待ちに待った夏休み! 今年は遊びの計画でいっぱいだというご家庭も多いかもしれません。
せっかくの長い休みですので、しっかりと自由研究に取り組んでみませんか?
1日で完成するものや、親子で楽しめるものなど、500以上の研究テーマを有する小中学生向けの教育コンテンツポータルサイト「学研キッズネット」から、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんにオススメのテーマ15選を紹介しますので、参考にしてくださいね。
文/こそだてまっぷ編集部
小学2年生(7歳・8歳)が自由研究で得られる効果
保護者の中には、自由研究と聞くと「苦手だなぁ」という印象を持つかたも多いかもしれません。しかし、 自由研究には普段の学習では得られないさまざまな効果があり、夏休みに取り組むことで、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんにとっては、自主性や問題解決能力が育まれるよい機会となるでしょう。
①自発性や積極性を育てられる
小学2年生(7歳・8歳)では、まだ自発的に勉強する習慣がついていないお子さんも多いでしょう。自分が興味のあるテーマについて、誰かに教えてもらうのではなく、自ら探究し行動することで、「わかった!」「できた!」といった気持ちが、学ぶことの楽しさを知るきっかけとなっていきます。
②学習内容への理解を深められる
学校で勉強している内容にまつわるテーマを選択すれば、学習内容への理解が深まるでしょう。教科書や資料でしか見たことがない虫や生きものを実際に観察したり、実験したりしてみると、より興味がわき、「もっと知りたい」という気持ちが芽生えることで、学習意欲の向上へとつながっていきます。
小学2年生(7歳・8歳)向け自由研究のテーマの決め方
自由研究のテーマは、どのように決めればよいのでしょうか? まずは、お子さんが興味のあることをさがしてみましょう。そして、「一人でできるか」「何日かかるか」「材料はどこでそろえるか」など、必要な条件を考えてみて、実現できそうなものを選ぶとよいでしょう。テーマ選びについては、以下を参考にしてみてください。
・学校で習ったことをもっと深める
・日ごろから不思議に思っていることを調べる
・新聞やネットニュースなどから興味のあるものをさがす
・飼っている生き物の観察をする
・習っているおけいこの練習を記録したり、関連情報を調べてみる
・絵や工作など作品を作り、その工程をまとめる
・旅行の記録をまとめる
・市販のキットを使う
小学2年生(7歳・8歳)にオススメの自由研究のテーマ15選
こちらでは、小学2年生(7歳・8歳)にオススメの自由研究のテーマ15選を紹介します。1日でできるかんたんなものから、少し難度の高いものまでありますので、お子さんが気に入ったものがあれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。
①大気圧の助けを借りて完成!「二階建てグラス」
実験:二階建てグラス
写真をご覧ください。上のグラスにはなんとジュースが入っています。この写真を見れば「やってみたい!」と言うお子さんも多いのではないでしょうか。
こちらは大気圧や表面張力を使った実験ですが、小学2年生(7歳・8歳)なりの理由を考えて書いてみるとおもしろいでしょう。
②メダカのかくれんぼ
観察:メダカのかくれんぼ
お子さんはおうちで生きものを飼育したことがありますか? メダカなら省スペースで飼育できるので、お子さんが興味を持つようなら一度挑戦してみましょう。
さまざまな観察方法があると思いますが、こちらではメダカの体の色が変わる不思議な実験を紹介しています。小学2年生(7歳・8歳)のお子さんならきっと興味津々で楽しく取り組めるでしょう。
③冷蔵庫の中身 早わかりマグネット
工作:冷蔵庫の中身 早わかりマグネット
こちらは、保護者のかたもうれしい工作です。冷蔵庫のドアを開けなくても中身がわかるマグネットを作ります。
自分の好きなようにイラストをかいてたくさん作ってみましょう。「ある」「なし」にはり変えるだけで、立派な夏休みのお手伝いにもなりそうです。
④ビー玉顕微鏡
実験:ビー玉顕微鏡
ビー玉と虫メガネがあれば今すぐできるかんたんな実験です。印刷物をかなり拡大して見ることができるので、身の回りにあるものをのぞいてみると、意外な模様が見えるかもしれません。小学2年生(7歳・8歳)のお子さんなりの表現で、どのように見えたか書き記してみましょう。
⑤大豆からもやしを作る
観察:大豆からもやしを作る
「野菜を育てたことがある」というお子さんは、あまり多くはないかもしれません。でも、もやしなら小学2年生(7歳・8歳)のお子さんでもかんたんに育てることができます。
実験で育てたもやしは食べられませんが、「どれだけ成長したかな?」と毎日が楽しみになるでしょう。
⑥とんぼ玉どろだんごを作ろう!
