「わり算」が算数苦手を救う! 教育YouTuberあきとんとんが“全人類”にすすめたい算数攻略法

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算数や数学が苦手な学生に向けたYouTube動画は、総再生数10億回を突破! 人気動画クリエイターのあきとんとんさんが、このほど自身の算数メソッドを詰め込んだ『だれでもすぐに算数が得意になる本』を出版したことを記念して、子どもが算数を好きになるきっかけづくりや、苦手克服のカギとなる「わり算」の重要性について伺いました。


算数が苦手なお子さんのご家族だけでなく、学生時代に数学が苦手だったという方、必見です!

取材・文/古賀彩子(Neem Tree)

目次

たくさんの子どもに無料でいい授業を

――YouTube配信の授業が大人気のあきとんとんさん。
まずYouTubeで授業を配信しようと思ったのは、なぜですか。

ざっくり言うと、「無料でたくさんの人に授業を受けて欲しかったから」です。塾の講師をしていたときに、いろんな事情で通えなくなる生徒を見てきました。でも、YouTubeで授業を配信すればみんなに授業を受けてもらえるな、と。それで、無料で視聴できるコンテンツとしてYouTube配信を始めました。

――勉強に興味を持ったのはいつ頃ですか。

小学生のころから勉強は好きだったんです。好きになったきっかけもこれといってないのですが、今になって思うと「母が喜んでくれたこと」が大きかったように感じますね。なにか勉強に関することをポロっと言うと、母が喜んでくれたんですよ。当時、だから勉強しようと思っていたかはわかりませんけど、勉強に興味を持つきっかけのひとつにはなったなと思います。

――今まで、影響を受けた先生はいましたか?

学校でも塾でも先生には恵まれてきたほうだと思います。小学校高学年から高校1年まで地元の“学研CAIスクール”という塾に通っていたのですが、塾長が点数を取る方法以外にも「数学って身近にあるんだよ」と、算数や数学が生活に密着したものだと教えてくれたんです。

中学校でもいい先生に出会いました。僕が夏休み前にちょこっと宿題のことで質問をしたとき、先生がその場でパッと答えられなくて。でもそのあと、「この問題はこんな感じだよ」って郵送で送ってくれたんですよ。イラストがついた丁寧なものでした。そんな先生の優しさにも影響を受けた気がします。

この本を読んで欲しい人は、全人類ですね!

――『だれでもすぐに算数が得意になる本』が生まれたきっかけを教えてください。

塾講師時代、算数や数学が苦手な人たちの「わり算の理解度の低さ」とひしひしと感じていました。僕の周りにいる「勉強ができる人たちがイメージしているわり算」とだいぶ違うなって思っていたんです。なので、「わり算はこういう意味だよ」って言うのはすごく伝えたいことでした。

わり算は、なんとなく解き方を覚えたけど、理解まではしていないよねっていう人が実は多いのではないかと思います。

――この本をどんな人に読んで欲しいですか。

全人類ですね!(笑)
……いやいや、冗談ではなく、結構真剣に「みんなに知っておいて欲しいことだよ」と思っています!

分数、速さ、割合などわり算を使う問題を丁寧に説明しているので、小学生はもちろん「これはこういう意味だったんだ」ってなると思うんですけど、「なるほど!」って感動するのは勉強を一周した大人かもしれないと思っています。中高生も「これってこう言う意味だったんだ」って点と点が繋がって線になると思うので、今やっている勉強の理解度が深まるはずです。また、子どもに勉強を教える大人は絶対に読んで欲しいなって思います。

――本の中で、工夫したのはどんな点ですか。

つながりを意識してもらう、というところです。「わり算は全部同じ考え方だよ!」「わり算はここにも隠れているよ!」など、単元ごとで分けて考えず、全部繋がっているよ、と伝わるように考えました。

算数が苦手な人っていうのは、圧力と濃度と速度を全部別のものとして捉えてしまうけど、結局全部わり算なんです。それを意識して欲しいなって思いながら書きました。

公式ひとつとっても、だからこれをこれで割るんだよ、ここをこう変えるとこういう公式になるよ、っていうことを意識をして欲しいなって思います。

――この本が気になった人にメッセージをお願いします。

3周くらい読んでください! 勉強が苦手な人たちは「みんな1周しただけで理解しているんでしょ」って思いがちなんですけど、実際はそうではなくて。意外と何周もして理解している人たちのほうが多いってことをわかって欲しいです。

この本を”わかりやすい本”として渡されて、「でも読んでもわからなかった」って傷つかずに、もう1回読んでみてください。2回目は1回目より意外とわかるし、ちょっと時間をあけてもう1回読んだら、3回目はもっと理解できていると思うので。すぐに理解できなくても、くじけずにとりあえず読み進めて欲しいです。

まず1周目は「へぇ、全部わり算が関わっているんだ」くらいでオッケー。2周目に「だからわり算を使うんだ」。3周目は発展させて「じゃあこれはこうじゃない?」と理解していく。1周目で完璧に理解しようなんて思わなくて大丈夫です!

算数にはいろんな1がある

――算数や数学でつまずく子が多い原因とはなんでしょうか。

数字の意味をわかっていないこと、数字としてしか捉えていないことでしょうか。同じ1に見えても、違う1がいっぱいあって。卵の1個、お箸の1膳、鉛筆の1ダース。いろんな1がある。
分数でも1を理解しておくことは大切で、通分、分母を揃える理由をしっかり知っておくには必要なことです。大人でも通分をきちんと説明できる人って少ないんじゃないでしょうか。数字を計算に使うただの数字と思わず、いろんな1など数字の意味に興味を持つと、算数でつまずくことが少なくなるかなと思います。

あとは、いろいろな単元の繋がりがわかっていないことが原因な気がします。実は全部繋がっています!

