【知らないと危ない⁉】子どもが自転車に乗る前に伝えるべき9つのこと

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【知らないと危ない⁉】子どもが自転車に乗る前に伝えるべき9つのこと

自転車は移動手段として便利な乗り物です。そのため、子どものころから利用させるご家庭も多いのではないでしょうか。しかしご存じのとおり、使い方によっては思わぬ事故を招く危険な乗り物にもなります。

そこで今回は、自転車事故を防ぐために、子どもにあらかじめ伝えておきたい自転車のルールや注意点などをご紹介します。子どもが自転車の練習を始めた方や、子どもの自転車の利用について不安がある方はご参考にしてみてください。

文/マムズラボ

目次

自転車が関わる事故は年々ふえている

自転車が関わる事故は年々ふえている

令和4年中の自転車関連事故(自転車が第一当事者又は第二当事者となった交通事故をいいます)の件数は、69,985件で前年より291件増加しました(※1)。全体の事故件数自体も、平成28年から増加の傾向にあります。その中で最も多いのが、自転車と自動車による出会い頭の事故です。

また、令和4年中の自転車乗用中の死傷者は約68,000人であり、そのうち13歳未満の子供は4,703人(構成比6.9%)となっています(※1)。

自転車は気軽で便利な乗り物ではありますが、決められたルールを守らないと取り返しのつかない事故を招き、その当事者になってしまう可能性があります。保護者は子どもたちに、そのことをしっかり伝えておくことが大切です。

関連記事:【子どもを自転車事故から守るために】伝えておくべき交通ルールと注意点[専門家監修]

子どもに伝えるべき自転車の基本ルール6つ

子どもに伝えるべき自転車の基本ルール6つ

自転車の運転に免許は必要ありませんが、警視庁では守るべきルールを「自転車安全利用五則」にまとめています。自転車を利用する以上は、自分と周囲の人々の安全のために必ず守る必要があります。

ルールを口頭で伝え、仮に子どもがその場で「わかった」と答えても、きちんと理解しているのか、実際に行動に移せるのか、不安な保護者もいると思います。そのため、子どもがよく使う道をいっしょに自転車で走り、その場その場で注意すべき点を細かく伝えるのがベストです

また、学校や地域によっては、子どもが大人のつきそいなしで自転車にのることが許可される時期が決まっている場合もあります。なかには警察官の指導のもと、学校で行われる自転車安全教室で合格しなければ一人で自転車にのれない地域もあるため、一度確認しておきましょう。

ここからは、子どもに注意してほしい基本的な自転車のルールをご紹介します。

1.車道の左側を走行する

原則として自転車は歩道ではなく、車道の左側を走行し、自転車専用の通路が設けられていない場合は、自転車専用レーンを走行します。なお、13歳未満の子どもは歩道の走行が許可されています。ただし、あくまで歩道は歩行者優先です。スピードを出した走行や、むやみに自転車のベルを鳴らすことは避けましょう。

また、歩道を走行する際に危険を感じる場合は、自転車から降りて自転車を押して歩くことを、子どもに伝えておくことも必要です。

2.信号は必ず守る

自転車に限ったことではありませんが、信号は必ず守らせましょう。自転車にのると、歩いているときよりもスピードが出ます。そのため青色信号が点滅していたり、黄色信号が点灯していたりしても、思わず「渡れる」と判断して飛び出してしまうケースも考えられます

子どもには、自転車にのっていても歩いているときと同じように信号に従い、渡るよう伝えましょう。

3.一時停止も必ず守る

交差点などで「止まれ」の指示がある場合は、自転車も必ず止まって周囲を確認しなければいけません。ただ、子どもは一時停止の標識や標示を信号ほど認識していないことが多く、見逃してしまう可能性があります。

赤い逆三角形の「止まれ」や、路面にペイントされた「止まれ」は、一時停止を示す標識です。街中で実際に見かけたら、その標識が表す意味を子どもに教えてあげましょう

標識のない小さな交差点でも、見通しが悪かったり信号機がなかったりする場合は、一時停止の必要があることを伝えておくことが大切です。

4.夜間走行時はライトをつける

夜間に走行する際は、必ずライトを点灯させてください。自転車のライトは前方の視界を確保するためだけでなく、周りに自分の存在を知らせる重要な役割もあります。

安全のためには、夕方や夜間だけでなく日中も点灯させておくのがオススメです。反射板や反射シールなどをつけておくのも事故を防ぐのに有効です。

5.ヘルメットを着用する

現在は、平成20年の道路交通法改正により、保護者は自転車走行時において13歳未満の子どもにヘルメットを着用させるよう努めなければならないと定められています。これは、転倒した際に生じる頭部へのダメージを軽減させるためです。

さらに、令和5年4月1日より道路交通法施行規則が改正され、年齢を問わず自転車にのるすべての人にヘルメット着用が努力義務化されました。そのため、自転車といっしょにヘルメットも購入するのがオススメです。

6.並走しない

並走可の標識がある道路以外では、自転車で並走してはいけません。自転車で並走すると、車道に大きく寄り、自動車と接触や衝突をする危険があるうえ、ほかの道路利用者の通行の妨げにもなります。

とくに子どもが友だちと出かけるときには、自転車で並走しないようしっかり伝えることが大切です

子どもが自転車にのる前に決めておきたい自転車のルール3つ

子どもが自転車にのる前に決めておきたい自転車のルール3つ

規則として定められているほかにも、子どもが一人で自転車にのれるようになったら約束しておきたいことをご紹介します。

1.スピードは出し過ぎない

自転車の運転に慣れてくると、走行のスピードも速くなりがちです。ブレーキをしっかりと使えているか、家の近くにスピードが出そうな大きな坂道はないかなど、子どもが一人で自転車にのる前に子どもといっしょに確認しておきましょう

2.行動範囲や帰宅時間は必ず約束しておく

自転車で友だちと遊びに行くようになると、行動範囲が広がります。そのため自転車に慣れるまではマンションの広場内まで、そのあとは通っている学校の校区内までといった具合に、子どもに適した行動範囲を決めておくと安心です

また、子どもだけで暗い時間帯に運転するのは避け、明るいうちに帰ってくるよう伝えましょう。

3.車通り・人通りの多い場所はなるべく避ける

大きな幹線道路の近くや、車がスピードを出している道路の近くはなるべく避けるよう話しておくことも大切です。現在も自転車専用通路が整備されていない箇所は多くあります。交通が混雑していたり道路が狭かったりする場合は、自転車を押して歩くほうが安全なこともあります。できる限り安全に通行できる道路を選ぶよう子どもに伝えてあげてください

また、自転車通行可の標識がある歩道を使う場合は、歩行者にぶつからないよう十分な注意が必要です。自分が加害者になる可能性もきちんと伝え、周囲を意識した運転を心がけるよう約束しておきましょう

子どもが安全に自転車にのるために、自転車のルールをしっかりと身につけよう!

子どもが安全に自転車にのるために、自転車のルールをしっかりと身につけよう!

自転車にのる際には多くのルールがありますが、ルールを守れば自転車は行動範囲が広がる便利な乗り物です。守るべきルールは何度でも子どもに伝え、しっかりと身につけたうえで送り出してあげたいですね。

まだ自転車に慣れない間は、子どもを見守りながらいっしょに走り、被害者にも加害者にもならない意識づくりをしてあげてください。

【引用】
(※1)警察庁「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/info.html

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