スケートボードでの事故を防ぐには?安全に楽しむ方法を知ろう

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スケートボードでの事故を防ぐには?安全に楽しむ方法を知ろう

2021年の東京オリンピックで注目を集めた新競技「スケートボード」。
活躍する選手たちを見て、「あんな風になりたい!」と思ったお子さんや「習わせてみたい!」と思った保護者のかたも多いことでしょう。
実際に、小学生を中心にスケートボードを楽しんでいる子どもたちの姿をよく見かけます。
しかし、スケートボードに関連する事故が増加しているのも現状です。
大切なお子さんをけがや事故から守るために、安全対策をしっかり行いましょう。

文/マムズラボ

目次

スケートボードが関係する事故が起きている

スケートボードは、板の下に4つの車輪がついているため見た目以上に不安定です。「立てた!」と思っても、車輪の動きが予測できずバランスを崩して転倒してしまうことはよくあります。
転倒を繰り返してうまくなっていくものですが、転倒の状況によっては大きな事故やけがにつながる可能性もあるため注意が必要です。

11年間で230件の事故が起きている

消費者庁・独立行政法人国民生活センターが発表しているスケートボード類の事故の数を年代・男女別にまとめたデータによると、6~11歳の事故が多いことがわかります。

年代・男女別のスケートボード類の事故件数
出典:消費者庁「(参考)データと事例で見る事故情報、事故防止のためのアドバイス等」

スケートボードやスケートボードに似た乗り物に関連する事故は、2010年12月から2021年11月までの11年間で、230件報告されています。
その中でも、6-11歳(小学生の年代)の事故が最も多く、173件もの事故が起きています。

次の表は、事故が発生する原因となった行動についてまとめたものです。

事故が発生した直前の行動とけがのきっかけ
出典:消費者庁「(参考)データと事例で見る事故情報、事故防止のためのアドバイス等」

事故が起きた状況で最も多いのが、一般的な乗り方をしている時の転倒で、187件ありました。
また、スケートボードに乗っている人の近くにいてぶつかられてけがをしたケースも報告されていますので、周囲にも注意するよう心掛けましょう。

事故で多いけがは手足の骨折

次の表は230件のスケートボード類の事故で、どのような症状が起きたかをまとめた図です。

スケートボード類の事故による主たる症状・部位別件数
出典:消費者庁「(参考)データと事例で見る事故情報、事故防止のためのアドバイス等」

身体の一部分を骨折したという事例は101件もありました。

最も多いのが腕や手の骨折で、88件報告されています。転倒する際に、とっさに手をつくことが原因でしょう。
腕や手以外だと、脚部の骨折が7件、頭部や顔面・首の骨折も6件も報告されています。
なかには、頭を打ったことで急性硬膜外血腫などの頭蓋内損傷が起きた事例が6件もありました。

頭蓋内損傷などの重大な怪我につながるケースもあるので、くれぐれも注意したいものです。

スケートボードでの事故を予防するためのポイント

屋外で元気いっぱい身体を動かす子どもには、けがはつきものです。
しかし、けがの原因や、どのようなけがをする可能性があるかを事前に知っておくことで、リスクを減らすことができます。

スケートボードで遊ぶ際には、次の4つのポイントに気を付けましょう。

ポイント1:ヘルメットとプロテクターの着用

必ずヘルメットとプロテクターを着用して遊びましょう。
転倒して頭や肘、膝を打つことによるけがを防ぐために、ヘルメットやプロテクターはお子さんの体に合った大きさのものを着用しましょう。

ポイント2:使用前の確認

スケートボードを使用する前には必ず、タイヤを固定しているナットが緩んでいないか、しっかりと台が固定されているかを確認する習慣をつけましょう。また、使用後もひび割れや損傷がないか、チェックしてください。

ポイント3:安全な場所で遊ぶ

人や車が通っていない、広くて平らな公園や練習場で遊びましょう。
ぬれた路面やちょっとした段差は転倒の原因となります。また、スケートボードの事故の大半は道路で起きており、転倒して車と接触すると大きな事故につながってしまうこともあるので、安全な場所以外ではスケートボードに乗らないようにしましょう。

ポイント4:ルールの共有

親子間でルールを共有しましょう。
遊び方や遊ぶ場所、そして装備などをあらかじめ決めておくと安心ですね。幼いお子さんの場合は、必ず保護者の目の届く範囲で遊ぶようにしてください。お友達との遊具の貸し借りなどについても話し合っておきましょう。

万が一事故にあってしまったら

転倒後に重篤な症状が見られた場合は、すぐに救急車を呼んでください。
「このくらい大丈夫だろう」は禁物です。平気そうに見えても頭を打った場合は、すぐに遊ぶのをやめて、吐き気やふらつきがないか注意深く観察してください。
お子さんにも、転倒したときは必ず報告するように伝えておきましょう。
痛みが強い、いつもと様子が違うなどおかしいと思うことがあれば、医療機関を受診して医師の判断を仰いでください。

安全に楽しむために

スケートボードのように車輪のついた遊具を使う遊びやスポーツは、危険と隣り合わせであることは間違いありません。
しかし、スケートボードはバランス感覚を養う効果的なスポーツとされているなど、お子さんの成長において有意義な体験となることも確かです。危険だからと頭ごなしに禁止するのではなく、お子さんの「やりたい!」という気持ちを尊重しながら、事故を予防してお子さんを守ることが大切です。

編集部員の家庭でも、オリンピックに影響されてスケートボードを購入しました。
スケートボードと同時にヘルメットや防具類も一緒に購入し、練習するときには着用するのがルールです。公園以外の決められた場所で乗ることや、お友達との貸し借りはしないように伝えています。
なかなか上手に乗れなかった子どもたちですが、転倒を繰り返してもあきらめない姿に成長を感じました。
保管方法やメンテナンスに関しては、子どもたちと共有していなかったので、これを機にルールを見直すことにしました。

ご家庭で決めたルールやマナーを守って、安全に楽しみましょう。

<出典> 
消費者庁「スケートボード類での事故」(参考)データと事例で見る事故情報、事故防止のためのアドバイス等https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_056/assets/consumer_safety_cms205_211216_01.pdf
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_056/assets/consumer_safety_cms205_211216_02.pdf
公表:令和3年12月16日

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