年長さんのママパパはチェックして! 小学校の入学準備まるわかりスケジュール

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年長さんのママパパはチェックして! 小学校の入学準備まるわかりスケジュール

来春にはわが子が小学校に入学! うれしい気持ちと同時に「毎日、楽しく学校に通ってくれるかな?」「勉強は?」「友だちは?」……新しい学校生活への不安や心配もいろいろですね。

ところで、小学校の入学式までに保護者がやっておくべきことをしっかり把握していますか? 「入学式までに何をやっておくべきなの?」と不安を抱えるママパパに「入学準備スケジュール」をお届けします。お子さんがスムーズに入学式を迎えられるポイントを、幼稚園、小学校での教諭経験もある千葉経済大学短期大学部こども学科教授の横山洋子先生にうかがいました。

文/グリーンペペ

目次

【入学式までの主なスケジュール】

★青字は保護者が入学式までにやっておくことです

6月頃〜 学校見学会(または学校開放) 時期や名称(学校開放など)は学校によって異なります。
10月~11月 就学前(就学時)健康診断 就学支援シートが配布される場合もあります。
11月~1月 学童保育の申し込み 小学校ではなく、自治体に申請します。ご自身で自治体のHPなど確認しましょう。
1月 入学通知が届く 名前の表記など記載事項を確認し、誤りがあれば、自治体に申し出ましょう。
1月下旬~2月上旬 学校説明会
学用品等の準備
通学路の確認など
名称は「入学説明会」「保護者会」など異なる場合もあります。
3月 塾や習い事の申し込み
小学校の先生と面談
この時期に食物アレルギーのあるお子さんなど、小学校の先生との面談を行う場合もあります。
4月 学童保育の入会
入学式
入学式までの主なスケジュール

学校見学会で、その小学校の雰囲気をつかむ

学校によって開催の時期や方法はまちまちですが、一部の小学校では「学校見学会」「学校開放」などを行っています。その学校の雰囲気や教育方針などを保護者が知るよいチャンスですので、機会があれば参加しましょう。

《学校見学会でのチェックポイント》

学校見学会では、校長先生や教頭先生のお話を直接聞けることが多いので、学校教育の中でどのようなことを大切にしているのかをしっかり聞きましょう。先生方のお話の中でキーワードを見つけ、家庭での教育やしつけなどに生かすとよいでしょう。

また、学校見学会では、校長先生や教頭先生だけでなく、ほかの先生方の対応や児童の表情も見てください。明るく楽しそうな笑顔や温かいやりとりにあふれているかなど、感じ取れると好ましいでしょう。

先生方や児童の様子だけでなく、校内の掲示物を見ても、その学校の雰囲気を知ることができます。どのような生活指導を行っているか、学校行事の様子などその学校の教育方針や取り組みがわかる場合もあります。

せっかく学校施設に入れる機会ですから、トイレや図書室など各施設も見学しましょう。

たとえば、トイレが洋式か和式か、個室の数などもチェックします。和式のトイレがある学校なら、家庭で和式トイレの使い方を練習しておくと安心です。また、1年生の教室からトイレまでの距離も確認しておくと役立ちます。

図書室では、どんな本が置かれているかをチェックしましょう。手に取りたくなるような話題性のある本や季節に応じた本が展示されているかを見ましょう。また、貸し出しが活発に行われている様子なら、入学後、お子さんに図書室の利用を促すとよいでしょう。

就学時(または就学前、入学前など)健康診断を学校単位で実施

小学校入学前にはお子さんの健康診断が行われます。たとえば、身長、体重の測定や内科・眼科・耳鼻科・歯科などの健診などです。これは、就学を予定するお子さんの心と体の状況を把握する目的で、各学校単位で実施されています。あわせて面談をする小学校もあります。面談ではお子さん本人に、名前や通っている園の名前を尋ねたりすることが多いようです。

《就学時健康診断までに保護者がやっておくこと》

・お子さんの心身の健康管理です。具体的には、よく寝てよく食べる生活を心がけます。食べものに関して多少の好き嫌いはあっても構いません。それよりも食事が楽しいと思える環境作りに気を配りましょう。

・受付後、お子さんと保護者が別行動になる学校もあります。保護者と離れることで不安を感じそうなら事前に伝え、「大丈夫だよ。」と安心させましょう。

・内科検診がある場合は、着脱しやすい服で参加しましょう。

・面談がある場合、問われたことに、はきはきと答えられるようにしておきましょう。自分の名前が言える、問われたことに返答ができる、自分の気持ちを話せる……などができれば安心です。

