【現役保育士が解説!】保育園での遠足スケジュールや先生に伝えるべきこととは?

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【現役保育士が解説!】保育園での遠足スケジュールや先生に伝えるべきこととは?

遠足は課外活動になるため、普段の保育園での過ごし方とは違うところがたくさんあります。当日を楽しく過ごすために事前準備も大切です。

そこで今回は、現役保育士でもある筆者が、保育園の遠足の目的や過ごし方のほか、遠足当日までに保育園の先生に伝えておきたい注意点などをご紹介します。

文/マムズラボ

目次

保育園で遠足に行くねらいとは?

保育園で遠足に行くねらいとは?

遠足にはレジャーや思い出づくりの観点だけではなく、保育の観点でのねらいもあります。

1.交通ルールや集団行動のルールを学ぶ

園外に出て目的地に向かう遠足は、園内では学びにくい実際の交通ルールを学ぶ場でもあります。歩道の内側や道路の端を歩いたり、信号を確認しながら手を挙げて横断歩道を渡ることなどを実践できます。

普段の活動で用いられている集団行動のルールを、いつもとは違う場所でも守れるかも大切なねらいです。先生の話をしっかり聞くことや、お友だちと手をつなぎペースを合わせて歩くことなど集団行動のルールを守る場としても活用します。

2.マナーを学ぶ

すれ違う方にあいさつするなどのマナーも、とても大切なねらいになります。公共の場では周りの人に迷惑を与える振る舞いをしないことなど社会性につながるマナーを学ぶことも目的といえます。電車やバスなどの公共交通手段を使った遠足の場合でも、公共の場でのマナーを学びながら実践することができるでしょう。

3.好奇心をはぐくむ

遠足ではいつもとは違う発見をする機会が多くあります。季節の草花や昆虫など自然に触れたり、天候の変化などを通じて、さまざまな発見ができたりするでしょう。普段とは違う場所で体を動かして遊ぶことで、得られる気づきもあるかもしれません。

遠足でさまざまな発見や気づきを得ることで好奇心育成につなげることも、遠足の目的のひとつだといえます。

4.友だちや先生と親睦を深め、思い出をつくる

お友だちや先生と楽しい時間を過ごし、特別な思い出を増やすことも遠足の大切なねらいです。遠足で深まった人間関係に愛着を持つことで、コミュニケーション力が向上したり、協調性がはぐくまれたりすることもあるでしょう。

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保育園の遠足当日のスケジュール

保育園の遠足当日のスケジュール

子どもが小さいうちの遠足に少し不安を感じる保護者もいるかもしれません。しかし、保育園や幼稚園では年齢に応じた遠足を計画しています。ここでは保育園での遠足当日のスケジュールについてご紹介します。

1.自宅を出発

起床後、子どもの様子や風邪症状が出ていないかなどを確認します。もし、子どもが発熱していたり風邪症状が出ている場合は、あらかじめ園により定められた時刻までにお休みの連絡をしましょう。遠足当日の出発前連絡は、普段の規定時刻と異なることがあるので、注意してくださいね。

【自宅を出発するまでの流れ(例)】
・朝の支度をする
・朝食を食べる
・体温を測る(気になる症状などがないかの健康管理チェックを行う)
・遠足の持ち物を入れたリュックサックと水筒を持って集合場所に向かう

2.集合時刻までに園に到着

指定の集合時間までに園に到着し、子どもの引き渡しを行います。起床後の子どもの様子や食欲の有無のほか、気を付けてほしい点などを保育士に伝えましょう。

保育士は子ども一人ひとりの健康チェックや排泄状況などを把握し、子どもたちに遠足の注意点などを伝えるほか、保育士同士で申し送りなどを行います。

当日は、クラスごとの担任保育士や副担任保育士、園長先生、保健室の先生のほか、通常保育以上の人数を引率につけるところが多くあります。

3.目的地へ出発

保育園の遠足では子どもの年齢ごとに、歩いて移動できる距離を中心に移動します。園によっては、バスや電車などの移動手段を利用することもあります。

徒歩での移動中は子ども同士で手をつなぎ、引率の保育士が適度な間隔で補助に入ります。電車やバスなどの交通手段を利用するときも、乗り物酔いをしていないかなど、その都度健康状態のチェックを行います。目的地に向かっている移動中も、歌やなぞなぞなど子どもが楽しめるレクリエーションをしています。

