[角がおもしろい動物大集合!]どんなタイプの角があるの?【専門家監修】

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[角がおもしろい動物大集合!]どんなタイプの角があるの?【専門家監修】

角をもつ動物といえば、どんな動物が思い浮かびますか?
大きい角、くるくると巻いた角、さまざまな角をもつ動物がいますね。
今回は、特徴的で目立つ角をもつ動物を紹介します。

目次

シカの角は毎年1回生えかわる

巨大な枝角をもつ「ヘラジカ」

「ヘラジカ」ウシ目シカ科
「ヘラジカ」ウシ目シカ科

角をもつ代表的な動物といえば、シカのなかまではないでしょうか。
シカのなかまのオスは枝分かれした角をもっていて、毎年生えかわるのが特徴です。
いちばん大きなシカは「ヘラジカ」で、その角も大きく、片方の角の重さが最高36kgという記録があります。

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メスにも角が生える「トナカイ」

「トナカイ」ウシ目シカ科
「トナカイ」ウシ目シカ科

シカのなかまの多くはオスしか角をもたず、オスとメス、両方に角があるのはトナカイだけです。
トナカイのオスの角は12月初旬には落ちますが、メスの角は翌年の春ごろまで落ちないことから、クリスマスにサンタクロースのソリをひいているのはメスのトナカイだといわれています。

骨のしんがあり、折れたら再生しないウシの角

巨大な角をもつ「アフリカスイギュウ」

「アフリカスイギュウ」ウシ目ウシ科
「アフリカスイギュウ」ウシ目ウシ科
提供 伊豆アニマルキングダム

シカのなかまとちがって、ウシのなかまはオスもメスも角をもつことが多いです。その角には骨のしんがあり、折れてしまうと再生することはありません。
「アフリカスイギュウ」の角はオスもメスも巨大で、オスの角のつけ根は特に大きく盛り上がっています。

後ろに向かってねじれながら角が伸びる「マーコール」

「マーコール」ウシ目ウシ科
「マーコール」ウシ目ウシ科
提供 伊豆アニマルキングダム

ウシ科の動物にはヤギのなかまも含まれます。
「マーコール」は野生のヤギの中で体格が大きく、家畜のヤギの祖先のひとつです。
オスは大きくねじれた立派な角をもち、後ろに大きく伸びて、長さは150cmにもなります。メスも角をもちますが、25cmほどの長さです。

大きくくるりと曲がった角の「ムフロン」

「ムフロン」ウシ目ウシ科
「ムフロン」ウシ目ウシ科
提供 伊豆アニマルキングダム

ムフロンはヤギのなかまで、家畜のヒツジの祖先のひとつといわれます。山地に群れをつくってすんでいます。
ムフロンのオスはくるりと曲がった大きな角をもちます。ほとんどのメスは角をもちませんが、まれに小さな角が生えることがあります。

角がねじれながら長く伸びる「ブラックバック」

「ブラックバック」ウシ目ウシ科
「ブラックバック」ウシ目ウシ科
提供 伊豆アニマルキングダム

ウシ科の動物のうち、ウシとヤギのなかまを除いたのがアンテロープのなかまです。細い角が特徴です。
「ブラックバック」のねじれながら長く伸びる角は、オスだけにあります。オスは成長すると体の表面が黒くなります。15〜50頭の群れでくらしています。

角がサーベルのように曲がって伸びる「シロオリックス」

「シロオリックス」ウシ目ウシ科
「シロオリックス」ウシ目ウシ科
提供 伊豆アニマルキングダム

「シロオリックス」もアンテロープのなかまです。その角はサーベル(先がとがり、刀身にそりがある細身の剣)のように後ろに向かってゆるくカーブしながら伸びます。
オスにもメスにもある角は、1m以上の長さになります。

外側だけが毎年かわるプロングホーンの角

角にかぶさった“さや”がぬけ落ちる「プロングホーン」

「プロングホーン」ウシ目プロングホーン科
「プロングホーン」ウシ目プロングホーン科

プロングホーンの角はとてもめずらしい角です。
ウシのなかまと同じように角には骨のしんがあり、その上に毛がかたく変化した“さや”がかぶさっていますが、プロングホーンの角は、毎年、下から新しい“さや”が育つと、古い“さや”がぬけ落ちるのです。
このような角をもつのは、プロングホーンだけです。

骨のしんに皮ふがかぶさるキリンの角

角がなんと5本もある「キリン」

「キリン」ウシ目キリン科
「キリン」ウシ目キリン科
提供 伊豆アニマルキングダム

「キリン」のなかまには、よく目立つ2本の角がありますが、実は角はそれだけではありません。よく見ると、目立つ角の前に1本の短い角、そして後頭部にも2本の短い角があります。なんと、キリンには5本の角があるのです。
キリンの角は骨に皮ふがかぶさったもので、オスにもメスにも角があります。
同じキリン科のオカピは、オスだけが2本の角をもちます。

折れても再生するサイの角

角が一生伸び続ける「サイ」

「ミナミシロサイ」ウマ目サイ科
「ミナミシロサイ」ウマ目サイ科
提供 伊豆アニマルキングダム

サイのなかまの角は、ケラチン質(しつ)と呼ばれる、毛や爪などと同じ成分のものが集まってできています。そのため、サイの角は毛や爪と同じように一生伸び続け、折れても再生します。
サイのなかまはオスもメスも角をもちますが、伸びた角を木などにこすりつけるのでけずられます。そのため、長さや形はさまざまです。

折れたら再生する角と折れたらそのままになってしまう角、ねじれて伸びる角やまっすぐ伸びる角など、さまざまなタイプの角をもつ動物を紹介しました。
お子さんが角のタイプのちがいに興味をもったら、ぜひ動物園などに足を運んで、実際の動物を見てみてくださいね。

この記事の監修・執筆者

伊豆アニマルキングダム

アニマルゾーン(動物園)、プレイゾーン(遊園地)、スポーツゾーンがある複合型レジャーランド。

アニマルゾーンでは、ホワイトタイガーやライオン、チーターなどの肉食動物から、キリンやサイ、シマウマなどの大型草食動物、カピバラやアルマジロ、ハリネズミなど、多くの動物たちに会うことができます。 草食動物が放し飼いになっているエリアを歩いて見学する「ウォーキングサファリ」があり、キリンのえさやりやサイに触れるイベントも行われています。

《所在地》静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3344

HP:http://www.izu-kamori.jp/izu-biopark/

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