中学や高校の定期テストと違い、小学校のテストは不定期に行われます。親はテストが終わってから「え、もうテストしたの?」と驚くことはありませんか?
しかし、教育評論家の親野智可等先生によると、テストの時期は大体予測できるそうです。しっかりと準備をして、少しでも良い点が取れるように備えたいですね。
小学校のテストはある日突然おこなわれる
中学校や高校には定期テストというものがあります。
例えば、中間テストや期末テストです。
これらは定期的におこなわれるテストであり、日にちが前もってはっきり決まっています。
小学校には定期テストがありません。
小学校のテストは不定期であり、そのほとんどが単元テストです。
つまり、ひとつの単元が終わったときにおこなわれるテストです。
わり算の単元が終わればわり算の単元のテストが、ごんぎつねが終わればごんぎつねのテストがおこなわれます。
同じ学年でもクラスによっておこなわれる日が違います。
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ちょっとでも準備をしておけば…
「明日、わり算のテストをします」というように、先生からいきなり告げられます。
あるいは、「今からわり算のテストです」と抜き打ち的におこなわれる場合も少なくありません。
この場合、親は、テストが終わってから「え? 今日テストやったの?」と知ることになります。
いつテストがあるのかわからないまま、いつの間にかテストが行われて、気づいたらひどい点数…。
親としては、「ちょっとでも準備しておけば、もう少しよい点を取らせてあげられたのに…」と思うことも多いはずです。
予定帳に同じ単元が5〜6回出てきたら、そろそろテスト
でも、本当は、ほんの少し気をつけているだけで、単元テストの時期は予測できるのです。
注目してほしいのは子どもの予定帳です。
予定帳には、翌日の授業の科目と単元が書かれています。
「1時間目 算数 わり算」「2時間目 国語 ごんぎつね」というようにです。
予定帳に、同じ単元が5〜6回出てきたら、その単元は終わりに近づいています。
つまり、もうすぐ単元テストがおこなわれるということなのです。
音読とクイズでテストの準備
親がそれに気づけば、ちょっとした準備をすることが可能になります。
教科書のその単元を音読しておくだけでも違います。
特に、社会、国語、理科では教科書の音読は効果的です。
また、教科書を見ながら、三択クイズ、○×クイズ、穴埋めクイズなどを手作りしてあげることもできます。
こういうクイズ形式にすると、子どもの食いつきがよくなります。
さらに一歩進めて、子どもにクイズを作らせてママやパパが解く、というようにすると効果抜群です。
クイズを作るためには、教科書をしっかり読んで理解しなくてはなりません。
それがテスト勉強にもなるのです。
算数はノートを見ればつまずきが見つかる
算数なら、子どものノートも見てあげるといいでしょう。
つまずいているところがある場合、ノートを見れば発見できます。
そうしたら、教科書を参考にしながら教えてあげてください。
そのあとで、類似問題をやって定着させます。
でも、本当は、算数のノートだけは毎日見てあげるといいと思います。
算数は積み上げ型教科であり、その日のつまずきはその日のうちに修復しておかないと、次の日の勉強がわからなくなってしまうからです。
まとめテストや実力テストもある
なお、小学校でも、成績をつける時期になると、こういった単元テスト以外にまとめテストや実力テストなどがおこなわれることもあります。
その対策も基本的には同じです。
ただ、範囲が広くなるということはあります。
この記事の監修・執筆者
長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。X、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。
音声配信サービスVoicyの配信番組「コソダテ・ラジオ」の2022年12月の金曜マンスリーゲストとして出演。「家庭での学習習慣」について熱いトークを配信しています。
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