4.目的地に到着

目的地は総合公園や運動公園などの大きな公園、水族館や動物園、プラネタリウムのほか、レジャー施設などの場合もあります。到着後の過ごし方は目的地により異なりますが、スケジュールに沿って目的地内を移動し、見学をしたり遊んだりします。遊具がある場所では、子どもの年齢に応じた遊具で遊んだり、保育士が用意したゲームを楽しんだりしながら過ごします。

お昼は決められた場所でレジャーシートを広げ、お弁当を食べます。年齢により保育士が食事の補助を行い、食欲の確認なども行います。

引率の保育士は目的地でも子どもの状態や体調をみながら、定期的にトイレの声掛けをしたり、水分を摂らせたりなどの対応を行います。また、迷子やひとりで行動しようとしている子どもがいないかにも気を配り、見える範囲に全員の姿があるかチェックしています。

5.保育園へ帰る

目的地で楽しい時間を過ごし記念撮影などを行ったあと、帰路につきます。スケジュールはお昼寝タイミングがずれないよう組んでいるため、基本的に予定どおりの時間に園へ戻ります。

帰り道はたくさん遊んで疲れているので、眠くなったり、注意散漫になったりする子どもが多くなります。徒歩移動の場合は子どもを励ましながらの帰路になることもありますが、自分たちでしっかりと園まで帰ることを通して、子どもたちに達成感を味わわせることも大切にしています。

園に到着したあとはクラスに戻り、遠足終了です。保護者のお迎えの時間までは室内でゆっくりと過ごします。

遠足前に保育園に伝えておきたい3つのこと

遠足前に保育園に伝えておきたい3つのこと

遠足当日にとくに心配なことがあるときは、前日までや当日の引き渡しのときに保育士に伝えておきましょう

1.様子や体調について

「昨晩、寝つきが悪かった」「朝食の量が少なかった」「元気だけど平熱より体温が高い」などいつもと違う様子の変化がみられる場合は、保育士に伝えておくと安心です。子どもは遠足が楽しみな半面、緊張していることもあります。ちょっとした変化を見逃さず、保育士に伝えるようにしてくださいね。

なお、「37.5度以上の発熱がある」「風邪症状がある」場合は、あらかじめ園により定められた時刻までにお休みの連絡をしましょう。

2.排泄について

園外活動は、普段の保育の流れとは異なります。トイレトレーニング中はもちろんのこと、オムツが外れた子どもでも、いつもと違う環境や緊張などにより上手にトイレで用を足せない可能性があります。遊びに夢中で尿意に気づかなかったり、おもらしをしたりすることもあるでしょう。園側で着替えを準備していくことが多いですが、トイレトレーニング中やトイレトレーニングが終了したばかりであれば、念のために紙オムツをリュックサックに入れておくと安心かもしれません。

それでも不安な場合は、遠足の日は紙オムツをはかせることも方法のひとつです。いずれの場合も当日までに先生に相談してみるとよいですね。

3.常備薬・乗り物酔いについて

薬類を子ども自身に持たせたり、服薬させたりすることは多くの園で禁じられていると思います。薬が必要な場合はかならず事前に保育士に伝えましょう。遠足当日は、薬を服用する目的、外服薬・内服薬の区分、飲んだり塗ったりするタイミングなどをもとに、保育士や保健室の先生が子対応を行います

乗り物酔いしやすい子どもの場合も、必ず保育士に伝えておきましょう。市販の酔い止めなどのお薬を服用できる場合は、朝食後に飲み、帰りのぶんは保育士に預けるようにしてくださいね。

気になることは保育園の先生と確認し合い、当日の遠足を楽しもう!

保育園児の遠足用リュック

毎日保育園で生活している子どもたちにとって、遠足はとても楽しい経験になります。新しい発見や気づきを得られ、思い出づくりもできる貴重なイベントといえます。保育園でも、遠足を子どもの成長過程における大切な行事と考え、下見や事前準備に時間をかけ、当日を安全に楽しめるよう計画しているので安心して送り出してあげてくださいね。

子どもが帰ってきたらたくさんお話を聞いてあげるなど、親子のコミュニケーションもたっぷりとってあげてください。親子の絆はもちろん、お友だちや保育士との絆もぐっと深まる一日にしてあげてくださいね。

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