方でも分かりやすい星の話を聞くことができます。なお天体観望会は、冬期は好天時の実施となるため、あらかじめ問い合わせをしてみてくださいね。

悪天候時は、スクリーンへ星空や宇宙等の映像を投映した星空解説も行っています。

天文台入館料大人(中学生以上):310円
小人(小学生):150円
展示室開館時間土曜日 20:15~21:30 他(公式サイトで日時・実施有無を確認)
※平日および団体(20名まで)は要問い合わせ
※冬期は要問合せ
住所岩手県八幡平市平笠24地割728
公式サイトhttps://yakehashiri.jimdofree.com/
(2022年9月)

【秋田県由利本荘市】鳥海高原花立牧場公園

「星空の美しく見える場所」として全国2位に輝いたこともある環境省認定の星空スポットで、鳥海山の山麓にある公園です。肉眼でも天の川が見えるほど空気が澄んでおり、きれいな星空を見ることができます。星座の解説や、望遠鏡を使った天体観測で星空に親しむことができる「星空観賞会」天文にまつわるイベントを行っています。

公園内には子ども向けの遊び施設「子供の国」や宿泊施設「ユースパーク」があるので、遠方からの星空観察旅行にもオススメです。周辺には「天体観察施設コスモワールド」や「秋田ふるさと村/星空探検館スペーシア」「木境展望所」などもあり、宇宙や天文についてさまざまな角度から触れることができます。

鳥海高原花立牧場公園 入園料無料(公園エリアは常時開放)
営業期間営業:9:00~17:00
休業:11月下旬~翌3月
※営業期間中は無休
住所秋田県由利本荘市矢島町城内字花立
公式サイトhttps://www.city.yurihonjo.lg.jp/
(2022年9月)

【関東】オススメの流星群・天体観測スポット2選

【関東】オススメの流星群・天体観測スポット2選

続いて、関東でオススメの流星群・天体観測スポットをご紹介します。

【東京都西多摩郡奥多摩町】奥多摩湖周辺

自然が豊かな奥多摩湖周辺は、天候により満天の星空が眺められるスポットです。キャンプ場や駐車場などから星空を楽しむことができます。

奥多摩湖周辺のキャンプ場は「御岳プライベートキャンプ」「コテージ森林村」「氷川キャンプ場」のほか、たくさんの施設があります。パーキングは「月夜見第二駐車場」「奥多摩湖ダムサイトパーキング」「大麦代園地駐車場」などがあり、無料で利用できる場所もあります。

住所東京都西多摩郡奥多摩町原
公式サイトhttps://www.okutama.gr.jp/site/
(2022年9月)

【千葉県南房総市】野島埼灯台とその周辺

房総半島の最南端にある「野島埼灯台」は日本で2番目に古い灯台(※3)で、その周辺を含め天の川が見られるスポットとしても有名です。天候に恵まれれば、降るような星を見ることができます。灯台内にある展望台から見る星空も圧巻です。

灯台周辺には「野島崎公園西駐車場」「野島崎公園東駐車場」「白浜野島崎公園駐車場」などがあり、トイレが併設されているところもあります。近隣にも公衆トイレがあります。

野島埼灯台 入場料中学生以上:300円
営業時間9:00~16:00(10月から4月)
9:00~16:30(5月から9月)
住所千葉県南房総市白浜町白浜630
公式サイトhttps://www.mboso-etoko.jp/cgi-bin/co_kaniHP/info.asp?uid=504
(2022年9月)

【中部】オススメの流星群・天体観測スポット4選

【中部】オススメの流星群・天体観測スポット4選

続いて、中部地方でオススメの流星群・天体観測スポットをご紹介します。

【福井県大野市】福井県自然保護センター

環境省の全国星空継続診断で「日本一のきれいな星空」に認定されたこともある、大野市六呂師高原にある施設です。観察棟3階の「天体観測室」には口径80cmの反射望遠鏡や口径20cmの屈折望遠鏡を中心とした多様な望遠鏡、双眼鏡があり、天体や星空を広く観察することができます。また、プラネタリウムも開設され、職員による季節ごとの星空生解説が行われています。

この他に、天体写真の撮影や画像処理、望遠鏡づくりなどを学ぶ「天文教室」や、季節ごとに目玉となる天体を観望する「特別観望会」も行われています。

福井県自然保護センター 入場料無料
営業時間9:00~17:00 (入館は閉館30分前まで)
休館日毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
12/28~1/4
7/21~8/31は無休
住所福井県大野市南六呂師169−11−2
公式サイトhttps://fncc.pref.fukui.lg.jp/
(2022年9月)

