子どもが小学生になると学校の友だちと遊ぶ約束をすることもあります。「遊ぶ約束をしてきた」と言われても、保護者が遊ぶお友だちのことをまったく知らなかったり、約束したはずの場所に誰もいなかったり、急に自宅に遊びに来られたりするなど、子どもだけに任せておくと、すれ違いやトラブルが起きることもあるでしょう。
友だちが増え、子どもが自立していくのは喜ばしいことですが、トラブルを減らしたうえで安心して遊んでもらうためにも、事前にルールなどを決めておくことが大切です。
そこで本記事では、子どもが友だちと遊ぶ際のルールについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
文/マムズラボ
子ども同士で遊ぶ約束をするときの基本ルール
まず、子どもとの共通認識として、友だちと遊ぶ際のルールを決めておくことが大切です。そのルールの例をご紹介します。
スマートフォンやGPSなど、保護者と連絡が取れるものや居場所がわかるアイテムを子どもに持たせておくと安心材料が増えますが、持たせていない場合でもトラブルを減らせるようルールを考えておきましょう。
ルール例(1)大人の見守りがあること
特に小学校低学年の場合は、待ち合わせ場所にひとりではたどり着けなかったり、待ち合わせ場所や時間を勘違いしてしまったりすることがあります。そのため、外で遊ぶ場合も誰かのお家で遊ぶ場合も、保護者が待ち合わせ場所や遊ぶ場所へ送迎することをオススメします。
また、外で遊んでいるときに子どもがケガをしてしまう事もあるかもしれません。そのようなときに保護者が近くにいるとすぐに対応できるので安心です。
友だちのお家で遊ぶ場合は、子どもだけで遊ばせるのは控えたほうがよいかもしれません。その家のルールをわかっていなかったり、物を壊してしまうなど予想外のトラブルが起きたり、子どもだけでは解決できない問題が起こる可能性もあるでしょう。
そのため、保護者の不在中に勝手に友だちの家に行くことや招くことは控えるよう子どもに伝えておき、お家で遊ぶときには大人がいるかどうかの確認も必要だと伝えておきましょう。
ルール例(2)誰とどこで何時まで遊ぶのか、事前に決めておくこと
子どもは、遊ぶために何を約束すればよいのかわかっていない可能性があります。そのため、少なくとも、誰と、どこで、何時に待ち合わせか、といった最低限決めておかなければいけないことがあることを伝えておくことが大切です。
実際筆者の場合も、公園といってもどの公園か、友だちのお家はどこにあるのかを認識できていないことが多くありました。子ども同士の確認はもちろん、保護者同士が連絡を取り合えるなら、約束した内容に食い違いがないか遊ぶ前に確認しておくと安心です。
筆者は、子どもが初めて遊ぶ友だちの場合、お家まで送迎して保護者と連絡先を交換したり、送迎しない場合は挨拶も兼ねてラインIDや電話番号を書いたメモを渡したりしています。解散の時間も事前に決めておいたり、お家を出たときに連絡してもらったりできるため、安心して子どもを遊びに連れていけますよ。
ルール例(3)門限を守ること
子どもだけで遊んでいると、つい時間を忘れて遊び続けることもあります。とくに夏など日が長い季節は、時間が経っていることに気づきにくいものです。解散の時間は前もって決めておき、友だち同士でも時間を気にするよう話しておきましょう。
解散時間よりも遅くまで遊べる友だちもいるかもしれませんが、解散後の夕食やお風呂などの都合があること、帰ってこないと保護者が心配になることを説明したうえで、自分が帰らなくてはならない時間を守るよう約束しておくことが大切です。
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【外遊び編】友だちと遊ぶ約束をしたときのルール
子どもが外で遊ぶ場合、小学生のうちは主に公園や校庭、または誰かのお家で遊ぶケースが多いかと思います。ここでは外遊びの約束を子どもがしてきた場合に決めておきたいルールをご紹介します。
ルール例(1)いっしょに遊ぶ友だちの名前を保護者に伝える
外で待ち合わせをする場合、最初の待ち合わせ場所で友だちに会えないと、合流するのが困難になってしまいます。誰と遊ぶのか子ども自身がきちんと把握できているか確認しておき、そろってから遊ぶよう伝えておきましょう。保護者も遊ぶ友だちの名前を把握しておくことで、遊ぶ友だちがそろっているか確認できます。
