将棋の藤井聡太棋士が、幼少期に学んだことでも話題の「モンテッソーリ教育」。
「興味はあるけれど…」「なにから始めたらいいのかな?」などと気になっている保護者も多いと思います。
そこで、初めてでもおうちで楽しくできる「モンテッソーリ教育」の取り組み方を紹介します。
ぜひ、子どもといっしょに楽しんでみましょう。
モンテッソーリ教育とは?
「モンテッソーリ教育」とは、20世紀初頭にイタリアの医学博士であった、マリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。
モンテッソーリ教育では、子どもには生まれつき、「自分で自分を育てる力」が備わっていると考えています。これを「自己教育力」といいます。
教えられるのではなく、やりたいことや、興味のあることにくり返し、集中して取り組むことで、子どもは発達し、いろいろなことができるようになっていく、というものです。
また、0~6歳の乳幼児期は、「ある特定のことに対して、感受性が高まる時期(=敏感期)」があり、一人ひとりの発達に合わせた環境を準備することが大切とされています。
なかでも、3歳は「言語」「運動」「感覚」など、さまざまな敏感期が新しい時期に入る境目。この時期に最適な環境を用意し、子どもが満足するまで活動に取り組めるようにすることで、五感が刺激され、知性を育むことにつながります。
子どもの興味・関心があることを知り、必要な環境を整え、その環境との関わり方をサポートしていくのが、大人の役割です。
手を動かすことがなぜ大切なの?
モンテッソーリは、子どもの手をよく働かせることが、知性を高め、意志力や集中力などの精神を育むと考えました。よく働く手は、積極的に環境に関わり、自発的に学んだり、考えたりすることを促します。
幼児期は、自在に動かすことのできる「よく働く手」をつくる時期。子どもが、ぎこちないながらもやりたがるのは、内面からの欲求のあらわれであり、くり返し作業に取り組みながら、よく働く手をつくるためです。
実際に遊んでみよう!
おうちでも、安心してモンテッソーリ教育に取り組める方法があります。
指先をたくさん使って楽しめるワーク『モンテッソーリ はじめての シールブック』『モンテッソーリ知育こうさくワーク』『モンテッソーリ知育こうさくワーク 発展編』なら、「シールはり」「こうさく」を通じて、初めてのモンテッソーリ教育に気軽に取り組むことができます。
指先をたくさん動かす「シールはり」遊び
指先をたくさん使う「シールはり」は、3歳くらいから取り組むことができます。
枠に合わせて、色・形を選んではる
まずは、枠に合わせて、色や形を選んではる遊びからスタート。
子どもが認識しやすい、○(まる)△(さんかく)□(しかく)の3つの形に親しむ遊びから始め、徐々に複雑な形・色へと変化していきます。
好きな色・形を選び、自由にはる
慣れてきたら、好きな色や形のシールを選び、自由にはっていきます。枠にとらわれない「シールはり」を楽しみましょう。
かきこめるシールも!
シールを貼り終わったら、「ツヤ」や「きらめき」「もよう」などを描きたしていくと、よりシール遊びに没頭できそうです。
モンテッソーリ教育では、活動に没頭している姿を「集中現象」といい、大切にしています。シール遊びでは、子どもの興味・関心に寄り添って、重ねてはったり並べたり、存分に楽しめるよう、シールをたくさん用意されています。
形と色を組み合わせて、難度アップ!
いろいろな色、形のシールを選んではっていくことで、複雑な模様や景色を作ります。○△□の形の組み合わせを楽しみましょう。
のりとはさみがあれば楽しめる「こうさく」遊び
「はる」「きる」「おる」「あむ」の4つのジャンルごとに、楽しめる工作遊びを紹介します。
①はる
初めは、紙をちぎって、自由にのりではる工作からスタート。
紙をちぎってはり、ライオンのたてがみを作ります。絵を見ながらイメージして作りましょう。
次は、枠に合わせて、図形のパーツをはります。
慣れてきたら、さまざまなパーツを組み合わせて、動物などの形をつくります。
「はる」の【発展編】
さらにステップアップ!