――算数のニガテ克服のためには本と動画、どちらがおすすめですか。

僕は本で勉強したほうが、記憶に残ると思っています。本で読んだことを自分の頭の中で再現して勉強するので、その分定着が強いのかなと。

動画のいいところは、イメージを共有できるところ。図形などの概念は理解しやすいですよね。でも、動画は受け身の学習をしてしまうとすぐに抜けてしまうところがデメリットでしょうか。

日々の暮らしでも算数脳を鍛える方法

――子どもが算数に興味を持つようになるために、親ができることはありますか。

算数を身近なもの、日常生活に落とし込んで、わざと数字を使ってあげるのがいいと思います。例えばスーパーに買い物に行ったとき、「このお肉は3割引だって。こんなところにも算数があるね」とか。商品の値段やグラムなどを見ながらカゴに入れて、最後の会計も算数ですよね、合計金額やお釣りも含めて。僕は、今いくら出したらお釣りがいくらかな、とか子供のころに計算していました!そうやって算数を身近なものだと感じていくと、なんのために算数を勉強しているんだろうっていうのが、ぼんやりでもわかってくるんです。

遊びながらというのであれば、分数や通分は紙粘土で遊びながら学ぶのがイメージしやすいですよ。紙粘土1個をふたつに分けて2分の1、それぞれまたふたつに分けて4分の2、など。分数の1を理解するのにぴったりです。

――子どもの頃に好きだった算数に関する遊びはありますか。

家族でドライブするときに、ナンバープレートで10をつくるゲームをよくやっていました。早押しみたいな感じで、家族で競い合って。それがすごく楽しくて、これが楽しみで車に乗っていたくらいです。四則演算が鍛えられますよね。

算数とは離れてしまいますけど、ドライブ中のしりとりもおすすめです。語彙力が高くなりますよ!

――算数が苦手な子が算数が好きになる勉強法はありますか。

1回よい点数を取らせてあげる、っていうのがおすすめです。一度点数が取れるような教え方をして、点数を取らせてあげるんです。そうすると本人もうれしいですよね、嫌な顔をした子は見たことがない。すると、それまで算数に興味がなかった子も「あれ、自分意外と勉強好きやん」ってコロっと変わるんですよ。そこから火がついて、理解につなげる。っていうのが一番簡単な算数を好きになるためのアプローチでしょうか。だから、学校でもみんな先に解き方を教えるんだろうなって思います。

あとは、褒める。褒めることは、本当に大切だと思いますね。なんでもいいんです。「今日勉強してるやん、すごい!」みたいな。そして、絶対大袈裟に褒めたほうがいい。子どものモチベーションを上げてあげてください。子どもは親が喜んでくれたことをきっかけに勉強の楽しさを知るパターンも多いようです。周りの高学歴の人の話を聞くと、「子どもの頃に親が喜んでくれるから勉強を始めた」っていう人が多いんですよね。子どもへの声かけって、問題が解けなかったときとか、何かができなかったときにすることが多いじゃないですか。でも、小さなことでも大袈裟に褒めてあげて欲しいです。できないのが当たり前、と思うと褒めるところが見つかりますよ。

――算数が得意になると、どんないいことがありますか?

「人に騙されない」って点は大きい気がします。詐欺でもなんでも、なにか説明されるとき絶対数字が出てくるので、ある程度できるようになれれば、怪しい数字を見たときに「おかしいな」ってすぐわかるんですよ。おかしいと気付ける人になりたいですよね。怪しい数字に気付けるかどうかが、算数ができるかどうかの境目かもしれません。

大人になると、いろんなお金の支払いがある。数字をいろいろ使ってややこしくさせたものもありますよね。それを「面倒くさいからいっか」で損している人も多いんです。

――最後に、今後やりたいことはありますか。

授業はずっと続けていきたいです。たくさんの人に授業を見てもらうために、いろんなメディアにも出てみたいですね。あとは、学校講演を増やしたいです。直接子どもたちに会って、勉強の楽しさを伝えたい。直接会うと響くものがあるなって感じているんです。

授業をする子どもの年齢も下げていきたいと考えています。一番最初は高校生、そのあと、中学生、小学生と下がっていったんですが、もっと小さい子向けの授業もしてみたいです。小さい頃はとりあえず楽しさ重視で、いろんな算数のタネを植えてあげたいと思っています。

『だれでもすぐに算数が得意になる本』のご紹介

『だれでもすぐに算数が得意になる本』の商品詳細

著者紹介

教育YouTuber あきとんとん

京都大学大学院修士課程修了。大学院在学中に、YouTubeで授業動画の配信を始める。自身が高校、大学時代に勉強に苦労した経験から、勉強が苦手な子どもの目線に立った楽しい授業を行っている。YouTube動画の総再生数は10億を夢は「日本中の学力を底上げすること」。
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まとめ

あきとんとんさんのお話から、算数教育の重要性と楽しさを再認識することができました。算数、数学で身につけた”考える力”は、子どもたちが社会で生きていく力にもなるはずです。

『だれでもすぐに算数が得意になる本』ぜひチェックしてみてくださいね。

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