また、迷子や置いてけぼりになる危険性もあるため、解散するときにもメンバー全員がいることを確認すること、自分が先に帰る場合にも誰かにきちんと伝えることが大切だと話しておきましょう。
ルール例(2)こまめに水分補給をすること
外遊びの際は、水筒やボトルを持たせてこまめに水分補給をすることも伝えておきましょう。遊んでいるうちは、自分や友だちの体調の変化には気づきづらい可能性があります。熱中症の危険性を事前に伝えておき、適宜日陰で休んだり、必要であれば解散時間を早めに設けたり、体調に気をつけて遊ぶことも伝えておくことが大切です。
ルール例(3)危険な場所、不審者について情報共有すること
外では事故や不審者の心配もあるため、大人が付き添っているときでも、基本的に遊ぶ場所は人目につきやすい場所がよいでしょう。スマートフォンがなくても、防犯ブザーを持たせておくと安心です。ケガなども含め、いざというときに頼れる近隣の「こども110番の家」や「こども110番のお店」を確認しておくことも効果的です。
事前にわかっている危険な場所やケガをしやすい場所などは、必ず保護者と子どもや友だち同士で共有しておき、できるだけ近づかないようにしましょう。
【家遊び編】友だちと遊ぶ約束をしたときのルール
外遊びだけでなく、お家で友だちと集まることもあります。自宅、友だちのお家、それぞれでトラブルや失礼がないよう、伝えておきたいルールをご紹介します。
ルール例(1)遊びに行くお家でもルールやマナーを守る
誰のお家においても、靴をそろえて「お邪魔します」の挨拶をすること、冷蔵庫や引き出しを勝手に開けないこと、入ってはいけないお部屋があることなど、基本的なマナーを守らなければいけません。
筆者の経験から、子どもたちのかくれんぼで書斎やお風呂場まで入られたり、ジュースが欲しいと冷蔵庫を開けられたりした経験があります。これから友だちを招くことが続く場合は、我が子ではなくとも「よそのお家でしてはいけないこと」を伝える必要があります。
また、おやつやゲームのルールは家庭によって違います。そのお家の保護者の負担にならないように、子ども自身の感覚より、遊んでいるお家のルールが優先だと約束してからお邪魔させましょう。
ルール例(2)自分の家のルールも理解する
自宅に友だちを招く場合も、守ってほしいことは事前に伝えておくことが大切です。お菓子のゴミ専用のゴミ箱があることや、友だちに触れてほしくないおもちゃ箱があることなど、我が家ならではの小さな約束事もあるでしょう。
子ども自身が自分の言葉で友だちに伝えられるのがベストですが、時々は筆者自身から伝えることもあります。何度も来るような仲のよい友だちには、遅くとも17時までしか遊べないことや、遊べない曜日があることも話し、保護者の方とも共有していますのでトラブルなく遊べていますよ。
ルール例(3)手土産やおやつに気を配る
遊ぶ時間が15時前後の場合は、手土産やおやつを持たせることもあります。ただし、アレルギーの問題があるため、初めて遊ぶ友だちには勝手におやつを渡すことは控えるべきです。可能であれば保護者に、いつも食べているおやつなどを確認するなど、安心して友だち全員でおやつタイムを取れるようにしましょう。
我が家では、毎回手土産を考えたり受け取ったりするのがお互いストレスにならないよう、遊ぶ友だちの人数分の小袋を渡しています。友だちの人数が多いと食べきれないおやつも出てくるため、その場合は気軽に持ち帰ってもらえるようにするためです。また、友だちのお家で美味しそうなものを見つけても、自ら催促するのは失礼だと話しています。
このように手土産などを用意する場合は、両家にとって負担にならないよう工夫しましょう。
子ども同士で遊ぶ約束をしたときは、ルールを守って安全に遊ぼう
子どもたちの遊びについてルールを設けてもよいものか、小学生の保護者の中には悩んでいる方もいるかもしれません。約束事自体に慣れていない子どもたちもいるため、ある程度大人の見守りやサポートは必要です。子どもの友好関係が広がり、家族とはできない遊びを知り、のびのび遊んでいけるように関わっていけるとよいですね。
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