★自治体ごとに独自の新型コロナ感染拡大対策を行っています。事前に自治体からの通知やHPなどを確認しましょう。

学校説明会は重要! できる限り出席を

学校説明会(入学説明会などいろいろな名称があります)は、だいたい1月下旬から2月にかけて行われます。学校説明会では、主に次のようなことがテーマになります。

小学校でのルール

・入学式の日時や当日の持ち物

・入学式までにそろえる物(学用品など)について

・入学までにしておいてほしいこと

・通学路について(学校によって指定されている場合が多く、集団登校について説明することもあります)……など。

入学前の学校説明会は、入学式当日や入学後のお子さんの生活にかかわる重要な説明がある会です。校風や学校の取り組みを把握できる貴重な機会なので、必ず出席しましょう。年間の学校行事などについて説明がある場合も多く、保護者がかかわる学校行事もあるので、この学校説明会でスケジュールを確認しておくと役立ちます。やむを得ず出席できない場合は、学校側に連絡を入れ、当日配布された書類や資料などは後日受け取りましょう。

学校説明会に出向く際には、筆記具やスリッパ(履きものを入れる袋などもあるとベター)などを持参しましょう。重要な説明はメモをすることをおすすめします。

また、事前に「気になっていること」「確かめておきたいこと」などを思いついた際にメモしておき、当日持参するといいでしょう。たとえば、「給食の〇〇はどうなっているのか?」「PTAは?」と人により気になることは異なります。学校からの説明でその内容に触れられなかった場合には、質問しましょう。

学校説明会は重要! できる限り出席を

学用品の準備は、学校説明会の後に!

学校説明会が終わったら、学用品など必要なものを準備します。学校説明会では、たいてい「これを準備してください」という説明が行われます。学校から指定されるものはすべてそろえる必要があります。学校によっては、指定のお店で購入するものや推奨するものがあったり、「キャラクターものは禁止」のようなルールを設けている場合もあるので、それらの規定に沿って準備しましょう。

準備したランドセルや文房具、体操服などすべての持ちものには名前をつけます。名前のつけ方に指定がある場合もあるので、学校説明会で確認しましょう。入学式直前にあわてることがないよう、事前に名前シールやスタンプ、アイロンプリントなどを用意しておくと便利です。

学用品だけでなく、通学服も準備します。選ぶ際は、お子さんが一人でも着脱しやすく、動きやすい衣類を選びましょう。このとき、お子さんの好みを聞いて、いっしょに準備するといいでしょう。お子さんが「この服を着て、小学校へ通うんだ!」と前向きな気持ちになれるような服があるといいですね。

通学路・交通ルールを確かめる

学校説明会が終わったら、通学路の確認をしましょう。通学路については、たいてい学校説明会で指示が出されます。お子さんといっしょに実際の通学路を歩きながら、信号や車の流れを見て交通ルールを確かめるとよいでしょう。

小学校入学までに、身につけておきたいことは?

就学前(就学時)健康診断が終わるころから、お子さんの小学校への期待がぐんと高まってくるはずです。このあたりから、「時計を読む」「ひらがなと数字がだいたい読める」などを生活の中で自然に身につけていきましょう

時計については「長い針がここに来たら、おやつにしようね。」という程度でよいでしょう。ひらがなや数字については、自分の名前や「1年1組」などの数字がわかることがお子さんの自信や喜びにつながるように、自然に身につけていくのが望ましいでしょう。

小学校入学を前にした年長さんは、ぐんぐん成長します。小学校入学後の学校生活のために次のようなことが身についているとよいでしょう。ただし、保護者が無理やり教え込むのではなく、お子さん自身が自分で考えて行動することを基本に、できる範囲で身につけていくことを心がけてください。

・起床時刻などの生活リズム

・あいさつ(「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「ごめんなさい」など)

・自分の身じたくと翌日の学校の準備

・自分の持ち物の管理

・食事やトイレのルールやマナー

保護者の方が「あれをやらせなくては」「これも教えておかなくちゃ」とあせって教え込むのは禁物です。それよりも「もうすぐ小学1年生、小学校が楽しみだね」とお子さんが小学校への期待感やわくわく感をもてるように準備をしていきましょう。

この記事の監修・執筆者

千葉経済大学短期大学部こども学科 教授 横山 洋子

富山大学教育学部附属幼稚園・教諭、富山市立古里小学校、富山市立鵜坂小学校・教諭を経て、現在は千葉経済大学短期大学部こども学科の教授を務める。著書には、『保育者のためのお仕事マナーBOOK』、『保育に生かせる!年中行事・園行事ことばかけの本』、『毎日のちょこっとあそび』(学研)などがある。

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