【親が読ませたい本を選んではいけない】読書感想文“成功のカギ”は本選び

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【親が読ませたい本を選んではいけない】読書感想文“成功のカギ”は本選び

夏休みの宿題は、すすんでいますか?

なかでも読書感想文は、「どんな本を選べばいい?」「どう書いたらいい?」と、悩みのタネになりがちですね。
子どもが感想文を上手に書けるように、どんなサポートをすればいいのでしょうか?
教育評論家の親野智可等先生にアドバイスいただきます。

目次

3ステップでスムーズに書ける!

低学年のお子さんだと、まだ作文を書くことに慣れていないので、『何でもいいから、自由に書いてみなさい』と言っても、なかなか書き出せないものです。
ママパパが様子を見ながら手助けをしてあげましょう。
読書感想文は、書き出すまでのステップがとても大切なんですよ。

■ステップ1 『子どもが、いま興味のあるジャンルの本を選ぶ』

■ステップ2 『本の感想について親子でおしゃべりする』

■ステップ3 『おしゃべりした内容をもとに構想メモをつくる』

この3ステップをふんでおけば、スムーズに感想文を書けます。

今回は、最初のステップとなる本の選び方やおすすめの本をご紹介しますね。

こちらもオススメ:小学2年生(7歳・8歳)の読書感想文に最適な本15選と書き方のコツ

読書感想文は“本選び”が成功のカギ!

最も大切なのは、親が読ませたい本ではなく、子どもに合った本を選ぶことです。
だから、無理に推薦図書のなかから選ぼうとしなくていいんですよ。
本選びのポイントは、おもに2つあります。

POINT1 子どもが好きなこと、興味のあることの本を選ぶ

動物、植物、昆虫、恐竜、スポーツ、乗りものなど、
好きなこと、興味のあることの本なら、夢中になって読めます。
読書後に、感想をふくらませやすくなるでしょう。
 
選ぶ本は物語に限らず、科学やノンフィクションなどでもOKですよ。
たとえば、サッカーが好きな子なら、サッカーをする登場人物が出てくる本、有名なサッカー選手の伝記本もいいですね。
 
また、昆虫が好きな子には、『ぼく、だんごむし』(福音館書店)というダンゴムシの生態をテーマにした観察絵本がおすすめです。

POINT2 子どもが体験したことが書かれた本を選ぶ

読んだときに、過去の自分の体験と照らし合わせて共感できます。
だから、『自分はどう思ったか』『自分だったらどうするか』を考えて、深い内容の感想文が書けるのです。
 
たとえば、弟や妹が生まれたとき、お母さんがとられたような寂しい思いを経験したことがある…そんなお子さんには、『ごきげんなすてご』(徳間書店)や『ママ、ぼくのことすき?』(平凡社)という本がおすすめです。
 
また、おばあちゃんが大好きな子なら、『ばばばあちゃんのおはなし』(福音館書店)というシリーズに興味を持つはずです。元気なおばあちゃんが活躍する物語で、子どもたちに人気の本です。
また、かわいがっていたペットが死んでしまった経験を持つ子なら『ずーっとずっとだいすきだよ』(評論社)という本があります。

数冊読んで、お気に入りの本を探す方法も!

いろいろな本があって迷ってしまうなら、図書館の司書に『○○(子どもが好きなこと)をテーマにした本はありませんか?』と聞いてみてもいいでしょう。

また、国語の教科書のなかに好きな物語があれば、同じ作者の別の作品を読んでみるのもひとつの方法です。
そして、本を選んで読んでみたものの、思ったよりも内容が難しくて感想文が書きづらい場合があるかもしれません。
 
そんなときは、何冊か読み比べてお気に入りの1冊を探してみてください。

この記事の監修・執筆者

教育評論家 親野 智可等

長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。X、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。

音声配信サービスVoicyの配信番組「コソダテ・ラジオ」の2022年12月の金曜マンスリーゲストとして出演。「家庭での学習習慣」について熱いトークを配信しています。

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