【愛知県豊田市】旭高原元気村

旭高原にある自然体験型の施設です。「きらめき館」には、口径40cmコンピューター制御の高性能天体望遠鏡と、口径13㎝の屈折望遠鏡を備えた天文台「ミラッセ」があります。「イメージホール」では季節ごとの星座の話が上映されていることもあります。

時期により開催される「きらめき一般観望会」では、さまざまな星の姿を観察することができます。天候に恵まれれば肉眼でも天の川を見ることも可能です。

旭高原元気村 入園料無料
住所愛知県豊田市旭八幡町根山68-1
公式サイトhttps://www.asahikougen.co.jp/
(2022年9月)

【愛知県北設楽郡設楽町】つぐ高原グリーンパーク

標高900mにある奥三河つぐ高原の山麓にあるキャンプ場です。周辺に人工光がいっさいないため、満天の星空が見られます。時期により宿泊者のみ参加できる「星空観察会」が開催されており、星空案内人による説明のもと、星空観察を楽しむことができます。

敷地内には「つぐ高原天文台」もあり、現在は月に1回「夜会」というイベントを開催しています。そのイベント時にのみ天文台を開放しているので、事前にイベント開催日を確認しておきましょう。

つぐ高原グリーンパーク 利用料金宿泊プランごとに異なる
営業時間9:00~17:00
休館日水・木曜日
7月~8月は無休
住所愛知県北設楽郡設楽町津具字東山2-156
公式サイトhttps://www.green-park.net/
(2022年9月)

【長野県下伊那郡阿智村】日本一の星空 浪合パーク

環境省に認定された「日本一星空が綺麗な村」である阿智村にある星空鑑賞専用施設です。標高1,200mの山間に位置しており、明かりの少ない環境で星空を見ることができます

さまざまな鑑賞方法を用意しており「星空鑑賞会」「星空観測プラン」「星空撮影プラン」などを通じて星に触れることができます。焚火をしたり、ハンモックに寝転びながら鑑賞できるプランもあります。天文現象の観測日に合わせた「天体観測Day」や特別なツアーが企画されることもあり、時期ごとの流星群を観測することが可能です。

「星空鑑賞会」やイベントが開催されているほか、鑑賞に使う望遠鏡、双眼鏡などの貸し出しもあります。星空の撮影講座や、撮影カメラのレンタルなども行っています。

なお有料施設のため、駐車場の利用は施設利用者のみになります。無断利用や車中泊はできません。

日本一の星空 浪合パーク  利用料金●星空鑑賞会
高校生以上:1,800円
小中学生:900円
未就学児:無料
高齢者割引(65歳以上):1,260円
障がい者割引(障がい者手帳提示):900円  

●星空観測プラン/星空撮影プラン
高校生以上:1,500 円
小中学生:750 円
未就学児:無料
高齢者割引(65歳以上):1,050 円
障がい者割引(障がい者手帳提示):750 円
営業時間18:00~翌6:00
※終了時間はプランにより異なる
休館日不定期
住所長野県下伊那郡阿智村浪合1192-365
公式サイトhttps://namiai-park.com/
(2022年9月)

【近畿】オススメの流星群・天体観測スポット2選

【近畿】オススメの流星群・天体観測スポット2選

続いて、近畿でオススメの流星群・天体観測スポットをご紹介します。

【奈良県五條市】大塔コスミックパーク「星のくに」

奈良県五條市にある、天文台を中心に構成されている施設です。「天文台」はドーム直径5mの主天文台と、屋根が開くルーフ式の第二天文台からなります。主天文台には口径45cmの反射望遠鏡が設置されており、第二天文台には口径40cmのシュミットカセグレン式の天体望遠鏡があります(※4)。

「天体観測会」も定期的に開催されており、流星群など特別な天文現象があるときには「特別観測会」も企画されます。宿泊施設もあり、ドーム型観測室に望遠鏡を備えたバンガローでは自由に星を見ることができます(※4)。

パーク内にある「大塔プラネタリウム館」は、現在休館中なので、詳しくは公式サイトをご確認ください(※4)。

大塔コスミックパーク「星のくに」 入園料無料
休園日水曜日(祝日の場合は翌日)
夏休み期間中は水曜日も開館
住所奈良県五條市大塔町阪本249
公式サイトhttps://www.gojo-ltc.com/biz_item/hoshinokuni_stay/
(2022年9月)

