年中にあたる4歳・5歳ごろになると、いろいろな友だちと積極的に関わり、友だちの思いや考えなどを感じながら行動します。そして、文字やさまざまな標識が、生活や遊びの中で人と人をつなぐコミュニケーションの役割を持つことに気づくようになります。
このような時期に適切な教材を取り入れて子どもの興味関心を広げてあげることで、子どもはさまざまな能力を獲得していきます。では、この年齢に適した学習方法とはどのようなものか、教材の選び方や教え方のポイントなどにも触れながら解説していきます。
ひらがなはいつから読み書きできるようになる?
文部科学省の資料『幼児教育、幼小接続に関する現状について』によると、年中にあたる4歳・5歳で、「自分の名前を読める」お子さんは男女とも9割を超えています。ただ、家庭環境や生活経験の違いなどにより、子ども一人ひとりの発達の姿は一様ではないため、この時期にひらがなの読み書きができないことで焦る必要はありません。
小学校に入学してからの勉強に前向きに取り組めるように、まずは子どもが「ひらがなに関心を示す」ような環境をつくってあげましょう。
年中(4歳・5歳)に適したひらがなの練習方法
お子さんが、文字に対してまだあまり関心がないようなら、保護者は焦らずあたたかく見守りましょう。遊びや生活を通して文字に関わる機会がふえていくと、自然と関心を持つ時期が来ます。お子さんが興味を持ち始めたら、次のようなステップで徐々にひらがなに接する機会を与えてあげましょう。
①好きな文字を覚えてみる
ひらがなは、あいうえお順に覚える必要はありません。一筆書きのかんたんな文字や、お子さんが興味を示した、書きやすい、覚えやすい文字なら自然と読み書きできるようになるでしょう。
②身の回りの文字に注目する
最初は自分の名前や標識などを読んでみましょう。名前は、自分の持ちものに書かれていたり、お子さんが普段の生活で目にする機会が多く、読むことの必要性も感じ始めています。
また、街の看板や標識など、身の回りにある身近な文字が少しずつ読めるようになってくると、文字がコミュニケーションの手段のひとつであることを感じ取り、より意欲的に文字に関心を示すようになります。
③なぞり書き・写し書きをする
お子さんが文字に興味を示し、「書いてみたい」という意欲が見られたら、まずはなぞり書きから始めてみましょう。ひらがなが少し難しいようなら、どんな線でもだいじょうぶです。鉛筆を持ってなぞることで、運筆力が鍛えられます。
慣れてきたら、自分の名前などお子さんが興味のある文字から順に挑戦してみましょう。また、年齢が上がってから間違った書き順を学びなおすのは大変なので、この段階で書き順を意識して教えておいてあげるとよいでしょう。
年中(4歳・5歳)にオススメ!文字への興味が増す絵本5選
まずは、お子さんが興味を示す絵本で文字に接する機会をふやしていきましょう。お子さんが好きなテーマの絵本を選ぶと、ひらがなにも興味を持ちやすくなります。オススメの絵本を5冊紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
パウ・パトロール ドキドキおはなしコレクション
大人気のパウ・パトロールのエピソードがたくさん楽しめる絵本です。全部で8つのおはなしを収録し、大判で見やすいため、ひらがなを覚え始めたお子さまの一人読みに最適です。
ディズニープリンセス きらめく17のおはなし 運命をきりひらいた7人のプリンセス
ディズニープリンセスのお話が17話入った絵本集です。
ラプンツェル、アリエル、シンデレラ、ベルなど、プリンセスたちの映画の物語と、楽しいサブストーリーのどちらも収録。プリンセスが大好きなお子さんにオススメです。 かわいい絵がいっぱいで、おやすみ前の読み聞かせや、お子さまの読書の習慣づけにピッタリです。
はじめての たべもの いちにち あいうえお えいごつき
食べ物の認識にも、生活リズムづけにも役立つ「あいうえお」×「生活」の絵本です。
「あいすくりーむ」から「にんじん」まで、「あ」~「ん」のつく食べ物たちが、朝起きてから夜眠るまでを過ごしていく「あいうえお」の絵本。食べ物の名前に親しみながら、子どもの園生活と同じように過ごす食べ物たちのゆかいな一日も楽しめます。人気の絵本作家・わたなべあやさんによる、擬人化された食べ物たちの様子が目をひきます。
しょうぼうのずかん
消防、救急の仕事を、図鑑形式でコンパクトにまとめた絵本図鑑です。ポップなイラストで文章もシンプルですが、実際に消防署に取材し、東京消防庁からの協力も受けているため、確かな情報が紹介されています。車や消防に興味のあるお子さんなら夢中で読める一冊です。
3びきのねずみ ひみつのおかしやさん
かわいいお菓子がいっぱい出てくる、見ているだけで幸せな気持ちになれる絵本です。
森の奥にあるお菓子屋さんで、なかよしの3匹のねずみが「おいしくな~れ!おいしくな~れ!」と一生懸命お菓子を作ります。スイーツや生きものが好きなお子さんにオススメの一冊です。
年中(4歳・5歳)にオススメ!ひらがなが学べる知育玩具4選
遊びながらひらがなと触れ合うことで、より自然と文字に興味を持つようになります。お子さんが一人で遊べるものから、親子でいっしょに楽しめるものまで、オススメの5つの知育玩具を紹介します。
改訂版 あいうえお・ABC でんしゃタブレット
子どもが大好きな、電車の名前や関連ことばで楽しくひらがなや英語を覚えることができる玩具です。ボタンを押せば発音をしてくれるので、大人が教えなくても子どもは自然と言葉を覚えることができます。
(※この商品は2020年発売の『あいうえお・ABC でんしゃタブレット』を改訂したものです。)
ひらがなどうぶつえあわせかるた
『らいおん』、『きりん』など動物の名前で、ひらがな46文字を覚えるかるたです。取り札と読み札の絵で、動物絵あわせ遊びもできます。親子やお友だちと遊びながら自然とひらがなを習得できます。
4~6歳 こうさく(つくって!かざろう!)
