年中児となる4歳~5歳は、周囲とのかかわりが増えてくる、原因と結果が理解できるようになってくる時期です。大脳の発達が著しいこの時期だからこそ、知育玩具を取り入れて成長を促したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、年中(4歳~5歳)にオススメの知育玩具を紹介します。遊びながら学べる知育玩具を導入し、発達・発育をサポートしましょう。
年中(4歳~5歳)の発育・発達の特徴は?
年中児(4歳~5歳)は、自己から外に視野が広がっていく時期です。身体的にも精神的にも大きな成長が見られます。発達・発育の主な特徴は以下のとおりです。
・片足跳びやスキップといった複雑な体の動きができる
・コミュニケーション能力が発達し、友だちとの関わりが強くなる
・目標に向かって仲間と協力する
・ルールの大切さに気づき、守ろうとする
・語い力や表現力が育まれ、自分の意見を主張する
他者との関わりを楽しめるようになるものの、競争心や自己主張する力も育つため、時折けんかをすることや悔しい思いをすることもあります。語い力や表現力を豊かにして、他者とコミュニケーションを取りながら、協調性や社会性を育むことが大切です。
年中(4歳~5歳)に合った知育玩具の選び方
知育玩具を購入する際は、発達や発育の状況に合ったものを選びます。しかし、「どのような玩具がよいかわからない」「魅力的な玩具が多過ぎて選べない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここでは、年中(4歳~5歳)に適した知育玩具を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
①協調性や社会性が身につくもの
4歳~5歳になると友だちとの関わりが増えるため、協調性や社会性を養う知育玩具がオススメです。複数人でいっしょに遊べるタイプのものや、ルールのあるゲームを選んでみましょう。
他者との結びつきが強くなると、時にはがまんすることや悔しい思いをすることもありますよね。しかし、自分と他者との違いを受け入れる中で、ルールを守ることの大切さに気づきます。また、「次は勝つ」「もう一回やりたい」といったように忍耐力や向上心を高めるきっかけにもなるでしょう。
②思考力や考える力が育つもの
考える力とは、問題を解決するための方法を導き出し、新しいものを生み出す力のことです。幼少期に考える力が身につくと、学校活の中や大人になったあとにも、自身の力でピンチを乗り越えられるようになります。
考える力を育む知育玩具としては、パズルや積み木が最適です。手先を動かすことで脳の動きが活性化され、学びを深めやすくなります。また、苦労して作品をつくり上げる中で、自立心や自己肯定感も高められるでしょう。
③語い力や表現力が養えるもの
年中児である4歳~5歳は、語いが増え会話を楽しむようになる時期です。新しい単語もどんどん吸収するので、ひらがなや英語などの言葉を学習できる玩具が適しています。文字の読み書きの練習を始めたいと考えているときにもピッタリです。
また、4歳~5歳の子どもは自分の気持ちや考えを表現することに、楽しさを覚えはじめます。ねんどやお絵描きといったアートを学べる玩具もオススメです。表現力が身につけば意思や感情を伝える手段が増え、コミュニケーション能力もさらに向上するでしょう。
年中(4歳~5歳)にオススメの協調性や社会性が身につく知育玩具4選
年中(4歳~5歳)の知育に適した知育玩具を紹介します。4歳~5歳は協調性や社会性を培う大切な時期であるため、家族や友だちといっしょに遊べるものや、ルールのある遊びを展開できる玩具がオススメです。各商品の特長や遊び方、メリットを解説するので玩具選びの参考にしてみてください。
ドミノゲーム(小)
「ドミノゲーム(小)」は、ドミノ遊びができる玩具です。ドミノは少しの衝撃でも倒れるため、慎重に取り扱わなければなりません。家族や友だちといっしょにドミノで遊ぶ場合は、「誰がどこまで並べるか」「どのような経路にするか」といったことを初めに話し合い、協力して完成させる必要があります。
他者と協力して物事を成し遂げる楽しさや協調性の大切さに気づけるでしょう。また、ひとつのことに真剣に取り組む中で、集中力も育まれます。
ふれあいあそびセット
