クリスマスが過ぎればお正月ももうすぐ! そこで今回は、お正月に欠かすことができないおせち料理の作り方を、離乳食・幼児食コーディネーターのうたまるごはんさんに教えてもらいました。乳幼児でもおいしく食べられるアイデアが満載です!
監修/うたまるごはん ライター/上野真依
いよいよ今年もあとわずか。慌ただしい年末を過ごしたあとは、家族でゆっくり新年を迎えたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
そんなお正月の家族団らんに欠かすことができないのが、縁起物のお料理を詰めこんだ「おせち料理」。おせち料理には、三が日に家事をせずゆっくり休めるようにという意味合いも込められています。
しかし、大人用のおせち料理は味つけが濃いものが多く、乳幼児に与えるには塩分や糖分が心配…。そこで今回は、小さなお子さんでも食べられる、乳幼児用のおせち料理の作り方をご紹介します。冷蔵庫や冷凍庫で保存して毎日少しずつ食べれば、三が日をゆっくり過ごすことができますよ。
伊達巻き
しっとりした口当たりでやさしい甘さが口いっぱいに広がる伊達巻は、おせち料理の中でも大人気! 巻物に似ていることから、「知識が増える、賢くなるように」という意味が込められているとか。通常の伊達巻きは子ども用としては砂糖が多いので、調味料を少なめにすると、小さなお子さんでも安心して食べることができますよ。今回ご紹介するのは1歳半からのお子さんにオススメのレシピですが、調味料の分量を減らせば、離乳完了期ごろから食べることもできます。
材料(約4~5食分)
はんぺん 1/2個(50g)
卵 2個
みりん 大さじ1
きび砂糖(白砂糖でも可) 小さじ2
作り方
1 すべての材料をフードプロセッサーに入れ、なめらかになるまでかくはんする。フードプロセッサーがない場合は、ブレンダーやミキサーでもOK。
2 テフロン加工のフライパンに1の卵液を流し入れ、フタをして弱火で10分蒸し焼きにする。表面が固まったら裏返し、両面に焼き色をつける。
(POINT)
テフロン加工のフライパンがない場合は、薄く油をひいてください。
3 最初に焼いた面を下にして巻きすの上にのせ、くるくると巻く。
4 輪ゴムで3か所ほど留めてラップで包み、冷蔵庫で1時間から一晩冷やす。食べる分だけ切り分けて皿に盛り、残りはラップで包んで冷蔵庫で保存する。
保存方法:冷蔵庫で1〜2日
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松風焼き
おせち料理の定番のひとつ、松風焼きをご存じでしょうか? ひき肉をみそや砂糖で味つけして形取り、上からケシの実をふりかけて焼く素朴でシンプルな料理です。表にはケシの実をまぶし裏には何もないことから、「隠しごとのない正直な生き方ができるように」という意味が込められています。今回は、ケシの実の代わりに炒りごまをまぶし、つなぎのパン粉をたっぷり加えてふんわり柔らかく仕上げました。混ぜて焼くだけなので、おせち料理はハードルが高いと思っている人でも手軽に作ることができます。
材料(約6食分)
鶏ひき肉 200g
卵 1個
A みりん 小さじ1
A みそ 小さじ1
A しょうゆ 小さじ1/2
A 砂糖 小さじ1/2
A パン粉 10g
みりん 適量
炒りごま(白) 適量
作り方
1 ボウルにひき肉、卵、Aを入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。
2 卵焼き器に1を厚みが均等になるように広げ、火にかける。
3 焼き色がついたら裏返し、隙間に水(分量外)を入れる。
4 ホイルをかぶせて弱火で蒸し焼きにし、火が通ったらハケでみりんを薄くぬり、ごまを散らす。
保存方法:冷凍で1週間、冷蔵庫で1〜2日
八幡巻き