工作:とんぼ玉どろだんご
こちらは小学2年生(7歳・8歳)には少し難しいかもしれませんが、小さなころからどろだんご作りが大好きだというお子さんなら、きっと楽しめるでしょう。
完成したどろだんごを、さらに美しく、まるでとんぼ玉のように色をつけて自分だけの作品を作ります。ワークシートをダウンロードできるので、作り方や難しかったところなどをまとめて、作品に添えて提出しましょう。
⑦えっ、なんで!?「あみ目からもれない水」
実験:あみ目からもれない水
こちらの実験も、写真を見れば「やってみたい!」と言うお子さんが多そうです。かんたんそうに見えて意外と難しいので、水がこぼれてもだいじょうぶな場所で何回でも挑戦してみてください。
成功したら、なぜ水がこぼれないのか考えてみましょう。理由は、表面張力と大気圧の力がはたらくためですが、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんなりの考えをまとめて書いてみるとおもしろいでしょう。
⑧ものさしのすべり台からコインがジャンプ「コイン自動選別機」
実験・工作:コイン自動選別機
1円玉と10円玉を転がすと自動的に選別されるすごい装置です。おうちにあるもので作れるので、親子でいっしょに取り組んでみましょう。
こちらも、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんにはまだ難しい電流や電磁石の実験ですが、5円玉や100円玉では結果がどうなるかなど、今の年齢なりに自分で考えて楽しんでみるとよいでしょう。
⑨葉っぱを集めて形を比べよう!
観察:葉っぱを集めて形を比べよう!
家の庭などに生えている、身近な植物の葉っぱを集めてみましょう。
新聞紙で挟んで水分がなくなるまで4~5日かかります。乾いたら台紙にはって植物の名前や生えていた場所などを書き、クリアファイルに入れれば自分だけの葉っぱ図鑑が完成です。
⑩とってもカンタン、でもハマってしまう「おたま凹面鏡」
観察:おたま凹面鏡
こちらは1日でできる、かんたんだけれどとてもおもしろい実験です。大人は当たり前だと思うようなことも、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんにとってはまだまだ不思議なことはたくさんあります。
糸でつるしたスーパーボールがおたまの内側に映り、さまざまな形に変化します。糸の長さやボールの大きさを変えてみていろいろと試してみましょう。
⑪手触りを聞こう!
工作:手触りを聞こう!
「手触りを聞く」とは、どういう実験でしょうか? こちらは、「ザラザラしている」「もこもこしている」などの手で触った印象を、音で感じられる装置を作ります。
どんな音になりそうか、先に予想を書いておいて結果と比べてみると、おもしろい実験結果になります。「ガタガタ」「スースースー」「ザザザ」など、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんならではのことばで音を表現してみましょう。
⑫オレンジパワー
実験:オレンジパワー
普段よく食べているオレンジやみかんの外皮に驚くようなパワーがあることを発見できる実験です。
発泡スチロールを溶かしたり、油性ペンの落書きを消したりと、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんならきっとビックリする結果が出ます。果実の種類によってパワーの違いはあるのか? など、いろいろと実験を考えて試してみましょう。
⑬ブルブル振動で科学マジック「ピンポン玉浮上」
実験:ピンポン玉浮上
お米にかくれていたピンポン玉が自動的に姿を現す⁉ まるでマジックのようですが、これは浮力を使った実験です。そして、ビー玉ならなんと反対にお米の中に沈んでいきます。
地震の際の液状化現象も、この実験と似た仕組みで起こります。おうちにあるほかのものを使って「浮く」「沈む」の表を作ってみると、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんなりに、浮上の理由について、何か気づくことがあるかもしれません。
⑭水の生き物
実験・観察:水の生き物
今年は帰省や旅行をするというご家族も多いでしょうか。川や海に行ったら、水の生き物をさがして観察や実験をしてみるのもいいですね。
こちらでは、ザリガニやカエル、メダカの実験例が紹介されていますので、参考にしていろいろと試してみましょう。記入して提出もできるワークシートがダウンロードできるので、必要ならぜひご活用ください。
⑮ぶらんこの原理をたわしで研究「たわしの思い出ぶらんこ」
実験:たわしの思い出ぶらんこ
ブランコは、一度揺れるとなぜしばらく揺れ続けるのでしょう。大人は当たり前だと思うことも、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんにとっては不思議な現象かもしれません。