「ふれあいあそびセット」は、すごろくや紙相撲、紙風船、めいろといった日本で古くから親しまれている遊びが一箱に詰まっています。
特に、すごろくは4歳~5歳の知育にピッタリです。「順番で遊ぶ」「サイコロの目の数しか進めない」など、一定のルールを守って遊ぶ中で、自然と社会性を身につけられるでしょう。また、マスには指示文が記載されているため、文字を覚えたいときにも役立ちます。
デュプロみんなのビッグワールド45028
「デュプロみんなのビッグワールド45028」は、レゴ・デュプロⓇブロックが480個も入った大容量のセットです。大人数でもブロックが不足する心配がなく、思いきり遊べます。想像上の世界のものや身の回りのものをつくって遊びましょう。
レゴ・デュプロⓇブロックは手先を使用するため、脳の活性化や考察力を高めたいときにもオススメです。また、付属している「組立見本カード」や「アクティビティカード」を見ながら作成すれば、模倣力もアップするでしょう。
おやくそくかるたN
「おやくそくかるたN」は、園生活や家庭生活での約束事が身につくかるたです。動物のかわいらしい絵で、約束事やマナーがわかりやすく記載されています。集団生活での過ごし方を覚えたいときや、発達に伴い友だちとのトラブルが増えてきたときに活用しましょう。
かるたなので、ひらがなを覚え始める4歳~5歳のお子さまに最適です。トランク型ケースが付属しており、すっきりと収納できます。
年中(4歳~5歳)にオススメの考える力が育つ知育玩具5選
年中(4歳~5歳)には、思考力や考察力を育てる知育玩具も最適です。お子さんには、「自分で考え、問題を解決する力を身につけてほしい」と考える方も多いでしょう。ここでは、年中(4歳~5歳)にオススメの、考える力が育つ知育玩具6つを紹介します。
ノンタンメモリーゲーム
「ノンタンメモリーゲーム」は、神経衰弱ができるカードゲームです。裏返したカードを順番にめくり、同じ絵柄が出ればカードを獲得できます。記憶力や集中力を養いたいときにオススメです。
幼児期のお子さまでも取り扱いやすいよう、厚紙を使用しています。また、角が丸くなっているのもうれしいポイントです。小さなきょうだいがいる家庭でも安心して遊べます。
ひらがなどうぶつえあわせかるた
「ひらがなどうぶつえあわせかるた」は、らいおん、くじら、さるなど、子どもたちが大好きな45種類のどうぶつがかるたになっています。絵合わせをしながらひらがなも覚えられ、どうぶつの特徴や英語名も知ることができます。
お家の方やお友だちと一緒に楽しく遊べば、自然と語彙力や考える力も身につきます。
なぞなぞようちえん
「なぞなぞようちえん」は、なぞなぞがたっぷり290問も記載されている本です。何度も繰り返しなぞなぞに挑戦することで、ものを考えるコツが楽しく身につきます。
かんたんな問題から徐々に難しい問題にランクアップする構成になっているのが特長です。成功体験を積み達成感を味わう中で、自信や自己肯定感も高まるでしょう。
ナチュラルつみき(円柱形)
「ナチュラルつみき(円柱形)」は、ひのきを原材料にした自然素材の積み木です。円柱と半割の円柱、1/4カットの円柱が入っています。四角や三角などの一般的な形の積み木はないため、頭を使わないと組み立てができず、考える力が試されます。
また、積み木を入れるボックスにタイヤとロープがついているのもうれしいポイントです。木製の積み木は重く、持ち運びに不便を感じるケースが多いですが、「ナチュラルつみき(円柱形)」なら子どもでもかんたんに移動できます。
モンテッソーリ はじめての シールブック
世界で活躍する数多くの著名人が受けていたと注目されている『モンテッソーリ教育』。「モンテッソーリ はじめての シールブック」はモンテッソーリ教育をおうちで楽しく手軽に取り入れられる入門編としておすすめです。
丸、三角、四角でできたシールを使い、果物や魚など色々な形を作ります。好きな色を選んだり、形を組み合わせて自由に貼ることで色彩感覚や自立心が育ちます。
年中(4歳~5歳)にオススメの語い力や表現力を養える知育玩具6選
年中児には、語いを増やせる玩具や、表現することを楽しめる玩具もオススメです。この時期の子どもは言葉の数が増え、自己主張する力も強くなります。語い力や表現力が身につけば、よりスムーズに他者とコミュニケーションを取れるでしょう。ここでは、4歳~5歳に適した6つの知育玩具を紹介します。
マグブロック もじ・かずセット