細かい枠に合わせて、ぴったりとはることで、指先の調整力が高まります。
図形の名前と形を一致させたり、はる位置を工夫したり、パーツを組み合わせたりして、いろいろな形を作って楽しみましょう。
②きる
線に合わせてはさみで切ります。
短い直線を切ることから始めて、少しずつ長い線を切るようにします。
慣れてきたら、曲線も切ってみましょう。
「きる」の【発展編】
さらに、ステップアップ!
線に合わせて切り取ってから折り、2枚重ねて細かい直線や曲線を切ります。
紙を持った手とはさみを細かく動かしながら切る、難しい工作に挑戦してみましょう。
③おる
角と角を合わせて、ぴったり重ねて折ります。
1枚の紙を縦横や対角線で半分に折ります。裏面など、角を合わせるマークがあるので目印になり、折りやすくなっています。
細長い紙を互い違いに重ねて折ってでき紙バネや、山折りと谷折りをくり返してじゃばら折りに挑戦してみましょう。
「おる」の【発展編】
さらに、角と角を合わせて、何度も重ねて折ることができると、切り紙や紋切り遊びも楽しめるようになります。
④あむ
複数の紙を組み合わせて、互い違いに通す工作「あむ」に挑戦しましょう。
紙の帯を使って3つ編みや5つ編みをしたり、切り込みの入った台紙に細い紙を交互に通したりします。
藤井聡太棋士が幼稚園のころ、夢中で作っていたことで知られるハートバッグも、お子さんと作り方を確認しながらいっしょに作ってみてください。
「あむ」の【発展編】
さらに、ステップアップ!
紙を細長くたくさん切って組み合わせて、立体的な小物入れなども。
【発展編】では、文字や数、形、生き物、文化への関心も!
【発展編】では、難度が高くなり、探求心を促すさまざまなテーマに、工作を通して触れていきます。作ったり、遊んだりするなかで、文字や数、形、生き物、文化への関心を高め、知性を育みます。
生き物の生態を知る
「たまごをうむどうぶつ」「うみにいるどうぶつ」など、複数の観点から、動物を分類して楽しみます。
世界の文化を知る
さまざまな民族衣装を通して、世界の文化への興味を引き出します。
いろいろな国への興味・関心もわいてきそうです。
プログラミングにも!
プログラミング的思考(「順次」)を使って、条件に合わせてスタートからゴールまで、カードを置く順番を考えます。
「おうちモンテッソーリ」シリーズの特長
「おうちモンテッソーリ」シリーズの特長は、以下の5つです。
●日本モンテッソーリ教育綜合研究所講師による全面監修
モンテッソーリ教育で大事にしている観点を盛り込みつつ、子どもが楽しめるワークになっています。
●保護者向けの解説つきで、モンテッソーリ教育が初めてでも安心
モンテッソーリ教育の概要や、子どもと接する際のコツなどを、解説ページでチェックできます。
●特別な道具は不要!
使用するシールやのりではるパーツなど、工作で使用するものは、すべてワークに付属されているため、のりとはさみがあればOK。
●絵本のような魅力的なイラストで、子どものやりたい気持ちを引き出す
植物や動物、乗り物など、生活のなかにあるさまざまな形が登場します。魅力的なイラストで、子どものやる気を引き出し、色彩感覚や形への関心も育みます。
●系統的にステップアップしながら進むため、いろいろな動きを身につけられる
はる、きるなど、同じ動きに何度も取り組むことで、手指の器用さ(巧緻性)も養われます。
「シールはり」が好きなら、こちらもオススメ!
『頭がよくなる!知育シールパズル』『頭がよくなる!知育シールパズル たんけん!ふしぎなせかい編』は、数字に合わせてシールをはると、立体的なパズルが完成する、シール版のジグソーパズルです。
楽しみながら、集中力・想像力・空間認識力・やりぬく力など、さまざまな力を養います。パズル好きやシール好きにはもちろん、じっくり取り組むのが好きな子どもにもオススメです。
保護者もいっしょに楽しみながら、モンテッソーリ教育の大切な考え方を理解しつつ、子どもの「自分でやりたい!」という気持ちを伸ばしていきましょう。
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