鶏肉で野菜を包んだ八幡巻きは、彩り豊かでお正月の食卓を華やかにしてくれること間違いなし! 小さなお子さんでも食べやすいよう、お肉を薄くのばし、具材を柔らかくゆでてから巻くのがポイントです。通常はタコ糸を巻いて作りますが、ラップで代用しているので、手軽に作ることができますよ。
材料(4食分)
鶏もも肉 100g
にんじん 15g(細切りにしたもの)
いんげん 2本
塩 少々
薄力粉 適量
A しょうゆ 小さじ1と1/2
A みりん 小さじ1
A 砂糖 小さじ1/2
A 水 大さじ2
オリーブオイル 適量
作り方
1 鶏肉は筋や脂を取り除き、包丁の裏で叩いて薄く伸ばす。
2 ラップの上に1をのせ、塩をふる。その上に細切りにして下ゆでしたにんじん2本といんげん2本をのせる。
3 ラップごと強めに巻き、さらにラップを重ねて二重に巻く。
4 沸騰した湯に3を入れ、1〜2分ゆでたら火を止め、フタをして20分ほど放置する。
5 ラップを外して小麦粉をまぶす。
6 型崩れ防止のために鶏肉につまようじを刺し、オリーブオイルをひいたフライパンに入れて火にかける。表面に軽く焼き目がついたらAを加えて煮絡める。
(POINT)
鶏肉を転がしながら煮絡めると崩れやすくなってしまうので、スプーンでタレをかけながら煮詰めるとキレイに仕上がります。
保存方法:冷凍で1週間、冷蔵庫で1〜2日
りんごとさつまいものきんとん
甘いもの好きにはたまらない栗きんとんは、黄色の見た目から勝負運や金運の上昇を願うといわれています。市販の栗きんとんは砂糖がたっぷり使われているので、子どもに与える場合は要注意。はちみつが入っている場合があるので、特に1歳未満の赤ちゃんには絶対に与えないようにしましょう。今回は、栗の代わりにさつまいもとりんごを使って子ども用にアレンジ。自然の甘さを生かした甘味料なしでもおいしい1品に仕上げました。材料は2つだけなので、手軽に作ることができます。
材料(約4~5食分)
りんご 50g
さつまいも 200g
作り方
1 りんごは皮をむいて薄めに切り、ふんわりとラップをして600Wの電子レンジで1分30秒加熱する。
2 1をハンドブレンダーでペースト状にする。
(POINT)
ハンドブレンダーがない場合は、おろし金などでりんごをすりおろしてから電子レンジで加熱してもOK。ただし、その場合は色が悪くなりやすいので、レモン汁を数滴加えるのがオススメです。
3 さつまいもは皮をむき、輪切りにして水に浸け、アクを抜きする。
4 耐熱容器に水少々(分量外)を入れ、ふんわりとラップをして600Wの電子レンジで3分加熱する。
5 さつまいもをマッシャーなどでつぶし、2を加えてしっかりと混ぜ合わせる。
6 5をこし器でこし、ラップに適量のせてきゅっと絞り、丸く整える。食べるときにお好みできな粉をふりかけてもOK。
(POINT)
こし器でこすとなめらかな舌触りになるのでオススメですが、こし器がなければそのままでもおいしく食べられます。
保存方法:冷凍で1週間、冷蔵庫で1〜2日
のり巻きやすまし汁などと一緒にここで紹介した料理を出せば、おめでたいお正月献立の完成! 子どもと一緒に家族みんなでおせち料理を食べることができるのがうれしいですね。おせち料理を食べながら、料理の由来についておしゃべりするのも楽しそう♪ お正月の家族団らんに、ぜひお試しください。
この記事の監修・執筆者
離乳食・幼児食コーディネーター、離乳食アドバイザー。2歳の女の子のママ。Instagramを中心に、子どもも大人も楽しめる離乳食・幼児食のレシピを日々発信している。『うたまるごはんのかんたんフリージング』離乳食・幼児食(Gakken)が発売中。
Instagram
https://www.instagram.com/utamaru_gohan/
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