お受験でも必須! 入学前に身につけたい「季節」の知識【専門家が学び方をアドバイス】

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お受験でも必須! 入学前に身につけたい「季節」の知識【専門家が学び方をアドバイス】

日本には美しい四季があり、伝統文化や風物詩などにふれることは、教養の一つと考えられています。
実際、毎年多くの有名国立・私立小学校では、ペーパーテストの1ジャンルとして「季節」に関する問題が出題されています。
また、私立公立問わず小学校で1年生から始まる「生活科」では、生き物の知識・風物詩・行事などが大きく関わってきます。
小学校入学までに、ぜひ「季節」に関する感覚を磨いておきましょう。

目次

「季節」の学習って、どんなことをすればいいの?

「季節」について学ぶといっても、「ひらがなの練習」などと違って、イメージしにくい方がいらっしゃるかもしれません。
具体的には、どんなことを学べばよいのでしょうか。
幼児に季節を教えるときのポイントを、毎年多くの有名小学校へ合格者を輩出しているフォレスト幼児教室室長の武田澄子先生にうかがいました。

「季節」は、小学校受験では毎年必ず出るので、教室でも力を入れて指導しているジャンルの1つです!
実際に有名小学校では、こんな問題がよく出ています。

  • 見本と同じ季節のものを選ぶ
  • 上下の絵を同じ季節のものどうし線で結ぶ
  • 違う季節のものを一つ見つける

ほかにも、「話の記憶」というジャンルの問題の中で、読み上げられたお話に登場したものから季節を類推する問題なども定番ですよ。

なかには、「チューリップ」や「どんぐりころころ」の歌を聴いて、同じ季節の絵を選ぶ(白百合学園小学校)というユニークな問題が出題されたことも。

また、ペーパーテストだけでなく、グループでの行動観察や面接の中で、季節について問われることもあります。

3×3のマス目に季節のカードを並べて、ビンゴゲームをする(光塩女学院初等科)、「季節の行事で知っているもの」を面接で聞かれる(昭和女子大附属昭和小学校)など、じつにさまざまな形で出題されます。

私の教室では、年中さんの秋から季節の学習をスタートしています。
年中さんでは、まず基本として四季を認識することからはじめます。そして、身近な生き物や食べ物、草花、行事について、ジャンルを分けて教えています。

実際の入試では、「すいかの季節は?」などといった単純な問題は出ませんので、ただ暗記すればいいわけではありません。そこで、年長さんになると、それらの知識をもとに、お話の記憶の中にさりげなく季節を入れたり、季節が仲間外れのものを選ぶ、クロスパズル形式の問題といった応用問題に取り組みます。

ところで、小学校受験のペーパーテストでは、問題文が書かれていません。1回だけ読み上げられる指示を聞いて答えるというスタイルです。
そのため、年長さんでは、決められた色に塗り分けたり、解答欄に〇や×など指定の記号を記入したりと、求められる指示に的確に答える実践的なテクニックを身につける練習も必要になってきます。

お教室でも年長さんからスタートする方もたくさんいらっしゃいますが、2年あるとこのように余裕をもって取り組めますよ。

まずは、カードを使ったり、ぬりえや工作をしたりするなど、体験や作業を通して学んでいくのがおすすめです。

そして、「季節」を学ぶうえでは、ご家庭で1年を通して行事の体験をすることも大切です。お正月におせちを食べながら一つひとつの食材の意味を話したり、節分に豆まきをいっしょにしたりすることによって、自然に知識を身につけることができるでしょう。

お子さんとお散歩をしながら、季節の花や虫を探してみるといったこともぜひやってみてください。
実際の入試でも「ミーンミーン」というセミの鳴き声を聞いて、どの季節なのかを問われたことがあります(成城学園初等学校)。

季節を楽しく学べる!おすすめの教材

武田先生監修の『こども知能パズルプラス きせつワーク3~4歳やさしい』『こども知能パズルプラス 4~6歳むずかしい』の2冊が2022年 1月に発売になりました!
オールカラーのかわいいイラストで、シール遊びや迷路、工作などの作業を通して、季節について楽しく学ぶことができます。

武田先生のお教室のメソッドを取り入れた内容になっています。
3~4歳は、子どもたちにとって身近な「生き物」、「食べ物」、道具や風物詩などの「生活」をテーマに、ぬりえや迷路といった楽しい作業を通して自然に習得することができます。

季節をテーマにした楽しい工作。お受験で必要な手指の技巧性を養うこともできます。

子どもが大好きなシールを使ったページもいっぱい!

4~6歳は、「くさばな」「行事」をクイズ感覚で楽しく学べる問題に加え、実際の入試問題と同じ形式の問題もたくさん掲載しています。

季節の分類が一目でわかる表も掲載。繰り返し学習するときにもぴったり!

「きせつ模擬テスト」は、実際の小学校入試と同じ課題文を読み上げる形式。お受験気分を味わえます。

小学校入試で多く出題される季節のアイテムをカードにしました。切り離して使う「きせつカード」は、繰り返し学習するのにぴったり。また、カードを使った楽しい遊び方も紹介しています。かわいくて便利な収納ケースつき。

幼いころから身の回りの四季を感じることは、豊かな感性を育み、教養にもつながります。
小学校受験を考えている方はもちろん、ちょっと興味がある…、受験はしないけどハイレベルな問題にチャレンジしてみたい!といった方も、ぜひ、楽しく取り組んでみてください!

こども知能パズルプラス きせつワーク 3~4歳やさしい
有名小の「きせつ問題」に挑戦!

こども知能パズルプラス きせつワーク 4~6歳むずかしい
有名小の「きせつ問題」に挑戦!

この記事の監修・執筆者

フォレスト幼児教室代表 武田 澄子

フォレスト幼児教室代表
「フォレスト幼児教室」は、丁寧な指導と、出題問題のデータベース化により、有名国立。私立小学校へ毎年高い合格率を誇る幼児教室。お受験をする子どもだけでなく、保護者もサポートする“かかりつけの医者”のような指導で定評がある。「この一冊で小学校受験のすべてがわかる!」、こども知能パズルプラスシリーズ「きりがみワーク 3~4歳」「きりがみワークj 4~6歳」「きせつワーク 3~4歳」「きせつワーク 4~6歳」(以上Gakken)他、著書や監修をつとめる書籍が多数。
フォレスト幼児教室
https://www.forest-s.com/

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