【京都府宮津市】丹後海と星の見える丘公園

環境省による全国星空継続観察で「星が最も輝いて見える場所」の2位に選出されたことがある公園です。市街地からの明かりや光が少なく、ひらけた空間があるため、満天の星を眺めることができます。

「星空観望会」も定期的に行っているほか、星空観察を楽しむためのセット(銀マット、双眼鏡、星座本・早見板)の有料貸し出しも行っているので、手ぶらでも流星群などを観察することができます

宿泊棟やキャンプサイトの設備も備えており、宿泊とセットで参加できる「ナイトウォーク」や「星空ガイド」などのプログラムもあります。

丹後海と星の見える丘公園 入園料無料
営業時間9:00~17:00
※7月~9月は20:00まで開園
休園日木曜日(祝日除く)
年末~2月末
7月~9月は無休
住所京都府宮津市里波見
公式サイトhttp://www.eco-future-park.jp/
(2022年9月)

【九州・沖縄】オススメの流星群・天体観測スポット3選

【九州・沖縄】オススメの流星群・天体観測スポット3選

最後に、九州地方と沖縄でオススメの流星群・天体観測スポットをご紹介します。

【佐賀県唐津市】いろは島展望台

玄海国定公園の景勝地(※5)で、伊万里湾を見渡せる「いろは島展望台」周辺でも、美しい星空を眺めることができます。観測時には地上付近では街の明かりなど光の影響が多少ありますが、天候により、展望台や周辺から天の川を見ることができます。

近隣にはトイレ設備のある駐車場「いろは島展望台 駐車場」がありますが、周辺にお店や飲食店などはないので、事前に準備をしてからお出かけしてくださいね。

いろは島展望台 入場料無料
住所佐賀県唐津市肥前町満越537-2
公式サイトhttps://www.karatsu-kankou.jp/spots/detail/43/
(2022年9月)

【福岡県八女市】星のふるさと公園「星の文化館」

町名にも星が入る、福岡随一の星空観察スポットである星野村にある公園です。敷地内にある「星の文化館」では、コンピューター制御の口径100cmの望遠鏡で星空観察を行うことができます。肉眼では見られないアンドロメダ大銀河などの星たちを見ることが可能です。

また、フルカラーのデジタルプラネタリム投影機を備えた「プラネタリウム」もあります。天文や宇宙にまつわるいろんな情報や映像が公開されている「天文ラボ」では、さまざまな角度から学びを得ることができます。宿泊施設も備えており、宿泊者は宿泊者限定の天体観望会に参加することができます。

星のふるさと公園 入園料無料 ※「星の文化館」は有料
住所福岡県八女市星野村10828
公式サイトhttps://www.hoshinofurusato.jp/
(2022年9月)

【沖縄県読谷村】残波岬周辺

沖縄本島で夕日が最後に沈む場所といわれる「残波岬」も、星空観察で有名なスポットのひとつです。観察時に地上の街の明かりなどの影響を受ける可能性がありますが、水平線まで星で埋め尽くされた空を見ることができます。

周辺には「残波岬公園」や遊具のある場所など整備されたところもありますが、ゴツゴツした未舗装の岩場や、断崖絶壁となっている箇所もありますので、移動するときにはよく注意してくださいね(※6)。

残波岬 入場料無料
住所沖縄県読谷村宇座1861
公式サイトhttps://www.yomitan-kankou.jp/tourist/watch/1611315137/
(2022年9月)

流星群を見られるスポットはたくさん! 親子で星空観察してみよう

流星群を見られるスポットはたくさん! 親子で星空観察してみよう

流星群や星空を見られる天体観測スポットは日本各地にあります。天体を介して宇宙を体験することは、子どもたちにとっても忘れられない体験になるはずです。ぜひ、満天の星空を親子で観察してみてくださいね。

【引用】
(※1)国立天文台(NAOJ)「主な流星群の一覧」
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/major-meteor-shower.html
(※2)国立天文台(NAOJ)「質問5-2)流れ星はいつ見える?」
https://www.nao.ac.jp/faq/a0502.html
(※3)千葉県南房総市「野島埼灯台(白浜の灯台)」
https://www.mboso-etoko.jp/cgi-bin/co_kaniHP/info.asp?uid=504
(※4)五條市役所「大塔コスミックパーク「星のくに」」
https://www.gojo-ltc.com/biz_item/hoshinokuni_stay/
(※5)佐賀県「いろは島展望台」https://www.nihon-kankou.or.jp/saga/detail/41386ad3350046550
(※6)読谷村観光協会「残波岬」
https://www.yomitan-kankou.jp/tourist/watch/1611315137/

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