季節の工作25作品が作成できる本です。曲線や不規則な線を切ることではさみを使いこなす力が身につき、箱型や円柱などの立体を組み立てることで空間認識能力が育まれます。
作り方はすべてひらがなで書かれているため、自分で読めるようになれば自然と文字も覚えられます。
ディズニーティンカーキッズ びっくりパーツであいうえお
遊びながら文字や言葉に触れることで自然と文字を覚えられる玩具です。
「あ」~「ん」の文字パーツの中からワンタッチでびっくりパーツを取り出し、さらにつまみを引き出すことによって一枚の絵が完成します。
年中(4歳・5歳)のひらがな練習にオススメのドリル・ワーク5選
絵本や知育玩具で文字への関心が高まったようなら、ドリルやワークブックなどを取り入れても良いでしょう。ただ、幼稚園年中(4歳・5歳)では、あくまでも自発的に取り組むことが大切です。お子さんが興味を示さないようなら無理に取り組ませることのないよう注意しましょう。ここでは、オススメの5つのドリル・ワークブックを紹介します。
4歳 もじ かず ちえ
似た形のひらがなの書き取りと識別、10までの数の比較と分解、めいろや推理する問題など、一冊で各分野をバランスよくおけいこできる総合ワークです。
4歳 ひらがな ことば
ひらがなの『書き』を定着させ、語いをふやして文を書く力を養うドリルです。
濁音・半濁音を含む四文字までの身のまわりのことばを、しりとり・クロスワードなどのことばあそびを通して習得し、書けるようにします。
5歳 おすしドリル ~もじ かず ちえ~
小学校入学前に触れておきたい内容を、おすしを通して楽しく学習できるドリルです。
おすしの名前を通してひらがな清音全46文字を習得したり、おすし屋さん特有のことばやものの名前に触れ、楽しみながら語いをふやします。
すみっコぐらし もじ・ことば・おんどく 4・5・6歳
すみっコぐらしのイラストを使った、文字やことばの読み・書きと、短い文章の音読のワークです。
五十音をはじめ、身近なものの名前、動きや気持ちを表す言葉、対義語などを、しりとりや点つなぎ、まちがいさがしといった遊びを通して楽しく習得できます。
ディズニープリンセス ひらがな・カタカナ(4・5・6歳)
アリエルやラプンツェルなどのディズニープリンセスたちといっしょに、遊びながら学べる1冊です。
ぬりえやめいろなどの楽しいワークも充実しており、お子さんが楽しんで取り組み、自然と力がつくので、初めてのドリルに最適です。
年中(4歳・5歳)のひらがな学習をサポートするときのポイント
一般的には、3歳~5歳くらいに、ひらがなへの関心を持つ子どもが多いといわれていますが、成長は一人ひとり違います。決して焦らずお子さんの興味に合わせて進めていきましょう。ここでは、年中(4歳・5歳)が勉強を進める際のポイントを3つ紹介します。
①年齢に合った文房具を選ぶ
4歳・5歳のお子さんであれば、まだ筆圧が弱くても書きやすい、2Bや4Bの鉛筆がオススメです。シャープペンシルやボールペンなどを使うと、書きにくく感じたりうまく書けず嫌になったりする可能性があります。お子さんが楽しんで使える、書きやすい筆記用具を選んであげましょう。
②子どものペースを尊重する
年中(4歳・5歳)のお子さんは興味や関心の対象がたくさんあり、好きな遊びもさまざまです。本人がやりたくないと感じているときに無理やり練習させると、ひらがなの学習が嫌になる可能性もあります。また、ほかの子と比べてしまうと保護者も焦ってしまうため、お子さんのペースを尊重して、お子さんがやりたいときだけやる、など無理のない進度で進めてあげることが大切です。
③きれいに書くことを求めすぎない
なかなか上手に書けない、という場合は、まずはお子さんが「文字を覚えたい」「もっとたくさん書けるようになりたい」と思う気持ちを大切にしてあげてください。幼稚園年中(4歳・5歳)で完璧な文字を練習する必要はありません。ただ、鏡文字や書き順など、一度覚えてしまうと後で修正が大変なものについては、無理のない範囲で教えてあげると良いでしょう。
まとめ
年中(4歳・5歳)は、ひらがなに興味を持ち始める子が多くなります。しかし、成長は一人ひとり違うため、保護者はお友だちと比べてわが子の習得度に不安を持たないようにしましょう。無理やり学習させても、身につかないどころか、勉強を嫌になってしまい逆効果です。文字に興味を持てる環境をつくってあげ、子どもが自然と「学びたい!」と思えるまで、保護者は焦らず側で見守ってあげましょう。
こそだてまっぷから
人気の記事がLINEに届く♪