春から幼稚園に入園し、お弁当作りがはじまるというご家庭も多いのではないでしょうか。そこで今回は、離乳食・幼児食コーディネーターで、著書『うたまるごはんのかんたんフリージング離乳食・幼児食』が大好評のうたまるごはんさんに、子ども向けのお弁当用おかずの作り方を教えてもらいました。すべて作りおきできるので、休日のゆっくりできる日に作っておけば朝は詰めるだけでOK! 忙しい朝も余裕を持って準備することができますよ。
監修/うたまるごはん ライター/上野真依
幼稚園では、決まった時間に大人のサポートなしにごはんを食べることが多いので、普段より食べるのに時間がかかってしまうことも…。
食べきれないとお弁当の時間がイヤになってしまうこともあるので、普段より少なめくらいの量で「完食できた!」という安心感を与えてあげられるといいですね。お弁当箱のサイズを確認して、お子さんが完食できそうなサイズを選んであげましょう。
また、おかずはパクッと食べられるひと口サイズにしてあげると、小さい子でも食べやすく、お弁当のすき間埋めおかずとしても重宝します。
子どもナポリタン
少し甘めに味つけた子どもが大好きな味わいのナポリタン。小分けのお弁当用カップに入れて冷凍しておくと、主食としてはもちろん、お弁当箱のすき間埋めおかずとしても大活躍してくれます。今回は細麺の乾燥サラダスパゲティを使っていますが、かわいい形のマカロニなどで作るのもオススメです。
材料(お弁当カップ6個分)
乾燥サラダスパゲティ 50g
玉ねぎ 1/4個(50g)
ピーマン 1/4個(10g)
ウインナー 2本
塩 少々
Aトマトケチャップ 大さじ1と1/2
Aコンソメ(顆粒) 小さじ1/2
A砂糖 小さじ1/2
オリーブオイル 適量
粉チーズ 適宜
ドライパセリ 適宜
作り方
1 玉ねぎは横半分に切ってから薄切りにし、ピーマンは種とワタを取り除いてみじん切り、ウインナーは1.5cm幅の輪切りにする。スパゲティは袋の表示時間どおりにゆでておく。
2 フライパンにオリーブオイルをひいて中火にかけ、1の野菜とウインナー、塩を入れて炒める。
3 玉ねぎがしんなりとしたらAを加え、弱火で2分炒め合わせる。
4 3にゆで上がったスパゲティを加えて混ぜ合わせる。
5 お弁当カップに小分けにして入れ、お弁当カップごとフリージング容器に入れて冷凍保存する。お弁当箱に詰めるときに、お好みで粉チーズとドライパセリをかける。
解凍方法 600Wの電子レンジで30秒加熱する。冷たかったら10秒ずつ加熱を追加。
ささみのひと口カツ
ひと口サイズで食べやすく、衣に味がついているのでそのままおいしく食べられます。かわいい紙コップに入れてかわいく飾れば、パーティーメニューにも早変わり! 大人もいっしょに食べられる味つけなので、ふだんの夕食のおかずとしても大活躍してくれますよ。大人が食べる場合は、ウスターソースなどをつけるとよりおいしくいただけます。
材料(大人2食+子ども2食分)
鶏ささみ 5〜6本(約300g)
塩 小さじ1/2
A 薄力粉 大さじ3
A水 大さじ2と1/2
A塩 ひとつまみ
A鶏がらスープの素(顆粒) ひとつまみ
パン粉 適量
揚げ油 適量
作り方
1 ささみは1〜1.5cm幅に切り、塩小さじ1/2をふって下味をつける。
2 ポリ袋にAを入れてもみ混ぜる。
3 2に1のささみを入れてしっかりともみ込む。
4 バットなどにパン粉を広げ、3を入れてまぶす。
5 フライパンの底から0.5cmほどの高さまで揚油を注ぎ、180°の油で両面揚げ焼きにする。
6 ささみの中まで火が通ったら、バットにあげて粗熱を取る。ひとつずつラップで包み、まとめて密封袋に入れて冷凍する。
解凍方法 600Wの電子レンジで30秒加熱する。冷たかったら10秒ずつ加熱を追加。
ちくわの磯辺揚げ
茶色っぽくて見た目が地味になりがちなちくわですが、形をちょっぴりアレンジするだけで、とってもかわいいお弁当おかずに大変身! シンプルな材料で作り方も簡単なので、忙しい朝でもささっと作ることができますよ。もちろん作りおきもOK。塩味を足せば大人のおつまみにも最適です。ちくわは安価なものが多くて使いやすいので、いろいろなアレンジを覚えておくと、毎日のお弁当作りに大活躍してくれます。
材料(8個分)
ちくわ 2本
A 米粉 大さじ2
A水 大さじ3
A塩 ひとつまみ
A青のり ふたつまみ
ごま油 適量
作り方
1 ちくわはそれぞれ縦4等分に切る。
2 1本ずつ切れないようにやさしく結ぶ。これを4つ作る。
3 残り4つは、両端を内側に折ってハートを作り、それぞれつまようじで刺して固定する。
4 ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、2と3のちくわをからめる。
5 フライパンにごま油を多めにひいて中火で熱し、4を入れて両面揚げ焼きにする。焼き色がついたらバットなどにあげて油を切り、つまようじを取ってフリージング容器に入れて冷凍保存する。
解凍方法 600Wの電子レンジで30秒加熱する。冷たかったら10秒ずつ加熱を追加。
卵焼き
お弁当の定番の卵焼きですが、焼く工程に少し手間がかかるので、毎日作るのは大変。冷凍しておけば、日々のお弁当作りが格段にラクになりますよ。片栗粉を加えることで、冷めてもしっとりふわふわの仕上がりに。巻き簾で巻いて粗熱が取れるまでおいておくことで、しっかり形がキープできます。
材料
卵 2個
片栗粉 小さじ1
水 大さじ2
A砂糖 小さじ1と1/2
Aめんつゆ 小さじ1/2
サラダ油 適量
作り方
1ボウルに片栗粉と水を入れてよく混ぜてから、卵、Aを加えて混ぜ合わせる。
2 卵焼き器にサラダ油をひき、卵液の1/4を流し入れて奥から手前に巻く。
3 2を卵焼き器の奥にずらし、ペーパータオルなどで薄く油をひき、再び卵液1/4を流し入れて全体に広げ、奥から手前に巻く。これをもう2回繰り返す。
4 3を巻き簀で巻き、そのまま粗熱を取る。
5 お好みの大きさにカットし、1つずつラップに包んで冷凍する。
解凍方法 600Wの電子レンジで30秒加熱する。冷たかったら10秒ずつ加熱を追加。
お弁当作りに時間をかけるのは難しくても、子どもには毎日おいしいお弁当を作ってあげたいですよね。作りおきおかずを用意しておくと、忙しい朝もゆとりが生まれ、気持ちよく1日をスタートできますよ。凝ったお弁当を作ろうと意気込みすぎると疲れてしまうので、簡単に作れるレパートリーを増やして、無理せずお弁当作りを楽しみましょう。
この記事の監修・執筆者
離乳食・幼児食コーディネーター、離乳食アドバイザー。2歳の女の子のママ。Instagramを中心に、子どもも大人も楽しめる離乳食・幼児食のレシピを日々発信している。『うたまるごはんのかんたんフリージング』離乳食・幼児食(Gakken)が発売中。
Instagram
https://www.instagram.com/utamaru_gohan/
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