【子どものイタズラは頭がよくなるチャンス⁈】あるあるイタズラの意味と必要な理由

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子どものイタズラに、イライラ…、どうしていいのか困っちゃう…、そんな悩みを抱えたあなたへ。
突然ですが、そのイタズラ、頭がよくなる絶好のチャンスなんです。
イタズラを始めたときが、その子の成長のベストタイミング!
子どものイタズラがどのように成長につながっているのか、「輝きベビーアカデミー」代表の伊藤美佳先生にお話をうかがいました。

イラスト:笹吉

目次

あるあるイタズラ①「わざと食べ物を下に落とす」

ああ…、作ったご飯が気づけば床の上…なんてことよくありませんか?だけど、大人にとってこんな“困った”行動も、子どもにとって実は…

子どもの気持ち

「物を落とすと見えなくなるの?!面白い~!」(視覚の刺激)

「握っていたものを放すと、なくなるの?!」(触覚の刺激)

イタズラの裏側

握る、放すを連続して行うことで、大脳の発達につながります。

美佳先生からのアドバイス

今まで手のなかにあったものが見えなくなることって、子どもにとっては最高に不思議でドキドキするほど面白いもの。「ポイしないの!」と言ってしまうのを待ってください。そのイタズラが見られたら、穴の中にポットンと物を落とすおもちゃなどを使ってみて、存分に体験させてあげましょう。

あるあるイタズラ②「ティッシュを残らず出す」

子どもって、なぜか引っ張ることが好きなんです。ティッシュだけでなく、ごみ箱の中や引き出しの中の物、お財布の中も…。

子どもの気持ち

「この中には、何が隠れているの?」

「見えてなかったものが出てきたよ!」(視覚の刺激)

「引っ張ったときの音が楽しい!」(聴覚の刺激)

イタズラの裏側

対象物をとらえ、手を伸ばして引っ張る、という目と手の連動した動きにつながります。

美佳先生からのアドバイス

子どもは突起しているものを見ると、なぜかそれが気になって、つまんで引っ張りたくなるようです。でも、それはイタズラではなく、「これは何?」という好奇心でいっぱいになっているだけ。ハンカチを使って一緒に引っ張り合いっこしてみるのもいいでしょう。

あるあるイタズラ③「新聞紙や本をビリビリに破く」

「ああ…後片づけが大変ね…」と嘆いてしまうお母さん。だけど、そのイタズラ、実はすごいことだったんです!

子どもの気持ち

「右手をこうして、左手をこうして…えい!」(両手が使える面白さ)

「ビリビリって音、気持ちいいな~」(聴覚の刺激)

イタズラの裏側

利き手に関わらず両手を使うことで、脳をバランスよく発達させることにつながります。

美佳先生からのアドバイス

 「ちぎる・やぶる」ができるということはすごいことなのです!なぜなら、「手でつまむ⇒左右方向へ両手を動かす」という連続した動作は、子どもにとってとても難しい動きだから。やぶってよい新聞紙や広告などはたくさん与えてあげたいですね。

あるあるイタズラ④「コップの水をジャーっとこぼしたり、別のコップに移したり」

子どもの気持ち

「わあ!コップでお水が移動してる~!もっと運びたい!」(身体の発達)

「お水ってこんなふうに流れて、こんな音がするのね!」(移動させるときの触覚と聴覚の協応)

イタズラの裏側

道具を使いこなす器用さの向上や、腕・手指の筋力が鍛えられて、運動神経の発達につながります。

美佳先生からのアドバイス

「お水がもったいない!」なんて言ってしまった経験はありませんか?実は、「物を移す」という動作は、いずれお茶を入れたり、ご飯をよそったりなどの生活に必要な能力につながる第一歩!ストップをかける前に、子どもの“気づき”を待ってあげることも大切です。おふろ時間なども利用して、存分に遊ばせてあげましょう。

あるあるイタズラ⑤「はさみで自分の髪の毛を切っちゃった!」

河童もびっくり…。その斬新な前髪どうするの!?多くのお子さんが通る道…。どんな気持ちなのでしょう?

子どもの気持ち

「このへんから切るといいかな…もっとこっちかな…」

 ⇒(空間認識能力)

イタズラの裏側

高度な手指の使い方を覚えることにつながります!利き手ではさみを動かし、非利き手で抑えるという分業も学びます。さらに、切り始めと切り終わりの予測・理解も身に付きます。

美佳先生からのアドバイス

切っている時に、「危ない!」と急に大声を上げるのが一番危険。はさみを持つ手をそっと押さえます。子どもはとにかく、物をはさんで切ることが楽しいのです。まずは、単純な一回切りから初めてみてください。いろいろな材質の物を切ることで、感触も刺激され、切り方の違いや力加減などを理解していきます。ただし、はさみを使う前にお母さんから、はさみの刃を人に向けないこと、切ってはいけないものは切らないことなど、はさみの注意点をしっかりと話してあげることを忘れないでくださいね。

さいごに美佳先生から

子どものイタズラにどう対処したらいいのかお困りのママパパ、イタズラにひどく怒ってしまって罪悪感を感じてしまうママパパ、思い悩んで孤独にならないでください。

今まで9,000人以上のお子さんとママにお会いしていますが、ほとんどの人が子育てに関して「イライラしている」と感じています。

わが子を大切に思い愛情をめいいっぱい注ぎたいと思う分、思い通りにならないとつい…なんてことがあるのではないでしょうか?

でも、子どもの気持ちをのぞいてみてわかったように、どんなに小さな赤ちゃんであっても、しゃべれなくても、体を思うように動かせなくても、こうしてみたい、と思っているのです。

そして、大人から見たらイタズラをしているように見えているけれど、そこには、彼らなりの“物事への感動や好奇心”が詰まっています。

次に、お子さんのイタズラに遭遇したら、今度は「キミは、どんな想いをもっているの?このイタズラはどんな成長へとつながっていくの?」と視点を変えてみるのもよいかもしれません。それは、子どもが大きく育っていくチャンスですよ!

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