[中学受験]入試前日と当日に親ができること【先輩ママに聞く成功&失敗談】

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[中学受験]入試前日と当日に親ができること【先輩ママに聞く成功&失敗談】

中学受験を志すお子さんは、入試が近づき、落ち着かない日々を過ごしているかもしれません。おうちの方も、お子さんが入試当日にこれまで努力してきた成果を発揮できるよう、精一杯サポートされていることでしょう。

今回は、お子さんの中学受験を経験した先輩ママに、入試前日と当日の過ごし方や心得を聞きながら、やってよかったこと、失敗だったかも…と思うことについてお話を伺いました。

目次

[お話くださった先輩ママ]

Hさん
(中1長女と小3長男のママ)
Sさん
(中2長男と小5次男のママ)

[入試前日]準備はぬかりなく、穏やかに過ごして早めの就寝を!

持ち物チェックはお子さんの性格に合わせて

持ち物は数日前から準備していましたが、前日には子どもといっしょに、塾からもらった一覧表を使って、1つずつ確認しました。うちの子は、受験期はストレスや不安からか、腹痛を起こすことがあったので、飲み慣れた薬と使い慣れた生理用品はしっかり用意しました。

そうですね、日ごろ慣れているものを持っていくとよいですね。うちの子は自分で用意して、特に塾や模擬試験で使っていた腕時計は忘れないように準備していました。
持ち物チェックは、お子さんの性格に合った方法を工夫したほうがよいようです。反抗期真っただ中のお子さんだと、親といっしょにチェックすると「あれこれ、うるさい!」と雰囲気が悪くなることもあると聞きました。

なるほど。「自分でやるから!」と言われても、念のためあとから親がこっそり確認しておくと安心ですね。

それから、意外と盲点だったのが親の防寒グッズです。子どもには脱ぎ着がしやすい防寒着や、携帯用カイロなどの防寒小物をしっかり用意したのに、自分の防寒対策が甘く、学校内の保護者の待機場所が寒くて大変でした。

~ほかにもこんな声が寄せられました~
これは成功! おすすめです!
試験の間の休憩時間に軽食をとってよいという学校があったので、手が汚れずに食べやすい個包装の小さな羊羹を用意しました。実際に食べているお子さんは少なかったようですが、好きなもの、できれば食べやすいものを持っていくと、子どももホッとできてよいと思います。(中2長女のママ・Sさん)
これは失敗! 気をつけて!
試験前に見直せるように、各教科の自筆のまとめノートを作って持っていきましたが、子どもは「書き間違えてないかな?」と不安になったそうです。荷物を軽くすることばかり考えていましたが、多少重くなっても要点のまとまった教材を持たせればよかったです。(中1長男と小4長女、小2次男のママ・Nさん)

行動予定は臨機応変に動けるように設定して、しっかり確認

入試当日の行動予定は、起床時間、朝ごはんのメニュー、家を出る時間、受験校までのルートはもちろん、学校には何時ごろ着いて、試験開始までどれくらい時間があるかを確認しました。

「トイレはこの時間に行っておこう」など、想定しておけるのはよいですね。私は受験校それぞれの受験票・試験時間割のコピー、複数の交通ルート、周辺地図などを出力してファイリングし、何かあったときはすぐに取り出して見られるように用意しました。

午後も試験があるときは、午前試験終了後からの過ごし方も決めておいたほうがよいですね。お昼は感染症の心配もあり、近くの公園でお弁当を食べることもありました。午前と午後の受験校の場所が離れていたときは、夫に車であらかじめ決めておいた場所へ来てもらい、車中で休息を取るようにしました。

お昼を外食するときも、店の混雑状況や子どもの体調に合わせて臨機応変に変更できるよう、3〜4店はリストアップしておくと安心ですね。

それから、親の待機場所も目星をつけておくことをおすすめします。学校内に用意された待機場所に椅子しかなく、手帳やパソコンも広げづらくて、カフェを探して歩き回ってしまったことがありました。