各辺に特殊な磁石が内蔵されたマグブロックは、三角形や四角形をつなげてさまざまな立体を作ることができます。「マグブロック もじ・かずセット」には、もじとかずが印刷されたプレートと四角形のブロックが120個入っています。
既存のマグブロックと合わせて遊んだり、ホワイトボードにくっつけて言葉遊びを楽しむことで語彙力や表現力が身につきます。
ねんどでつくろう
「ねんどでつくろう」は、ねんど遊びができる知育玩具です。技法が書かれた紙とねんど遊びのテーマが記載された台紙が入っており、いろいろなねんどの技法を楽しく学べます。
ねんど遊びは「感覚遊び」にも分類されており、「こねる」「丸める」「ちぎる」といったように指先をたくさん使うことで、脳に良い刺激を与えられます。イメージしたものを思うままに創造できるため、表現力も身につくでしょう。
まじょのかいてけしてまたかいて
「まじょのかいてけしてまたかいて」は、自分で絵が描けるタイプの絵本です。クレヨンで描いた絵をティッシュでこすると、絵が消える仕組みになっています。何度でもやり直しができるので、作品の成功や失敗を意識する必要がありません。その瞬間に感じたことや思い描いたことを自由に表現してみましょう。
自分だけのオリジナルの本がつくれるのも魅力のひとつです。絵本に対する愛着が増せば、自然と物を大切に扱えるようになります。
もじブロック(収納袋付)
「もじブロック(収納袋付)」は、文字に興味を持ち始めたお子さまにオススメの玩具です。
ひらがなが書かれたブロックをつなげて言葉や文章を作成したり、しりとりをしたり、クロスワードをつくったりと複数の方法で楽しめます。また、収納用の袋が付属しており片づけがかんたんなので、気軽に遊べるでしょう。
素材であそぼう!ー感性くすぐる粘土はかせー
粘土遊びは創造力や表現力が育まれ、手のひら全体を使うことで手の使い方を自然と学び、集中力も高まります。
「素材であそぼう!ー感性くすぐる粘土はかせー」には、コーヒー粘土、コルク粘土、ヒノキ粘土など素材の違う6種類の粘土が入っていて、それぞれ触感や香りの違いを楽しむことができます。また、作り終わった作品を使ってお友だちとごっこ遊びを楽しむことで、コミュニケーション能力も育ちます。
改訂版 あいうえお・ABC でんしゃタブレット
「改訂版 あいうえお・ABC でんしゃタブレット」は、言葉と数が学べるタブレットです。ひらがなとアルファベット26文字、1~10の数字のボタンが設置されており、ボタンを押すとアナウンスが流れます。視覚だけでなく聴覚も使って学習するため、脳が活性化され記憶に定着しやすくなるでしょう。
「電車にまつわることば・えいごクイズ」「電車の走行音」「車掌アナウンス」「電車クイズ50問」「電車のだじゃれ、ことばあそび」など電車好きのお子さんが楽しく学習できる内容が、文字の読み書きや計算の学習をする前の導入にも最適です。
(※この商品は2020年発売の『あいうえお・ABC でんしゃタブレット』を改訂したものです。)
年中(4歳~5歳)の学びを深めるポイント
知育玩具で学びを深める際は、年齢や発達の様子に合わせて、適切な方法でサポートする必要があります。年中(4歳~5歳)の学びを深めるポイントは以下のとおりです。
・楽しい気持ちや自発性を優先させる
・思うようにできなくても叱らずたくさんほめる
・知育玩具で遊ばない日があっても焦らない
4歳~5歳になると、自我が形成され、自分の意見をしっかりと主張できるようになります。時には「やりたくない」「今日は動画が見たい」と言うこともあるでしょう。玩具で遊ばない日があっても、焦らず見守ることが大切です。
また、玩具で遊んでいるときにお手本どおりにできなくても、たくさんほめるようにしましょう。「うれしい」「楽しい」というイメージが定着すれば、自ら進んで遊び始めます。
まとめ
年中児(4歳~5歳)は、協調性や思考力、表現力などが高まる時期です。知育玩具を取り入れれば、遊びながら自然と学びを深められます。
ただし、知育玩具にはさまざまな種類があるため、玩具選びに迷うこともあるかもしれません。そういった場合には、「学研出版サイト」や「学研モール」をご利用ください。知育玩具や教材は、ジャンルや対象年齢、キーワードから検索可能です。お子さまが喜ぶ知育玩具も、すぐに見つけられるでしょう。
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