【七夕だけじゃない!】自由研究にもオススメの夏の星座観察【2023年版】

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【七夕だけじゃない!】自由研究にもオススメの夏の星座観察【2023年版】

「夏休みには、子どもといっしょにいろいろな経験をしたい」と考えているかたも多いのではないでしょうか。自由研究にも役立つ体験として人気を集めているのが「星座観察」です。2023年の夏にも、たくさんの天体ショーが予測されています。

そこで、2023年7月、8月の天体ショーのスケジュールをご紹介します。子どもといっしょに、夏の夜空を眺めて星座観察を楽しんでみてくださいね。

文/マムズラボ

目次

星座観察をする前に知っておくべきこと

まず、星座観察をする前に知っておきたい服装や持ちもの、そして観測場所のポイントをまとめました。 

アウターがあると安心

夏とはいえ、夜は風が吹き肌寒く感じることもあります。虫刺され予防も兼ねて、カーディガンやパーカーなどのアウターを用意しておくと安心です。長ズボンの着用もさらに効果的です。 

より星座観察を楽しむための持ちもの

あるとよい持ちものは以下を参考にしてください。

・虫よけスプレー
・飲みもの
・レジャーシート
・星座早見盤
・赤いセロファンをかぶせた懐中電灯
・方位磁石
・筆記用具
・ノート
・星座図鑑など 

忘れてしまいがちなのが虫よけスプレーです。子どもは大人よりも腫れやかゆみが強く現れることもあるので、虫に刺されやすい場所には必ず持っていくようにしましょう。 

また、星座早見盤だけではなく、方向を確認するための方位磁石や、目を刺激しないように赤いセロファンをかぶせた懐中電灯もあると便利です。 

観察場所は「家の明かりや街灯が少ない場所」がオススメ

明るい光があると星が見えにくくなってしまいます。そのため、星座観察をする際には家の明かりや街灯が少ない場所を選びましょう。 

都心からなるべく遠く離れていて、かつ木立が低くて空が開けている場所がオススメです。 

オススメ記事:【宇宙の年齢を知ってる?】宇宙や天文に興味がある子どもにオススメの「星空検定」とは?

2023年7月の星座観察スケジュール

2023年の7月には、日の出前、日の入り後のほか、日中にも天体ショーがあるので小さな子どもといっしょでも星座観察を楽しめます。 

【7月7日】金星が最大光度になる

金星は、7月7日に最大光度を迎えます。マイナス4.7等という明るさで輝いているので、澄んだ空なら、昼間でも肉眼で見つけることができるほどの明るさです(白昼の金星を観察する際には、誤って太陽を見ないように注意しましょう。) 

月の満ち欠けの周期は約29.5日なのに対し、金星は約1年7か月の周期で満ち欠けを繰り返し、さらには大きさも変化して見えます。このころの金星を望遠鏡で観察すると、三日月のような細く欠けた姿をしています。 

【7月12日】月が木星に接近する

7月12日の日の出を迎えるころに、月と木星が約1.5度の離角でならびます。離角とは、2つの天体の見かけの距離のことで、度・分・秒を使って表されます。 

双眼鏡を使うと、月と木星を同じ視野に収めて観察することが可能です。 

【7月20日】月が金星に接近

7月20日の日の入り後には、金星が西の低空で月に接近して見えます。日の入り30分後の金星の高度は10度と低いため、金星と月が接近している様子を観察するには、西の方角が空の低いところまで見える、開けた場所で観察しましょう。 

2023年8月の星座観察スケジュール

2023年の8月には、多彩な天体ショーが予測されています。なかでも注目したいのが、三大流星群のひとつとして知られている「ペルセウス座流星群の極大」です。 

【8月13日】極大のペルセウス座流星群

ペルセウス座流星群は、8月13日17時ごろに極大(極めて大きい状態)を迎えます。残念ながら極大の時間帯には日本からの観察はできませんが、11日の夜から14日の夜にかけて、21時ごろから流星群が出現しはじめるでしょう。空全体に現れるため、空の広い範囲を見渡してみてくださいね。 

最も多く流星が観察できるのは夜明け近くで(東京の場合は午前3時台)、14日の夜明け近くには1時間あたり30個程度の流星数が予想されています。 

【8月3日/8月30日】月が土星に接近

8月の初めと終わりに、月が土星に接近します。8月3日の夜は、20時ごろに月と土星が地平線から昇ってくるため、深夜の時間帯に観察しやすくなります

8月30日の夜には、18時ごろに月と土星が昇ってくるので、日没後数時間の「宵の時間帯」には、接近している様子を観察できるでしょう。

【8月27日】土星が見ごろ

土星が8月27日に「衝(しょう)」になり、観察にぴったりの時期を迎えます。衝というのは、太陽系の天体が、地球から見た際に太陽とちょうど反対側に位置する瞬間のことを指します。土星の衝では、0.4等という明るさになり、見かけの直径も大きくなるのです。 

さらに衝を迎えるころ、土星は、夕方に東の空から昇って明け方ごろに西の空に沈むため、一晩中見ることができます。 

【8月1日~7日】伝統的七夕

毎年8月1日から7日は「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」で、全国各地で天体観望会などの関連イベントが開催されます。今年の旧暦の七夕は8月22日で、国立天文台では「伝統的七夕」と呼んでおり、星を楽しむのによい季節です。 

家の明かりや街灯がない暗い場所であれば、夜がふけて月が沈むころに、織姫星(こと座の1等星ベガ)と彦星(わし座の1等星アルタイル)の間から南の空へと淡く続く、天の川を見ることができるでしょう。 

今年の夏休みは子どもといっしょに星座観察をしてみよう

ご紹介した以外にも、7月・8月にはたくさんの天体ショーが予測されています。夏休みの思い出づくりや自由研究に、子どもといっしょに星座観察を楽しんでみてはいかがでしょうか。 

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