 そして、塾からも話があったのですが、いくら仲が良くても、お友だちと行動を共にするのはNG。どちらかが遅刻したり、体調を崩したりするとトラブルの元になります。そして、受験のスケジュールや合否はデリケートなことなので、話題にするのは避けたいところ。もしお友だちに誘われても、しっかり断りたいですね。

~ほかにもこんな声が寄せられました~
これは成功! おすすめです!
受験校のある駅に、集合時間の1時間半前に着くように予定を立てました。その分起床は早くなりますが、結果的に現地で余裕をもって朝食を食べて、たわいもない話をしながらゆっくりできたので、緊張が緩和できました。(中1長男と小4長女、小2次男のママ・Nさん)
これは失敗! 気をつけて!
あまり早く試験会場に着くと緊張してしまうかと思い、着席時間10分前に着くような予定を立てました。駅に着くと、受験校までの道にはうちとあと1組だけ。あとから子どもに、「試験会場に入ったら、着席している全員に見られて嫌だった」と言われてしまいました。早めに動く行動予定を立てたほうがよかったです。(中2長女のママ・Sさん)

食事と睡眠はいつも通りを心がけて健康第一

家族の団らん

試験前日の夕食は、胃に負担がかからないように、温かいうどんにしました。腹痛が起きないような食事を心がけました。

生ものや、胸焼けがしそうな揚げ物も避けたほうがよいかもしれません。もちろん、個人差があるので、好きなものを腹八分目というのがよいですね。

前日に新しい問題に取り組むと、「解けない!」と焦ってしまうこともあると聞きました。そこで、漢字などの暗記もの、苦手な算数は要点をまとめたノートに目を通すくらいで、早めに寝かせるようにしました。

うちでは、塾の先生方がプレゼントしてくれた寄せ書きを家族で見ました。子どものよいところやがんばったところをほめて、自信がつくようなメッセージを書いてくださっていて、親子ともども、前向きな気持ちが高まりました。寄せ書きはラミネート加工が施されていて、試験会場にも持っていけるようになっていて、それもうれしかったです。

~ほかにもこんな声が寄せられました~
これは成功! おすすめです!
入試前日は、特別なことはせず、いつも通りに過ごしました。「模擬試験だと思って受けておいで。いつも通りで大丈夫!」など、緊張がほぐれるような声かけに努めました。(中1長男と小4長女、小2次男のママ・Nさん)
これは失敗! 気をつけて!
入試前日に発熱してしまったお友だちがいたのですが、受験校に連絡しても、熱が下がらなければ受験できないということで、どうにもならなかったそうです。例えば、第1志望校でなければ、病気の場合に予備日を設けているかなどを志望校を決めるときの条件に加えてもよいかもしれません。(中1長男と小4長女、小2次男のママ・Nさん)

先輩ママが振り返る、入試前日までに決めておきたい・やっておきたいこと

合否の確認をどのようにするかは、家族で話し合っておいたほうがよいですね。
うちは入試初日の夜に第2志望校の発表があり、家族みんなで発表を見守りました。合格をいただいて、家族で号泣しました。
でも、周囲には、「ひとりで部屋で合格発表を見るから、部屋から出てくるまで声をかけないで」というお子さんもいたようです。

「1校合格したら気が抜けてしまうから、緊張感を持続するためにだまっていてほしい」というお子さんもいるそうですし、いざ発表というときに慌てないよう、前日までに話し合っておくといいかもしれません。
それから、出願料や入学金をクレジットカード決済できる学校が増えているので、早めにクレジットカードの限度額を増やしておくことをおすすめします。思いがけず出願校が増えることもあるし、入試結果が出そろう前に入学金を支払う可能性もあるので。

 確かに。試験直前までインターネットでの出願を受け付けている学校もありますから、急な払い込みに備えておけば安心ですね。

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[入試当日]親はどっしりかまえて平常心でサポート

試験会場で子どもが落ち着いて過ごせるように

 当日は子どものほうが落ち着いていて、頼もしく思いました。私は学校の控室には行かず、外に出ていたのですが、試験終了40分ほど前に控室に着くと、保護者向けに入試問題が配付されていて、それを解いている保護者も多く、驚きました。私はきっと子どもは解けただろうかと焦ってしまったと思うので、外で過ごしてよかったです。

