【おつきさまがテーマの絵本】／こそだてまっぷの絵本棚　９月号

＜あらすじ＞

街にやってきたおつきさま。お散歩に出かけたら、すてきなことがいっぱい！　おつきさまが通ると、ビルも車も遊園地も遊具も、みんなうれしくなって光り出します。蛍光色でかかれたピカピカのおつきさまとその光に、ワクワクの世界が広がります。巻末には絵さがしがあったり、カバーの見返しには惑星の名前が図鑑のように紹介されていたりするなど、いろいろな楽しみ方ができる絵本です。

＜オススメポイント＞

おつきさまをはじめ、この絵本で使われている黄色がとっても美しくやさしいので、子どもたちの目を引いていました！　おつきさまとの散歩はもちろん、細かなところまでじっくりと絵を楽しめるので、子どもたちも「ワンワン！」「しょうぼうしゃ！」など、お気に入りを見つけては喜んでいましたよ。リズミカルな言葉も魅力のひとつ。読み手も、響きを楽しみながら読んでみてくださいね！

＜あらすじ＞

空に浮かんだ 細ーい三日月を見て、ビックリあわてたおばあさん。「おつきさまは　まあるく　なくっちゃ」と、おつきさまのために、せっせせっせとお料理を作るおばあさんと、おいしそうに食べるおつきさまの様子にほっこりします。おつきさまは、まあるくなったでしょうか…。結末に注目です！

＜オススメポイント＞

細くなってしまったおつきさまに、おいしいものを作って食べさせ、まあるくさせようとするおばあさん。「ああ　おいしい」と、うれしそうに食べるおつきさま。テンポよく進むやりとりに、どんどん引き込まれます。幸せそうな２人の姿には思わず笑顔に！　このお話を読んだあとで、実際に夜空に浮かぶおつきさまの変化を目の当たりにして、「おつきさま、ちょっと丸くなってる」と話す子もいましたよ。「きょう、おつきさまは何を食べたのかな？」などと、お子さんと想像するのも楽しいですね。

＜あらすじ＞

春夏秋冬と季節ごとに出ている小さな生き物「じっちょりん」が活躍するシリーズの、秋のお話です。道端に咲いている草花をこっそり植えているじっちょりんたち。今回は「おたのしみの、み」を作って、仲間とお月見をします。楽しさあふれるじっちょりんたちのお月見をのぞいてみましょう。

＜オススメポイント＞

この絵本には、普段目にしている身近な草花が丁寧にかかれています。子どもたちに絵本を見せると、｢これは何？｣の連続でした。一つひとつ確認するのも楽しいやりとりです。普段のお散歩で、絵本に出てくる草花に出会えるのも楽しい時間です。この絵本を繰り返し読んでいると、｢じっちょりんのおはな～｣など、普段の生活と絵本がつながることも。じっちょりんたちが、お月見で用意する｢おたのしみのみ｣にも注目です！

＜あらすじ＞

まよなかさんは、真夜中のコーヒー屋さんです。満月の夜は不思議と注文が増えます。自慢のコーヒーを飲んでくれるのは、どんなお客さんでしょう？　どんな出会いがあるのか、楽しみですね。

コーヒーと絵本で、ホッと一息できるとよいのですが、そんな時間が難しいときには、ぜひまよなかさんへ!!　絵本の中で素敵な時間を過ごしませんか！

＜オススメポイント＞

子どもが小さなころは、バタバタと時間が過ぎていて、ゆっくり座ってコーヒータイムを楽しむことは難しいですよね。子どもの寝かしつけていたら自分もいっしょに爆睡したり、さぁコーヒータイムと思ったら夜泣きが始まったり…。

もともとカフェやコーヒーが大好きだったので、絵本のなかでカフェ時間を楽しめる癒やしの1冊でした。

真夜中のコーヒー屋さんという響きや、満月の観測会用に作られた｢満月コーヒー｣にもワクワクです。お店に並んだコーヒー豆の種類もすてきです。