一本のひもを引いたりゆるめたりしながら、どうすればたわしが大きく揺れるか実験してみましょう。タイミングが合わないと、すぐに揺れは止まってしまいますよ。
小学2年生(7歳・8歳)の自由研究で使えるオススメ教材5選
今回紹介したテーマ以外にも、自由研究のヒントになる教材はたくさんあります。いろいろとさがしてみて、気になるものがあればひとつと言わず、いくつでも研究してみましょう。材料がすべてそろっているキットを使った実験などもオススメです。こちらでは、小学2年生(7歳・8歳)の自由研究で使える教材5選を紹介します。ぜひ挑戦してみてくださいね。
おばけえびすいすい水族館
「おばけえびすいすい水族館」は、エビのなかまの水生プランクトンを、卵から育てられる飼育・観察キットです。飼育に必要なものがすべてそろっているので、まだ生き物の飼育をしたことがないという小学2年生(7歳・8歳)のお子さんでも気軽に挑戦できます。
20日で成体になり、うまく育てると卵も産むので、夏休みの期間におばけえびの一生が観察できます。
ふしぎの国のアリのすハウス
「ふしぎの国のアリのすハウス」は、普段は見られない地中でのアリの暮らしが間近で観察できる飼育キットです。アリの暮らしを記録したり、えさ場で好きな食べ物を調べたり、付属の台紙で迷路を作ったりと、さまざまな研究が楽しめます。
ゆめふわタイダイ染めキット
「ゆめふわタイダイ染めキット」は、手軽にパステルカラーの染め物ができるキットです。シュシュとリボン、バッグが付属されていますが、余った染め液でTシャツやハンカチ、スニーカーなどのおうちにある白いアイテムを染めてみましょう。
リサイクル・ネイチャー素材で作る 小学生のアイデア工作 改訂版
「リサイクル・ネイチャー素材で作る 小学生のアイデア工作 改訂版」は、ペットボトルや牛乳パックなどのおうちにある身近な素材を使った工作アイデアを紹介しています。
大人にとっては“ゴミ”でも、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんにとっては、立派な発明品の材料になるかもしれません。「もしかしたら使えるかな?」と、日ごろから捨てずに集めておいてあげましょう。
キャンディねんどでつくる つやぷるアクセサリー
「キャンディねんどでつくる つやぷるアクセサリー」は、お湯で柔らかくなる粘土で、かわいいアクセサリーが作れるキットです。
あめ細工のような不思議な触感になる『キャンディねんど』は、色を混ぜてマーブル模様やグラデーションなどのアレンジもできます。自由研究として提出した後は、お友だちにプレゼントしても喜ばれるでしょう。
自由研究を成功させるためのサポート方法3選
小学2年生(7歳・8歳)のお子さんだと、まだ最初から最後まで一人で提出物を完成させることは難しいでしょう。では、親はどのようにサポートすればよいのでしょうか? 自由研究を成功させる、親のサポート方法3選を紹介します。
① まとめの部分を見てあげる
小学2年生(7歳・8歳)のお子さんが一人でできる研究テーマはたくさんありますが、まだそれを紙に書いたり、タブレットにわかりやすくまとめたりすることは難しいかもしれません。
結果をしっかりとまとめる必要はありませんが、最後にお子さんの感想を記載するなど、見た人に伝わりやすいコツを少し教えてあげるとよいでしょう。
② 楽しさをいちばん大切に
夏休みの宿題として出される場合もありますが、あくまでも自由研究の目的は「知りたいことを自ら探究する」ことです。
親が強制したりしないよう、旅行先での体験型の研究や、おやつを作る実験など、小学2年生(7歳・8歳)のお子さんが「楽しい」と思えるテーマを選ぶことがいちばん大切です。
③ 難度を上げすぎない
「もう2年生なんだから少し難しいことに挑戦しないと」と、親が余計な口出しをして難しい課題に取り組ませてしまうと、うまくいかずにお子さんが途中であきらめてしまうかもしれません。
学年に関係なく、お子さんが夢中になってできる、興味関心のあるテーマを選択しましょう。親がかんたんだと思うような内容でも、子どもの視点で驚くような研究結果を導き出すかもしれません。
まとめ
「自由研究」は、子どものころの嫌な思い出だという保護者のかたも多いかもしれません。昔はテーマが決められていたり、成績に関係することもあり、“大変な宿題”という印象でした。
しかし、最近は子どもが興味のあることならなんでもよい、というかなり自由なものとなっています。通知表などにもあまり大きく関係しないため、「こんなテーマで本当にだいじょうぶかな?」などと考えないで、本当にお子さんがおもしろい、楽しいと思った研究を見つけてあげてくださいね。
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