親の焦りが子どもに伝わっても、よいことはないですね。

そう思います。試験会場では、直前までお子さんと一問一答をしたり、問題をいっしょに解いたりしている保護者の方も見かけました。お子さんが望むなら、最後まで付き合うのはよいと思いますが、うちの子どもはそうではなかったので、できるだけ空き時間には休ませるようにしていました。

試験期間中、我が家も子どもは普通に過ごしていたのですが、私が調子を崩してしまって。緊張が続いていたからか、背中に痛みが出てしまって、食事だけ用意して、寝込むことも多かったのは反省点です。夫と連携しながら付き添いはこなせたことで、子どもには動揺はなかったようでホッとしました。

~ほかにもこんな声が寄せられました~
これは成功! おすすめです!
コロナ禍ということもあり、なかなか学校見学に行かれませんでしたが、本人が文化祭で訪れた学校は、場所や校舎の雰囲気を知っているので、試験当日も落ち着いて受けられたようです。見学に行かれなかった学校も、雰囲気だけでもホームページなどで見ておくとよいと思います。(中2長女のママ・Sさん)
これは失敗! 気をつけて!
子どもが受験当日に生理になってしまいました。予定の日ではなくても、心理的な影響もあるので、対策が必要でした。試験前は生理の対策をと思っていたのに、親も浮足立っていて、すっかり本人に伝えるのを忘れてしまっていました。(高1長男と中1長女のママ・Oさん)

入試スケジュールは状況に応じて変更を

子どもを応援する親

うちの子は第1志望校を3回受けたこともあり、午前試験と午後試験を3日間続けて受けたのですが、1日目に併願校の合格をいただけるようにスケジュールを組んだのはよかったと思っています。安心感もあって、最後までしっかり受けることができました。

お子さんそれぞれの体力に無理のないスケジュールを組むのは大切ですね。うちの子は睡眠不足が体調不良につながるタイプなので、休息を何より大切にしました。第1志望校の入試が2日目の午後だったので、1日目に受けた第2志望校で合格が出ていたことは、家族にとってもありがたいことでした。

あと、繰上げ合格については調べておいたほうがよいと思います。うちの子は、第2志望校への入学を決めた後、第1志望校から繰上げ合格の連絡をいただきました。日程などの詳細は公表されていなかったので、「あの時、繰上げ合格を知らせる電話に出られてよかった!」と心から思っています。そんな実例もあるので、受験期間は気を抜かずに、特に繰上げ合格の詳細が公表されている学校については、日程などを控えておくとよいですね。

~ほかにもこんな声が寄せられました~
これは成功! おすすめです!
本来は2校だけ受験する予定でした。最後の最後で、子どもが「友だちが受けるから受けたい」と言った学校と、親が急遽「この日は何も予定がないから、受けてみたら?」と提案した学校を追加で受けました。まったく考えていなかったので、試験の対策もほとんどしませんでしたが、「あの時、受けておいたらよかったな」と思うくらいなら、いきなり追加で挑戦してみるほうが後悔が残らなかったり、いい経験になったりするかもしれません。(中2長女のママ・Sさん)
これは失敗! 気をつけて!
子どもの志望校はどれも記述式が多く、初日は午前試験も午後試験もそれぞれ4教科だったので、夜には疲れ果てていました。2日目以降の試験にも影響が出てしまったので、受験科目数も考慮して、もっと無理のないスケジュールを組めばよかったです。(高1長男と中1長女のママ・Oさん)

お子さんの中学受験を経験した先輩ママに、入試前日と当日の過ごし方や心得を伺いました。

お子さんはもちろん、保護者の方もいっしょにがんばってきた中学受験。無事にお子さんが力を発揮できるよう、慌てず落ち着いてサポートできますように!

次回は「受験の結果、こう受け止めました!【先輩ママに聞く成功&失敗談】」をご紹介します。

この記事の監修・執筆者

編集部員 こそだてまっぷ編集部

未就学から中学生までの子を持つママ編集者を中心に、子どもの学びや育ちに関する様々な情報を日々発信しています!

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https://kosodatemap.gakken.jp/

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