【意外な〈サメ〉特集】おとなしいサメからおいしいサメまで!?
サメといえば、「するどい歯が生えた口を大きく開けて、えものに襲いかかる危険生物」というイメージがあるかもしれません。
アザラシのような海のほ乳類や大型の魚をえものにするホホジロザメが、人を狙って襲う映画の影響もあるでしょう。
実はサメの種類は多く、「危険生物」というイメージとはかけ離れたサメもたくさんいます。
今回は、意外な性質をもつサメを紹介します。
水族館で見られるサメも多いので、お子さんといっしょに出かけてみてはいかがでしょうか。
文/こそだてまっぷ編集部
ユニークな特徴・性質をもつサメ
サメは世界で500種類以上が確認され、新種も発見されています。どんな種類のサメがいるのでしょうか。
サメをよく知れば、「危険生物」というイメージが変わるかもしれません。
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泳がずに海底を“歩く”「エパウレットシャーク」
「エパウレットシャーク」は全長約70cmで、ゴカイやカニなどを食べます。
浅いサンゴ礁の海や潮だまり(磯などの岩の隙間にできる水たまり)の底を、胸びれと腹びれを足のように使ってはう姿は、まるで歩いているようです。
群れで休む「ネムリブカ」
「ネムリブカ」は全長約2mで、魚やエビ、カニ、イカなどを食べます。
夜行性で、日中は岩の隙間や海底などでじっとしています。その様子が眠っているように見えることから、「ネムリブカ」と名づけられました。名前にフカとついていますが、フカはサメの別称です。
群れをつくっていっしょに休んだり、えものを襲ったりします。
天使と呼ばれる「カスザメ」
「カスザメ」は全長約2mで、魚やイカ、タコなどを食べます。
エイのような平べったい体で砂にもぐり、じっとしていますが、小魚などのえものがくるとすばやく動いて捕らえます。
ひれの形が天使の羽に見えることから、「エンジェル・シャーク」とも呼ばれています。
おとなしい最大の魚類「ジンベエザメ」
「ジンベエザメ」は最大で全長約17m。最大の魚類ですが、大きな口で海水を吸いこみ、プランクトンや小型のエビなどをえらでこしとって食べます。
おとなしい性質で、水族館やダイビングでも人気を集めています。
食べるとおいしい「ホシザメ」
「ホシザメ」は全長約1mで、エビやカニなどを食べます。
体の側面に白い星のような斑点があることから、「ホシザメ」と名づけられました。
味にくせがなく、サメの中で最もおいしいともいわれます。新鮮なものは刺身で、また、かまぼこやはんぺんなどの練りものに加工して食べられています。
サメに詳しくなる図鑑
お子さんがサメに興味をもったら、図鑑でさらに詳しく調べることをオススメします。
図鑑を持って水族館へ出かけるのもいいですね。
サメの世界を4コマまんがで楽しむ
危険なサメからかわいいサメまで、さまざまなサメが登場する図鑑です。4コマまんがとイラストで、サメたちの生態がわかりやすく紹介されています。コラムでは、シュモクザメの見分け方や実際に起きたサメ事件など、だれもが驚くサメ情報が満載です。
サメ愛好家が描くイラスト図鑑
サメ愛好家である著者が125種のサメを描いて紹介。著者がそれぞれのサメにコメントを寄せる「めかぶのヒトコト」や「豆知識」など、読み物としても楽しめます。
「危険生物」というイメージとは異なる特徴・性質をもつサメを紹介しました。
お子さんが興味をもったら、ぜひ図鑑を読んで、水族館に足を運んでみてください。
この記事の監修・執筆者
大小60の水槽に、約580種6万8000点の生き物たちが暮らす水族館。世界中の海に関する展示が充実し、中でもサメは日本最多となる50種類以上を飼育・展示している。
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