子どもの感染リスクに不安、みんなどう考えている?

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子どもの感染リスクに不安、みんなどう考えている?

コロナ禍で迎える3度目の春、新しい生活のスタートに期待が膨らむ一方で、集団生活での感染リスクに不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エステー株式会社が実施した調査によると、小学生の子どもを持つ保護者の80.6%が、子どもの感染を不安に感じていることがわかりました。

文/マムズラボ

目次

多くの保護者が感染を不安に感じている

オミクロン株の流行で、新型コロナウイルスにかかりにくいとされていた子どもたちの感染が目立つようになりました。
子ども経由の感染も増加し、学級閉鎖や休校が相次いでいます。
そのような状況のなかで、小学校生活における子どもの感染リスクに不安を「非常に感じている」「やや感じている」保護者の割合は、80.6%と非常に高くなっています。

保護者の約8割が、小学校生活における感染者リスクに不安
※回答の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しています(以下同じ)

その理由として上位を占めているのが、「教室での児童同士の距離が近いから」「子どもは色々な場所、顔回りを触るから」「子どもは感染対策への意識が低いから」というものです。
小学生、とくに低学年のうちは、お友達と過ごす時間が楽しければ楽しいほど距離が近付き、大きな声が出てしまうことも。

このような子ども特有の行動が、感染リスクを高めると感じている保護者が多いことがわかります。

保護者の4割が、「学校を休ませたい」と考えた経験

また、保護者の37.5%が感染の不安から「学校を休ませたい」と考えた経験があると回答しています。子どもを感染から守りたいという思いはもちろんですが、38.7%が「子どもが持ち込むことで家庭内感染が起こるのが怖いから」という理由で自主休校を検討したようです。

保護者が安心して子どもを学校に送り出せるようになるためには、学校側の感染対策が重要になるといえます。

子ども自身の感染対策に半数の親が不安

子ども自身の感染対策にも不安

「学校で、子どもたち自身で感染対策ができていると思いますか?」という問いには、45%の保護者が「あまり思わない」と回答しています。
大人の目が届かないところで、子どもたちが自分自身で判断して、感染対策を取れるかについて確証を持てないことが、集団生活での感染リスクに不安を感じる要因となっています。

保護者の半数以上が、学校側の感染対策に不安

また、半数以上の保護者が、「学校の対策に不安を感じている」という結果が出ています。
さらに、学校の感染対策について「理解している」と答えた保護者が73.9%と大半を占めるものの、4人に1人にあたる約26.1%の保護者は、学校でおこなっている感染対策を「あまり理解していない」「全く理解していない」と回答しています。

具体的にどのような対策をしているかわからないことが、不安をもたらしているようです。
お子さんの通っている学校がどんな取り組みを行っているか、積極的に情報収集をしてみませんか。
各小学校の保健室だよりや定期刊行物などで、紹介されているケースが多くあります。

学校の感染対策ルール

各学校では、文部科学省の『学校における新型コロナウイルス感染症 に関する衛生管理マニュアル ~「学校の新しい生活様式」~ 』に沿って、授業やさまざまな活動と感染防止対策を両立できるように、工夫を凝らした取り組みが行われています。
マスクの着用、こまめな手洗いや換気、そしてソーシャルディスタンスの徹底などの基本的なものだけでなく、感染状況に応じた対策をとったり、子どもたちが主体となって考えた感染対策を実施したりしている学校もあるそうです。

小学校での取り組み例

小学校では、感染症対策として次のようなことを実施しています。
・冬でも窓を開けてこまめに換気
・「マスクは鼻まで!」が合言葉
・検温表を活用して子どもの体調管理を行いながら、保護者と学校が情報を共有し連携する
・給食は前を向いて黙食
・できるだけ「3密」にならないように工夫して学校行事を開催
 保護者の参加は、感染状況に応じて、人数制限、入れ替え制、オンライン参加とフレキシブルに対応。
・ICTを積極的に活用
 1年生からタブレットを活用し、学級閉鎖中はオンラインで朝の会。
 リコーダーの宿題は自宅にてタブレットに録画して提出。

今、できる対策とは?

学校ではどんな感染対策を取っているか、お子さんの話を聞いてみてください。
「頑張っていてすごいね!」という声がけがあれば、お子さんのやる気もアップすること間違いなし。
ご家庭で取り入れられるものがあれば、お子さんをリーダーにして家族みんなで取り組んでみるのはいかがでしょう。
低学年のお子さんとは、学校生活で想定されるシチュエーションについて事前に親子で話し合っておくと安心ですね。

大切なお子さんを感染のリスクから守るために、日常的に感染対策を意識することが大切です。
人生の約3分の1をwithコロナで過ごした小学1年生は、マスク着用や手指消毒、こまめな手洗い・うがいは手慣れたもの。
大人が思っているよりも、子どもは感染対策の意識をしっかり持っているかもしれません。

声がけも大切ですが、お子さんがご自身で考えて行動しているかを、見守ることも忘れずに。
三密は避けながらもコミュニケーションは密に!
信頼感を深めて、お子さんを笑顔で送り出しましょう。

<出典>
「小学校生活における子どもの感染への不安に関する意識調査」エステー株式会社
https://www.st-c.co.jp/news/newsrelease/2022/20220401_001746.html
調査対象: 小学生の子どもをもつ保護者400名
調査期間:2022年3月16日~3月17日
調査方法: インターネット調査

<参考>
文部科学省の「学校における新型コロナウイルス感染症 に関する衛生管理マニュアル ~「学校の新しい生活様式」~ (2022.4.1 Ver.8)https://www.mext.go.jp/content/20220404-mxt_kouhou01-000004520_01.pdf

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