【このマークの意味、知ってる?】身の回りのマーク大解剖!

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【このマークの意味、知ってる?】身の回りのマーク大解剖!

家の中や街中を見回すと、さまざまなマークがありますよね。
例えば、家の中の食品のパッケージに表示されているマークは、リサイクルなど環境を守るための役割があります。街中の道路標識は、交通ルールを示すもので、覚えておくと身の安全を守ることにつながります。

身の回りのマークについて、子どもといっしょに調べてみることで、子どもの好奇心を育て、親子の対話をするよい機会になるかもしれません。

文/こそだてまっぷ編集部

目次

マークってどんなもの?

形や色で意味を表す

思いつくマークを挙げてみてください。トランプのマーク、非常口のマーク、天気図に使われるさまざまな天気を表すマーク、オリンピックのシンボルマークなどなど、さまざまなマークがありますね。

これらに共通するのは、「形や色でなんらかの意味を表しているしるし」という点です。日本語では、「記号」がマークとほぼ同じ意味です。

広い意味ではアルファベットや漢字などの文字もマークにふくまれますが、一般的には「言葉や文字以外で決まった意味を表すしるし」をマークといいます。

たとえば、下のマークで考えてみましょう。

エレベーターマーク

これは文字ではありません。でも、たいていの人は、このマークを見れば、「エレベーターなんだな」とわかるでしょう。この形が「エレベーター」をわかりやすく示しているためです。

このマークならば「エレベーター」という文字が読めない小さな子どもや外国人も、すぐに意味がわかるでしょう。

エレベーターを表すマークは、上下する箱に人が入っている絵を単純化したものです。このように、マークの中には絵をもとにしたものがたくさんあります。ものの形、あるいは形をもとにした図で意味を表すマークを「絵文字」「ピクトグラム」といいます。「絵文字」はマークの代表ともいえるものです。

一方、マークの中には、天気図の記号や音符のように絵をもとにしていないものもあります。このようなマークは「図記号」と呼ばれます。

また、道路標識の多くは赤・青・黄色を使用しており、赤いマークは「禁止」、黄色いマークは「注意」などのように、色でも意味を表しています。

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身の回りにはどのようなマークがある?

子どもとマークを探そう

このように、あらゆるマークは意味をもっています。子どもといっしょに、身の回りにあるマークを探して、どのような意味をもっているかを話し合ってみましょう。
身の回りのものに目を向け、興味をもつきっかけになります。

家の中にあるマーク

家の中には、どのようなマークがあるでしょうか。

本を開けば「?」「!」「*」などのマークがあります。「」もマークです。

トランプには「♠」「♥」「♣」「♦」のマークがあります。これらはもともと、「♠=貴族・軍隊」「♥=僧」「♣=農民」「♦=商人」に関係のあるものをマーク化したもので、その身分の人を象徴的に表しているともいわれます。

いろいろな商品にも目を向けてみましょう。

ごみに出すときの分別のしかたを示す「識別マーク」がついているほか、食品であればJAS規格(日本農林規格)に合格していることを表す「JASマーク」、特定保健用食品(トクホ)であることを表す「特定保健用食品マーク」などがついている商品があります。

衣類には、素材を表すマークや、洗濯のしかたやアイロンのかけ方などを示すマークがついていることがあります。
これらは、マークの正式な名前はわからなくても、意味はわかりやすいですね。

街中にあるマーク

街を歩いていても、さまざまなマークが目につくのではないでしょうか。

道路標識は、歩行者や自動車の運転者などがひと目で交通ルールがわかるようになっています。
ショッピングモールなどには、案内所、エスカレーター、エレベーター、コインロッカーなどの場所を示すマークがあります。

鉄道の駅には、きっぷ売り場や出口を示すマークのほか、乗り換え案内や構内図にもたくさんのマークが使われています。さらに電車の中には、優先席を示すマークがたくさんあります。

また下の写真のように、文字にマークを添えて、どのような施設かを示している標識もあります。

案内標識

マークはとても便利!

子どもや外国人にもわかるという利点アリ

マークの利点は、文字が読めない人にも意味を伝えられるということです。緊急の際に脱出する道筋が「非常口」という文字で示されていたら、小さい子どもや外国人には伝わりません。しかし、「非常口のマーク」であればより多くの人に意味を伝えることができます。

このようなマークを世界共通にして、より多くの人に伝わるようにしようという動きもあります。現在使われている非常口のマークは、1978年に募集され、日本人の案が採用されたもので、後に世界標準デザインとして選ばれたマークです。

マークは国際化している

日本人にはなじみ深くても、世界的に見ると意味が伝わらないマークもあります。
郵便を表す「〒」は日本特有のマークなので、外国人にはわかりません。そこで、外国人向けの地図記号として、封筒の絵をもとにしたマークが使われています。

国際化が進み、外国から日本を訪れる人も多い時代になったいま、マークも国際化していくことが求められます。

さまざまなマークを見て、「どのようなマークであれば、もっとわかりやすいかな」などと、子どもと話し合ってみてもいいですね。

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