コロナ禍以降、海外に行くことが難しい状況となりました。普段は自宅で英語学習に取り組んでいるけれど、英語を使ったコミュニケーションの機会を作りたいと思う方も多いのではないでしょうか。
そんなときにオススメなのが、国内でもネイティブの英語話者といっしょに留学体験ができる施設やイベントです。今回は、「国内留学」や「ネイティブの英語話者と英語体験ができるプログラム」についてご紹介します。
文/マムズラボ
国内留学ってどんなプログラム?
「国内留学」とは、日本国内にいながら、ネイティブの英語話者(講師やスタッフ)といっしょに生活体験やアクティビティなどを行い、海外気分を味わいつつ英語力・英会話力を高められるプログラムのことです。
国内留学といわれるものには、主にふたつのタイプがあります。
スクール・団体主催のプログラム
英語教室やインターナショナルスクール、非営利団体が開催する期間限定のプログラムです。1dayイベントや、数日間生活を共にする合宿スタイルなどさまざま。夏休み限定で開催するサマースクールも含まれます。
プログラム中は英語オンリーと決められている場合もあれば、日本語スタッフのサポートがある場合も。また、歌や踊り、アート制作、料理、スポーツなどのアクティビティを行いながら英会話力をつけていくプログラムも多く、英語以外の教育にも力を入れているキャンプなどがあります。
ホームステイ
日本に住んでいるネイティブ話者のお宅に数日間ホームステイをして、海外の生活を体験します。もちろん、家族との会話は英語(またはほかの言語)で行います。
国内留学への参加には、どれくらいの英語力が必要?
国内留学や英語を使うイベントなどに参加したいけれど、どのくらいの英会話力が必要なの? 英語をほとんど話せなくてもだいじょうぶ? と、英語レベルについて気になる方も多いのではないでしょうか。
英会話レベル(やさしい・普通・難しい、初心者向け・経験者向けなど)については、ホームページやチラシなどの事前案内に記載されているところが多いようです。また、プログラムの参加前に、簡単な面接をして英会話のレベルチェックをし、適切なクラスに振り分けてくれるところもあります。
「初心者OK」「やさしい」とついたイベントやアクティビティには、同じぐらいの英会話レベルの子どもたちが集まるので、「すぐに単語が出ない」「言いたいことがうまく言えない」となってもお互いさま。参加者同士で協力しながら楽しめるはずです。
初心者の方は、まずは行きたいイベントや施設のホームページをチェックして、「初心者OK」「やさしい」などのイベントから探してみるといいでしょう。
国内で留学体験! プログラムのパターン3つ
ここからは、スクール・団体主催のプログラムについてご紹介します。
プログラムは、体験を通じて英語を学ぶ形式をとっているところが多いようです。参加年齢は3歳~小・中学生向けなど内容によって異なり、参加形式は半日や1日など当日完結型、指定された期間内に通うスクール型、2泊3日など宿泊型にわかれています。
●プログラムの主なテーマ
・ゲーム、クッキング、クラフト、アートなどを通じて、英語を使う楽しさを体験するプログラム
・イースター、ハロウィンなどのシーズンイベントを英語で体験するプログラム
・スポーツやボランティアなどに参加しながら英語を学ぶプログラム
・英語を使って遠足に行く1dayプログラム
・英語でひとつのテーマを探求する小学生、中学生向けのプログラム
春・夏・冬休みに参加できるプログラム
短期や長期休暇に参加できる英語プログラムです。ネイティブ講師のみが担当するオールイングリッシュ形式のものや、日本語講師とのペア形式で教えてくれるものなどがあります。またプログラムの内容により、キャンプ場やコテージなどで開催される屋外型、施設内で開催される屋内型があります。
週末デイキャンプ
大きな公園などで外国人スタッフによる英語を使った遊びを行う、2時間程度の短期プログラムです。参加対象は年少~小学生くらいまでで、日常の延長で英語の楽しさや異文化に触れる機会を得られるので、初心者の子どもにはオススメです。
体験型英語学習施設や英語村のプログラム
英語学習を目的に作られた施設内で開催されるプログラムです。外国をイメージして作られた街並みの中でエアポートやホテルなどのテーマ別に英会話を体験できるタイプや、英語で生活する山村留学ができるタイプなどがあります。いずれも、職業体験やアクティビティを通じて、イングリッシュ・スピーカーとのコミュニケーションを楽しみながら、英語力向上を目指します。
一般の学校単位での利用を主とした施設でも、週末や夏休みなどに「一般利用日」を設けているところがあるので、気軽に参加することができます。
夏にも英語が体験できる、学べる! オススメの国内留学先2つ
春・夏・冬休みに参加できるもののうち、夏休みシーズンにサマーキャンプを開催している国内英語留学先を2つご紹介します。
TOKYO GLOBAL GATEWAY「サマーキャンプ TGGスクール by LCA」
さまざまなテーマを英語で学びながら、ディスカッションや作業を通じて英語学習と同時に特定分野の知識や思考を深めることができるのが、TOKYO GLOBAL GATEWAY サマーキャンプです。
サマーキャンプのコースは、ロボット制作やプログラミング学習が学べる「ロボットプログラミングコース」、歌や踊り、演技を通し伝える力やコミュニケーション力を学ぶ「パフォーミングアーツコース」のほか、STEM教育をベースにした「サマーチャレンジコース」などがあります。
対象年齢はコースにより、「小学1~6年生」「小学1~4年生」「小学1年生~中学生」などで異なります。
年少~年長を対象にした、1日6時間×4日間を英語環境の中で過ごせる「サマープリスクール」もあるそうです。
詳しくはこちら:株式会社TOKYO GLOBAL GATEWAY サマーキャンプ TGGスクール by LCA
東京YMCA「キッズ英語短期プログラム」
青少年の成長を願ってロンドンで設立された東京YMCAでは、語学教育や国際交流の観点からさまざまな事業を行っています。春休み、夏休み、冬休みには、英語に触れたことのない初心者から、集中的にレベルアップしたい帰国者まで、子どもを対象にしたキャンプやプログラムを実施しています。
サマーキャンプの対象年齢は「年中~年長」「小学1年生~小学6年生」「小学5年生~小学6年生の男子のみ」など。年少から小学6年生までを対象に学年別で分けられた語学プログラムや、「年中~年長」対象の音楽プログラムもあります。
2022年度のサマーキャンプやプログラムは満席に近く、場合によりキャンセル待ちであるそう。気になる方は、来年は早めに問い合わせをしてみてくださいね。
詳しくはこちら:公益財団法人東京YMCA キッズ英語短期プログラム
英語力を養える国内留学に参加してみよう!
小学校で英語教育が必修化するなど、今の子どもたちにとって英語スキルがとても重要視されています。海外に行かずとも生きた英語に触れられる「国内留学」は、英語力UP以外にもさまざまな体験ができるのでオススメです。
英会話スクールや家庭で英語を勉強している子どもに、実践的な英会話を学んでほしいと思ったときの選択肢のひとつにもなりますよ。
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