先輩ママに聞いた! 自宅学習を無理なく進める3つのコツ

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先輩ママに聞いた! 自宅学習を無理なく進める3つのコツ

コロナ禍や、近年のGIGAスクール構想の推進、私立中学校通学率の増加などの面から、自宅学習の需要が高まりました。また、千葉県教育委員会の見解によると、全国学力・学習状況調査について国における分析結果からは、家庭学習に取り組む子どもは次のような傾向にあるようです。

1. 家で家庭学習をしている児童生徒ほど国語、算数とも正答率が高い傾向がある。
2. 家で計画を立てて勉強をしている児童生徒ほど正答率が高い傾向が見られる。
3. 保護者に対して児童の家庭学習を促すような働きかけをよく行っている学校の方が、家できちんと宿題に取り組む児童の割合が高い傾向がある。

ママやパパとしては、子どもへいい結果が期待できる自宅学習はぜひ習慣化していきたいものですよね。そこで今回は、自宅学習を無理なく進める3つのコツをご紹介します。

文/マムズラボ

目次

多すぎるタスクはNG! やる気が続くカリキュラムを

多すぎるタスクはNG! やる気が続くカリキュラムを

自宅学習をうまく進めるためには、子どもに合ったカリキュラムづくりが大切です。これもあれもとタスクを詰め込みすぎてしまうと、子どもはキャパオーバーになってしまい、やる気を失ってしまうかもしれません。

思うように進まないときは、取り組んでいるカリキュラムが子どもの理解度に合っているか、集中力が続く量かどうか、再度見直してみてはいかがでしょうか。タスクを小さく設定し、「できた!」を積み重ねていくことが学力向上につながります。子ども自身が「これならがんばれそう」と感じるレベルと量を考えてあげましょう。

一目で難易度がわかるようにする

子どもの理解度から離れすぎた先取り学習は、かえって勉強がいやになってしまう場合もあります。難しい問題には×、簡単な問題には〇をつけるなどして最初に取捨選択し、取り組みやすいものから進めてみましょう。

子ども自身がどの問題を難しく、あるいはかんたんと感じているのかをママパパも把握しやすいので、子どもの学習レベルに応じ進めることができます。現時点の学力レベルを把握し、無理なく挑戦できる教材を選ぶことで、子どものモチベーション向上が期待できます

集中タイムを設定する

集中を継続できる時間には個人差があります。集中して学習に取り組める時間を子どもと話し合い、一緒に学習計画を立ててみましょう。慣れてきたら5分ずつ時間を延ばすなどの調整も行ってみましょう。

一目でわかる量を決めておく

プリント2枚分、ノート1枚分など、1教科あたりの学習量をあらかじめ決めておく方法です。どのくらいやればいいのかが目で見てわかるため、学習を嫌がる子でも取り組みやすい可能性があります

設定していた学習時間内でも、決められた量が終わると勉強タイムも終了というルールにしておくと、子どものやる気も向上しやすいかもしれません。

丸つけと解き直しはその日のうちに! 習慣化が大切

せっかく自宅学習に取り組んでも、その成果を誰からも評価してもらえなかったら勉強へのモチベーションが下がってしまうかもしれません。がんばったことをしっかりと見てもらえると、「次もがんばってみようかな」とやる気につながります。

また、間違えた問題はなるべく解いたときから時間をあけずに解き直すことが大切。「どこで間違えたのか」を把握しやすくなり、理解度UPにつながります。そのため、丸つけと解き直しはその日のうちに終わらせましょう。解いて終わり、ではなく解き直しまでが学習のひとくくりです。

家事に育児に仕事にと、日々マルチタスクをこなすママパパにとって自宅学習のサポートはなかなか大変ですが、自宅学習をうまく進めていくためには、習慣化がポイントです。自宅学習を習慣づけるためには、学校へ行く前の15分や夕方の30分など、スケジュールを固定化するとよいでしょう。

「お風呂の前の15分」など、ほかのルーティーンに紐づけて固定化するものオススメです。

ドリルだけじゃない! 子どもの「なぜ」を活かした探求学習も取り入れよう

ドリルだけじゃない! 子どもの「なぜ」を活かした探求学習も取り入れよう

これからの時代に必要なのは、教科学習だけではありません。社会に出て必要になる考える力や記憶力、集中力、聞く・話すといったコミュニケーション能力が高まるといわれている「探求学習」も取り入れてみましょう。

子どもたちにとって、身の回りには「なぜ、どうして」と疑問を抱くことがたくさんあります。「地球はなぜ丸いの?」「鳥はどうして飛べるの?」… 子どもからさまざまな質問をされ、困ったことがあるママパパも少なくないでしょう。

探求学習とは、そんな子どもたちの知的好奇心を活かした学習法です。自分が興味を持った物事に対して、仮説を立てたり課題を設定したりし、情報の収集・整理分析を行い、その結果を発表するといった一連のプロセスを子どもたち自身にやってもらうことで、主体的な課題解決能力が育まれることを目指したものです。

探求学習を始める際は、興味のあるテーマをいっしょに考えてみましょう。たとえば虫が好きなら、特定の虫について徹底的に調べたり、観察日記をつけてまとめたりするのも楽しいものです。
料理に興味があるなら、いっしょにおいしくなる工夫を考えてみるなど、身近なテーマから取り組んでみてはいかがでしょうか。

現代ではインターネットで調べるとすぐに答えが出てきますが、辞書や図鑑、地図などを使った調べ物や、屋外での調査、詳しい人に聞く体験は、我が子が「様々な角度からものを見る目を養う」ことにつながるよい機会でもあります。実体験は知的好奇心を刺激し、より主体的に学習する力をも養います。ドリルを進める机上の勉強だけにとらわれず、幅広い視点で学習に取り組むことも大切です。

おうちの中と外で、自宅学習を習慣化しよう

自宅学習において、勉強を無理強いするのは逆効果。子どもの自主性を高めることが大切です。理解度に合わせた学習量を設定するなど、楽しく勉強できる工夫をしてみましょう。

子どもたちがどんなときに目を輝かせて喜ぶかをよく見てあげてください。自宅学習を通して、子どもの学力だけではなく興味の対象にも注目すると、きっと有意義な時間が過ごせるはずです。

【参考】
公益財団法人 生命保険文化センター「私立中学校に通う割合はどの程度?(2021年度)」
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/789.html
千葉県教育委員会「家庭学習の効果(2021年)」
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/gakuryoku/kateigakushuu/kouka.html

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